悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

naturalsoft

文字の大きさ
99 / 100

たまには恋愛っぽい話も描きたいのよ!

しおりを挟む
シオンを人気のない所へ連れて行こうとした美形集団を呼び止めたのはカイルであった。

「っ!?帝国の皇太子!?」

戸惑う美形集団にカイルが畳み掛けた。

「俺の事は知っているか。ならもう1度言うぞ?私の婚約者殿をどこに連れていくつもりだ?」

!?

「こ、婚約者!?」
「別に驚く事はあるまい?シオンの母親は我が帝国の姫君なのだから」

美形集団は皆驚き、戸惑うばかりであった。

「か、カイル?」

その中にはシオンも含まれていた。カイルは素早くシオンの肩を優しくリードしながら茫然としている王子達を置いて二人でその場を後にするのだった。

「ねぇ、カイル?婚約者って?」

カイルはシオンを見つめて言った。

「すまない。正確には婚約者候補なんだがな。ムカつく事に、あのトカゲの奴と私がシオンの婚約者候補に選ばれた」

!?

「そうなんだ…………」

少しうつむくシオンにカイルは尋ねた。

「抜け駆けするつもりはないが、私が婚約者では嫌かい?」
「そうじゃないの。カイルとは子供の頃から親戚のお兄ちゃんと思っていたから実感がわかなくて………」

苦笑いをしながらカイルはシオンの肩を掴んで見つめた。

「少しずつで良いから私を男として見てくれないか?」

カイルの真剣な眼差しにシオンは珍しくいっぱいいっぱいになり、真っ赤な茹でたこ状態になるのであった。

あうあうあう!!!!?

プシューーーーー!!!!
(臨界突破して煙が出ました)

「ふふふ、もう逃がさないからな?」

こうして腰砕けになったシオンは侍女達に部屋へ連れて行かれるのであった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
侍女達の会話
(冥土①②③人)

①「ねぇ、聞きました?」
②「ええ!遂にカイル様がシオン様に告白したとか!?」
③「シオン様が真っ赤になって倒れたらしいですわ!」

きゃぴ、きゃぴと侍女達はうっとりしながら話に花を咲かせていた。

①「これでカイル様が一歩リードかしら?」
②「いやいやわかりませんよ~?あの美丈夫の龍族のドラン様に壁ドンされれば、シオン様もイチコロよ♪」
③「きゃー☆シオン様は素晴らしい御方ですけれど恋愛には疎い所がございますものね!ドストライクに『好きだ!結婚してくれ!』など言われれば……………あるいは!?」

侍女達はこれでもシオンを敬い、尊敬しシオンの為に行動しようとしている。しかーし!若い女子とは、恋愛話がご馳走なのである。

①「カイル様だけ告白は不公平ではありませんか?ならば、ドラン様にもチャンスを与えるべきです!」
②「そうね。ならドラン様にシオン様が倒れたと言ってお部屋へ案内しましょうか?」
③「それ良いわね♪ドラン様に男を見せて貰いましょうか♪」

こうしてシオンの貞操の危機が訪れようとしていた!?







バッン!!!

「シオン!大丈夫か!?」

少しして、侍女達にシオンが倒れたと連絡があり龍族のドランが慌ててやってきた。

「わっ!ビックリしたよ!?」

布団で横になっていたシオンは慌てて飛び起きた。

「あっ、わりぃ。ただ侍女達からシオンが倒れたと聞いて飛んできたんだ」
「そうなんだ。ごめんね?心配掛けちゃって!もう大丈夫だから………」

シオンはあせあせっとドランに元気アピールをして大丈夫だといった。

「んで?原因は?」

ドランに聞かれ、うつむきながらシオンは答えた。

「ええ~と…………実は………」

シオンはドランに婚約者候補になったことを知ったと伝えた。

「そうか。聞いたのか」

ドランは腕を組んでシオンを見つめた。

「前にも言ったが俺はシオンを番(つがい)にしたいと思っている。だが、龍王にも言われたが人間と龍族では文化が違い過ぎる。分の悪い条件だと思っているが、それでもシオンを諦められない」

真剣な眼差しでドランはシオンに近付いて、手を取った。

「シオン、俺はお前が好きだ」

ギュィーーーーーン!
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓⇒⇒⇒

シオンの脳内ゲージが一気にMAXまで溜まり、またまた茹で蛸シオンが出来上がった。

「あうあう…………」

ドランはそんなシオンを見て優しく微笑んだ。

「でも、シオンが本気でアイツを好きになったになら俺は身を引くよ。俺はお前が幸せになるのならそれが1番だからな」

シオンの頭を撫でながらドランは慈しむように言った。

「ドラン………?」

シオンはドランを見上げると─

「でもまぁ~、簡単には諦めないけどな」

シオンの額に軽くキスをして、ドランも少し頬を赤めて部屋を後にした。

そして部屋に残されたシオンは─

「ぼーーーーーー・・・・・はっ!?」

呆けていたシオンはキスされた事を思い出し、ボッと真っ赤になって布団へ倒れるのであった。







しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...