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エピローグ!
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あれから1ヶ月ほど過ぎました。
ライガ国王は全てを話して自分もギロチンの刑で死ぬつもりでしたが、少し話を歪曲して秘密裏にダンジョンを運営していたのは事実だが、雇っていたS級冒険者が邪神の手先に堕ちて、今回の魔物の氾濫(スタンピード)が起きたと、グリーンウッド家が提案した。
幸い、あの巨人ゴーレムは大勢の人に見られていたので嘘ではない。
何よりジャガー王国の建て直しには、ライガさんが必要と感じ、今後はダンジョンを見つけたら冒険者ギルドに報告して、それぞれ協力して対応することでジャガー王国で話が付いた。
ライガさんは責任を感じて、滅んだ村に自ら赴き、亡くなった人達の墓など騎士団総出で行った。
私達、グリーンウッド家も魔物の間引きに最後まで責任を持って対応しました。
そうそう、少し前にエリザ姫を初めローズガーデンの騎士団が帰還する時に言ってやったの。
「エリザ姫、帰ったらローズガーデンの国王をひっぱ叩いてくれ」
「クスリッ、了解した!」
「それと、ジャガー王国は建て直しに時間が掛かる。今回の報酬は我々を利用したと言うことで、余り吹っ掛けないと言って欲しい」
「分かっております。本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした!」
エリザも英雄殿の不評を買って、今後帝国との援軍を断られるのは困るので承諾するのだった。
「あの、すぐにここにきたのでまたグリーンウッド領で修行しに行っても良いでしょうか?」
英雄殿に迷惑を掛けたので遠慮がちに聞いた。
「ああ、無論だ」
エリザとしっかりと握手を交わして帰還していった。そして私達も1ヶ月ほど経ってジャガー王国が落ち着いてきたので、出立の時がやってきました。
「なぁ、親父。そろそろ1度領地に帰らないか?」
カストルが父親に進言しました。
「そうだな。ちょっと領地を空けすぎたしな」
「そうね~ちょうど、ジャガー王国にも『転移』できるようになったみたいだし1度戻りますか♪」
カストルは領地も気になるが、今回のダンジョンコアの一件で自分の実力不足を実感し、再度領地で修行したくなったからだ。そしてカウスも同じ事を思っていたので同意したのだった。
こうしてライガ国王に深く感謝され、転移の事は秘密にして、グリーンウッド家は久し振りに領地へと帰るのであった。
・
・
・
・
・
・
・
・
1年後─
「エリザ!そっちは任せたぞ!」
「了解した!カストル!」
還らずの森の魔物は確かに弱体化していたが、森の奥へ行けば、まだまだ強い魔物はたくさんいた。この1年でエリザのレベルは隊長クラスまで伸びて、カストルと名前で呼び合うくらいには二人の仲は進展していた。
「むふふふ♪そろそろかしら?」
そんな二人を生暖かい目でいつ告白するのか見守るシオンだった。一部ではトトカルチョまで行われていたりと、気付いていないのは本人達のみであった。
「ねぇ、お母様。1年前の巨人ゴーレムを倒した時って森の精霊ドリアード様の力を借りたでしょう?」
「あら?バレてた?そうね。森の精霊ドリアード様は邪神の敵対者だったしね。邪神の眷属であったダンジョンコアを破壊する為に魔力を貸して貰ったの」
やっぱりねー!流石のお母様でもアレだけの魔法なんて使えない─
「でも、全魔力を使えばアレくらいはいけたわね♪まぁ、保険を賭けて魔力を借りただけだしね♪」
前言撤回!
やっぱりお母様は最強デス!!!!
「そういえばシオン」
「なに?」
「領地に戻って1年が過ぎたし、また旅行に行きましょう!」
「えっ!?」
行く先々でトラブルにあったのに、まだ懲りてないの!?
「今度はどこまで行きましょうか♪」
ダメだ!お母様の中でもう決定事項だこれ!?
また波乱の予感がするシオンであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
現在、リハビリもかねて新作を執筆です。
そちらが一段落付いたら続きを書くかも知れません。
取り敢えず、第一章が終了な感じでお願い致します。
m(_ _)m
ライガ国王は全てを話して自分もギロチンの刑で死ぬつもりでしたが、少し話を歪曲して秘密裏にダンジョンを運営していたのは事実だが、雇っていたS級冒険者が邪神の手先に堕ちて、今回の魔物の氾濫(スタンピード)が起きたと、グリーンウッド家が提案した。
幸い、あの巨人ゴーレムは大勢の人に見られていたので嘘ではない。
何よりジャガー王国の建て直しには、ライガさんが必要と感じ、今後はダンジョンを見つけたら冒険者ギルドに報告して、それぞれ協力して対応することでジャガー王国で話が付いた。
ライガさんは責任を感じて、滅んだ村に自ら赴き、亡くなった人達の墓など騎士団総出で行った。
私達、グリーンウッド家も魔物の間引きに最後まで責任を持って対応しました。
そうそう、少し前にエリザ姫を初めローズガーデンの騎士団が帰還する時に言ってやったの。
「エリザ姫、帰ったらローズガーデンの国王をひっぱ叩いてくれ」
「クスリッ、了解した!」
「それと、ジャガー王国は建て直しに時間が掛かる。今回の報酬は我々を利用したと言うことで、余り吹っ掛けないと言って欲しい」
「分かっております。本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした!」
エリザも英雄殿の不評を買って、今後帝国との援軍を断られるのは困るので承諾するのだった。
「あの、すぐにここにきたのでまたグリーンウッド領で修行しに行っても良いでしょうか?」
英雄殿に迷惑を掛けたので遠慮がちに聞いた。
「ああ、無論だ」
エリザとしっかりと握手を交わして帰還していった。そして私達も1ヶ月ほど経ってジャガー王国が落ち着いてきたので、出立の時がやってきました。
「なぁ、親父。そろそろ1度領地に帰らないか?」
カストルが父親に進言しました。
「そうだな。ちょっと領地を空けすぎたしな」
「そうね~ちょうど、ジャガー王国にも『転移』できるようになったみたいだし1度戻りますか♪」
カストルは領地も気になるが、今回のダンジョンコアの一件で自分の実力不足を実感し、再度領地で修行したくなったからだ。そしてカウスも同じ事を思っていたので同意したのだった。
こうしてライガ国王に深く感謝され、転移の事は秘密にして、グリーンウッド家は久し振りに領地へと帰るのであった。
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1年後─
「エリザ!そっちは任せたぞ!」
「了解した!カストル!」
還らずの森の魔物は確かに弱体化していたが、森の奥へ行けば、まだまだ強い魔物はたくさんいた。この1年でエリザのレベルは隊長クラスまで伸びて、カストルと名前で呼び合うくらいには二人の仲は進展していた。
「むふふふ♪そろそろかしら?」
そんな二人を生暖かい目でいつ告白するのか見守るシオンだった。一部ではトトカルチョまで行われていたりと、気付いていないのは本人達のみであった。
「ねぇ、お母様。1年前の巨人ゴーレムを倒した時って森の精霊ドリアード様の力を借りたでしょう?」
「あら?バレてた?そうね。森の精霊ドリアード様は邪神の敵対者だったしね。邪神の眷属であったダンジョンコアを破壊する為に魔力を貸して貰ったの」
やっぱりねー!流石のお母様でもアレだけの魔法なんて使えない─
「でも、全魔力を使えばアレくらいはいけたわね♪まぁ、保険を賭けて魔力を借りただけだしね♪」
前言撤回!
やっぱりお母様は最強デス!!!!
「そういえばシオン」
「なに?」
「領地に戻って1年が過ぎたし、また旅行に行きましょう!」
「えっ!?」
行く先々でトラブルにあったのに、まだ懲りてないの!?
「今度はどこまで行きましょうか♪」
ダメだ!お母様の中でもう決定事項だこれ!?
また波乱の予感がするシオンであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
現在、リハビリもかねて新作を執筆です。
そちらが一段落付いたら続きを書くかも知れません。
取り敢えず、第一章が終了な感じでお願い致します。
m(_ _)m
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