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観光
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ローズガーデンの王城で一泊したのち、王都から少し離れた領地に向かいました。
離れていると言っても馬車で1日の距離です。
「景観も良いわね♪」
「山々が綺麗に見えるわ」
山の麓にある小さな町に着きました。
「お疲れ様でした。ここは山脈から流れる【大きな滝】が観光名所なんですよ♪」
おおっ!
初めてみるから楽しみだよっ!
観光の町なだけあって宿屋(ホテル)もかなり造りがよく、外観もオシャレだった。
「素敵な宿屋ですね~」
「そうでしょう?こういう高級宿の事をここではホテルと呼んでいるの。ここは貴族御用達のホテルだから中も綺麗よ♪」
シオン達はホテルに入ると、従業員達が左右に列をなして出迎えてくれました。
「「いらっしゃいませ!グリーンウッド家の皆様!!!」」
一斉に頭を下げて挨拶してきました。
「滞在中よろしくお願いします。なんかこんな所に泊まるのは初めてで恐縮です」
シオンは恐縮して頭を下げた。
「何をおっしゃいますか!1年前の戦争で、私の息子も兵役で参加していたのです。グリーンウッドの英雄一家に救われたと、言っていました。息子を………いえ、国を救って頂きありがとうございました!ご滞在中は誠心誠意サービスさせて頂きます!」
こんな所で、あの戦争での繋がりがあるとは!?
部屋に案内されると内装もオシャレで、見たことも無いようなデザインでシオンと母親のスピカも興奮してテンションが高かった。
「素敵な部屋ね!眺めも最高だわ♪」
「ええ、早く大滝に行ってみたいです!」
ここからでも大きな滝が水しぶきを上げているのが小さく見えた。
荷物を置いて少ししてから入口で集まりました。
「大滝は少し山を登った所にあります。ピクニックコースなので1時間ほどで着きますので、景色楽しみながらゆっくり行きましょう」
案内役のエリザが先頭を歩き案内しながら進みました。その隣りでは───
「信じられないな。世界はこんなにも平和なんだな」
お兄様のカストルが呟きました。
「どうしたんですか?突然に?」
「お兄様の気持ちがわかりますわ。還らずの森にいると、世界はこんなにも平和だと実感しますもの♪」
坂道を歩きながら、景色を楽しみ、他愛もない話で盛り上がり、そんな当たり前の日常が尊く感じたのです。
「あ~~確かに。グリーンウッドの領地ではいつも生死のやり取りが日常ですもんねぇ~」
エリザも苦笑いしながら答えた。
「エリザ、ありがとうな。正直、こんな所(平和な)があるなんて知らなかった。また来たいな」
「か、カストル!?」
(エルザの脳内では【二人でまた来たいな】と脳内変換され真赤になるのだった)
お母様はそんな二人を見ながら、まぁまぁ♪と上機嫌でした。お父様はいつも通り無口でしたが。
そして、ついに大滝の麓へとたどり着きました!
ゴゴゴッ!!!!
「これは凄いねっ!!!」
「ええ♪これは絶景ね♪」
目の前には、山の頂上から約300メートルの大きな滝が水しぶきを上げて存在していました。
「まだ100メートルほど距離があるのに水しぶきが霧の様に飛んできますね!」
滝の手間には休憩所の建物が設置されており、軽食やお土産が買えるようになっていました。
「そこの休憩所に貸傘がレンタルできます。その建物の二階は展望台になっていますので、先にそちらに登りませんか?」
おおっ!
いいですね~高い所から大滝を観光しますか!
離れていると言っても馬車で1日の距離です。
「景観も良いわね♪」
「山々が綺麗に見えるわ」
山の麓にある小さな町に着きました。
「お疲れ様でした。ここは山脈から流れる【大きな滝】が観光名所なんですよ♪」
おおっ!
初めてみるから楽しみだよっ!
観光の町なだけあって宿屋(ホテル)もかなり造りがよく、外観もオシャレだった。
「素敵な宿屋ですね~」
「そうでしょう?こういう高級宿の事をここではホテルと呼んでいるの。ここは貴族御用達のホテルだから中も綺麗よ♪」
シオン達はホテルに入ると、従業員達が左右に列をなして出迎えてくれました。
「「いらっしゃいませ!グリーンウッド家の皆様!!!」」
一斉に頭を下げて挨拶してきました。
「滞在中よろしくお願いします。なんかこんな所に泊まるのは初めてで恐縮です」
シオンは恐縮して頭を下げた。
「何をおっしゃいますか!1年前の戦争で、私の息子も兵役で参加していたのです。グリーンウッドの英雄一家に救われたと、言っていました。息子を………いえ、国を救って頂きありがとうございました!ご滞在中は誠心誠意サービスさせて頂きます!」
こんな所で、あの戦争での繋がりがあるとは!?
部屋に案内されると内装もオシャレで、見たことも無いようなデザインでシオンと母親のスピカも興奮してテンションが高かった。
「素敵な部屋ね!眺めも最高だわ♪」
「ええ、早く大滝に行ってみたいです!」
ここからでも大きな滝が水しぶきを上げているのが小さく見えた。
荷物を置いて少ししてから入口で集まりました。
「大滝は少し山を登った所にあります。ピクニックコースなので1時間ほどで着きますので、景色楽しみながらゆっくり行きましょう」
案内役のエリザが先頭を歩き案内しながら進みました。その隣りでは───
「信じられないな。世界はこんなにも平和なんだな」
お兄様のカストルが呟きました。
「どうしたんですか?突然に?」
「お兄様の気持ちがわかりますわ。還らずの森にいると、世界はこんなにも平和だと実感しますもの♪」
坂道を歩きながら、景色を楽しみ、他愛もない話で盛り上がり、そんな当たり前の日常が尊く感じたのです。
「あ~~確かに。グリーンウッドの領地ではいつも生死のやり取りが日常ですもんねぇ~」
エリザも苦笑いしながら答えた。
「エリザ、ありがとうな。正直、こんな所(平和な)があるなんて知らなかった。また来たいな」
「か、カストル!?」
(エルザの脳内では【二人でまた来たいな】と脳内変換され真赤になるのだった)
お母様はそんな二人を見ながら、まぁまぁ♪と上機嫌でした。お父様はいつも通り無口でしたが。
そして、ついに大滝の麓へとたどり着きました!
ゴゴゴッ!!!!
「これは凄いねっ!!!」
「ええ♪これは絶景ね♪」
目の前には、山の頂上から約300メートルの大きな滝が水しぶきを上げて存在していました。
「まだ100メートルほど距離があるのに水しぶきが霧の様に飛んできますね!」
滝の手間には休憩所の建物が設置されており、軽食やお土産が買えるようになっていました。
「そこの休憩所に貸傘がレンタルできます。その建物の二階は展望台になっていますので、先にそちらに登りませんか?」
おおっ!
いいですね~高い所から大滝を観光しますか!
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