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7章:コラボ小説なのです!

お色気が足りなかった!

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地下8階─

シオン達は困っていた。いや、苦戦していたと言って良いだろう。魔力の消費を抑える為に、拳に魔力を纏わせ肉弾戦で戦うシオンだったが、8階から出てきた植物の魔物に苦戦していた。

「もう!鬱陶しいな!」
「おっと………!てりゃー!」

植物の茎を鞭のようにしならせて、ビシビシッ!と攻撃をしてくるローパーと言う魔物だった。

「シオン!気を付けてね!近付くと酸の液を掛けてくるわ!」
「了解だよ!」

植物の鞭を避けて、魔法攻撃を繰り出す!

「氷っちゃえ!フリーズ・プリズン!」

シオン2が目の前の床などをまとめて氷らせた。ローパーも半分氷って、動きが鈍くなる。

「喰らえ!!!シオン!ファイヤーナックルー!」

半分氷っているローパーに魔力を込めたパンチを撃ち込む!ネーミングセンスは変わってないですねー

シオンのパンチを受けたローパーは、下半分が砕けて倒れた。しかし、体内にあった液体は氷っておらずパンチをしたシオンに掛かった。

「シオン!!!!?」

酸の液を浴びたと思い、悲鳴を上げるシオン2。しかし─

白い煙と共にシオンの姿が現れた。どうやら怪我はないようだ。

「だ、大丈夫だよ~!あーびっくりした」

無事なシオンの姿を見て安心したシオン2だったが、すぐに固まってしまった。

「どうしたの?」

震える指先でシオンを指差している。シオンも頭に?を浮かべながら自分の身体を確認すると奇声を上げた。

「はにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!」

そう、シオンは【すっぽんぽん】になっていたのだ。大事な事なのでもう一度言います。シオンは【すっぽんぽん】になっていた。さらにもう一度言います!

シオンはす………
(o゜∀゜)=○)´3`)∴ヘブシッ

『うっさい!殺すから!!!!』


ローパーの液体はシオンの服のみ溶かして、肉体には一切傷を付けて無かった。恥ずかしさの余りその場に座り込み、羞恥心に耐えるシオン…………うん!良いのではないでしょうか!?

まだ10歳ほどではありますが、出るところは出てきていて、両腕で隠す仕草が堪りません!天真爛漫のシオンが頬を赤くして恥ずかしがる姿は、この小説始まって以来ではないでしょうか!この小説に足りなかったもの!それはお色気だったのだ!!!!
(;´Д`)ハァハァ

これを記念してシオンのこの姿を脳内に焼きつけ………ブスッ!

ぎゃぁーーー!!!!目がーーーー!!!!


『みたやつはころす!!!!』
(目の前のおまえだ!)

シオン2は上着をシオンに羽織らせた。

「シオン!大丈夫!?」
「ふ、服が無くなったよ~しくしく」


「「これからどうしよう!!!!」」


無い頭を使い、考えるシオン達。そこに、ローパーの鞭に使っていた蔓が残っていた。

「シオン、取り合えずこの植物の蔓をベルト代わりにして」
「うん………わかった」

少し大きな上着を植物の蔓で縛り、下がスースーするがパッと見はミニスカートに見えなくもない状態になった。
(はいてない状態………)

「ありがとうね!」
「ううん、シオンが頑張ってくれたお陰でここまでこれたからね」

シオン達は話し合い、今回は5階に戻って帰る事になった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「うごおぉぉぉぉ!!!!」

目を押さえて転がり込むレインがいた。

「いくら兄でも男性がシオンの【裸体】を見るのは禁止ですよ?」

ひかりさんがレインに目潰しを喰らわせたのだ。

「ヒヤヒヤしたけれど怪我が無くて良かったわ」
「本当ですわ。あら?戻るみたいね」

「では、シオン達の為に魔物を間引きしていきましょう!」
「ぐぅ………ひかりさん。せめて一言いって下さい……」

王妃様とひかりさんが歩き出す。レインも目を押さえながらヨロヨロと後を追うのでした。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「良い話の回でしたねー♪」

シオン
「……………………」

キランッ!

愚者の声
「……………えっ?」

無言で剣を振り上げるシオン

三 (lll´Д`)助けてーーーー!!!!

えっ!?

ちょっ!

まっ………

ザクザクッ!

ガックッ………


返事が無い。ただの屍のようだ…………?
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