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英雄再来!
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お母様のゴーレムは特別製であった。
ゴーレムは強い力と耐久性で、実用性が高いが唯一の弱点は動きが鈍重で遅いことだが─
お母様のゴーレムは上半身が人形で、足の部分がキャタピラーになっていた。キャタピラーが戦車の様に高速に動いて魔物達を蹴散らしていった。その速さは馬並みあった。
まさに、ガ○タンクの様である!
移動しながら、両腕を広げてラリアットの様にしたり、正面から引き殺したりと蹂躙していった。
「うわぁ~、流石はお母様のゴーレムね!」
召喚したゴーレム達は全部で3体。魔法を使えば倒せるだろうが、中級の大きさばかりの魔物の軍勢では倒すのは困難だろう。時間は掛かるが確実に魔物を減らしていった。
「スピカ!1体を西側の正面の城門まで進めて道を作れ!後の2体は北側と南側に向かわせ、牽制するんだ!カストル!北側の魔物を頼めるか?」
「大丈夫です!任せて下さい!」
「よし!ジンとシオンと一緒に北側の魔物を頼んだぞ!私はここを制圧した後、南側へ向かう!スピカ、カイ、付いてきてくれ!」
「「了解!!!」」
カウスの的確な指示の下、南側はシオンの魔法でほぼ全滅しており、城門近くにいた魔物が少し残っていたぐらいであった。
カウス達はゴーレムを先頭に、城門の目の前までやってきた。
「スピカ、いつもの頼む」
「ええ♪良いわよ!」
風魔法でカウスの声は交易都市イーグル全体に響き渡った。
「私の名前はカウス・グリーンウッド!ユグドラ王国で英雄の称号を頂いている者だ!このイーグルに攻めてきている魔物の軍勢は私達が受持つ!もうしばらく耐えて欲しい!」
そう言って、カウスは西側の魔物を全滅させた後、南側の方へ駆け足で移動した。
「カウス様?イーグルから援軍を出して貰ったら良かったのでは?」
まだまだ北側と南側には魔物が多く存在しているのだ。手を貸して貰った方が早く片付くだろう。
「いや、イーグルは何日も籠城していて攻勢にでる力がないだろう。それに、入口は資材で封鎖しているだろうから、すぐに出てこれまい。だったら俺達でやった方がやり易いだろう」
カウスの言葉にカイは納得して、カウスの後を追うのだった。
「『流星剣』!!!!」
カストルが剣を振るうと多数の斬撃が弧を描きながら目の前の敵に襲い掛かり、魔物を切り刻んだ。
「小型系の魔物が多いな。的が小さく面倒だ!」
「カストル様、気付いていますか?」
カストルはジンの言葉に頷いた。
「ああ、ゴブリンがいるな。しかも狼系の魔物に乗っているライダーも居やがる」
「ええ、この魔物の軍勢………まさかと思いますが、ゴブリンの進化系が大将なのかも知れませんね」
この魔物の軍勢で、一部のゴブリンが後ろから指示を出している所が見えた。ゴブリンより大型のオークもゴブリンに従っている。普通はあり得ない光景である。
「兎に角、目に付く魔物達を殲滅しますよ!水よ、我が敵を穿て『ハイドロ・ブラスト』!」
シオンの前に出した手のひらから、鉄砲水が放出され、北側に密集していた魔物の軍勢を吹き飛ばした。
「お兄様!」
!?
「わかった!雷神よ、我が身に宿りて力を貸せ!そして、我が逆鱗に触れし愚かなる者に裁きをくださん『疾風迅雷』!」
カストルは剣をレイピアの様に突き出し、カミナリを纏って、超高速移動したのだった。
カストルの直線上にいた魔物達は黒焦げになりながらバラバラになっていき、地面を伝って周囲にいた魔物も感電し、あっという間に殲滅されたのだった。
「シオン、ありがとう。おかげで楽に倒せたよ」
「お兄様も怪我がなくて良かったですわ♪」
この兄妹を見て、ジンは少し魔物達に同情するのだった。
ゴーレムは強い力と耐久性で、実用性が高いが唯一の弱点は動きが鈍重で遅いことだが─
お母様のゴーレムは上半身が人形で、足の部分がキャタピラーになっていた。キャタピラーが戦車の様に高速に動いて魔物達を蹴散らしていった。その速さは馬並みあった。
まさに、ガ○タンクの様である!
移動しながら、両腕を広げてラリアットの様にしたり、正面から引き殺したりと蹂躙していった。
「うわぁ~、流石はお母様のゴーレムね!」
召喚したゴーレム達は全部で3体。魔法を使えば倒せるだろうが、中級の大きさばかりの魔物の軍勢では倒すのは困難だろう。時間は掛かるが確実に魔物を減らしていった。
「スピカ!1体を西側の正面の城門まで進めて道を作れ!後の2体は北側と南側に向かわせ、牽制するんだ!カストル!北側の魔物を頼めるか?」
「大丈夫です!任せて下さい!」
「よし!ジンとシオンと一緒に北側の魔物を頼んだぞ!私はここを制圧した後、南側へ向かう!スピカ、カイ、付いてきてくれ!」
「「了解!!!」」
カウスの的確な指示の下、南側はシオンの魔法でほぼ全滅しており、城門近くにいた魔物が少し残っていたぐらいであった。
カウス達はゴーレムを先頭に、城門の目の前までやってきた。
「スピカ、いつもの頼む」
「ええ♪良いわよ!」
風魔法でカウスの声は交易都市イーグル全体に響き渡った。
「私の名前はカウス・グリーンウッド!ユグドラ王国で英雄の称号を頂いている者だ!このイーグルに攻めてきている魔物の軍勢は私達が受持つ!もうしばらく耐えて欲しい!」
そう言って、カウスは西側の魔物を全滅させた後、南側の方へ駆け足で移動した。
「カウス様?イーグルから援軍を出して貰ったら良かったのでは?」
まだまだ北側と南側には魔物が多く存在しているのだ。手を貸して貰った方が早く片付くだろう。
「いや、イーグルは何日も籠城していて攻勢にでる力がないだろう。それに、入口は資材で封鎖しているだろうから、すぐに出てこれまい。だったら俺達でやった方がやり易いだろう」
カウスの言葉にカイは納得して、カウスの後を追うのだった。
「『流星剣』!!!!」
カストルが剣を振るうと多数の斬撃が弧を描きながら目の前の敵に襲い掛かり、魔物を切り刻んだ。
「小型系の魔物が多いな。的が小さく面倒だ!」
「カストル様、気付いていますか?」
カストルはジンの言葉に頷いた。
「ああ、ゴブリンがいるな。しかも狼系の魔物に乗っているライダーも居やがる」
「ええ、この魔物の軍勢………まさかと思いますが、ゴブリンの進化系が大将なのかも知れませんね」
この魔物の軍勢で、一部のゴブリンが後ろから指示を出している所が見えた。ゴブリンより大型のオークもゴブリンに従っている。普通はあり得ない光景である。
「兎に角、目に付く魔物達を殲滅しますよ!水よ、我が敵を穿て『ハイドロ・ブラスト』!」
シオンの前に出した手のひらから、鉄砲水が放出され、北側に密集していた魔物の軍勢を吹き飛ばした。
「お兄様!」
!?
「わかった!雷神よ、我が身に宿りて力を貸せ!そして、我が逆鱗に触れし愚かなる者に裁きをくださん『疾風迅雷』!」
カストルは剣をレイピアの様に突き出し、カミナリを纏って、超高速移動したのだった。
カストルの直線上にいた魔物達は黒焦げになりながらバラバラになっていき、地面を伝って周囲にいた魔物も感電し、あっという間に殲滅されたのだった。
「シオン、ありがとう。おかげで楽に倒せたよ」
「お兄様も怪我がなくて良かったですわ♪」
この兄妹を見て、ジンは少し魔物達に同情するのだった。
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