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準備期間中は暇なのよ~
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お父様の宣言から、各スタッフが慌ただしく動いていった。
「シオン?ああ、何もしなくていいわよ♪遊んでらっしゃい」
お母様や他の人々に手伝う事はある?って聞いたら大丈夫だとか、遊んでていいよとか、シオンは少しふくれた。
「もうっ!私だって何かの役に立ちたいんだよ!」
プンプンとデザートのプリンを頬張る。
むしゃむしゃ
むしゃくしゃ
「それで?本当の理由はなに?」
シオンの愚痴を聞いていたのは、スピカと玉藻、スフィアにエレインがいた。
「リリーもいるのよ~!」
リリーはシオンのプリンを一口もらい幸せそうだった。
「取り敢えず、暇なのよ!」
うん、どうでもよい理由でしたね。
「でも、今はアクエリアス公国にとって大事なときなのじゃ。余りハメを外す行動は謹むべきではないのかのぅ?」
「だって~もう、建物を建てる仕事も一段落着いたし、食料生産も大規模農業もウッド君が耕して軌道に乗ったしやることないのよ~」
机にフッしてじたばたと暴れるシオンに、一同は深いため息をついた。
スピカ「やることはやっていたのね」
玉藻「まぁ、100人規模でやる建設や農業を1人でやってしまえば暇になるのぅ」
スフィア「まったくシオンは子供ですね~」
ムカッ!!!
何故かスフィアに言われると腹立つな!
「最近のスフィアさんは食っちゃねばかりで太ったんじゃないの~?」
「ガーーーーーン!!!!?」
慌ててお腹の肉を摘まむスフィアだった。
「あらあら大変ね♪」
「ちょっとお母様!摘ままないで!!!?」
スフィアで遊んだエレインは1つ提案してきた。
「さて、暇なら魔物退治でもいく?」
素早く手を上げてイクイクーーー!!!!とアピールをした。
「でも、エレイン様。魔物はあらかた間引きしたばかりですが?」
そうなのだ。エレイン復活で聖なる結界も周囲に発生したため、魔物は急激に少なくなった。
まぁ、需要のある魔物の素材はダンジョンで手に入るのだが…………
「実は、スフィアが修道院の所で存在して、聖なる結界を張っていたのは訳があるの!」
エレインがなにやらスフィアに対して重要な事をさらっと話し出した。
「森は西に行けば行くほど強力な魔物が現れるでしょう?実は、西の森の最奥には魔王城があるのよ♪半ばダンジョン化しているから、そこから魔物が現れるのね。スフィアは東に結界を張って魔物の侵攻を防いでいたの。ってか、それが任務だったのよ」
!?
「「「なんだってーーーーーーーー!!!!!?」」」
んっ!?
「ちょっとスフィアまでなんで驚いているのよ!!!!?」
「だって知りませんでしたし~」
この最重要な任務を知らないなんて!?
「ごめんね~?知らないのは無理ないわ。スフィアが修道院で人々を見守るようにしたのは私だもの。その結果、魔物の侵攻を防ぐ事になっただけだもの。南には険しい山脈が防波堤になっているから東の森に向かうしかできないのよ」
「ほらね~」
ポカリッ
「アイタッ!」
何がほらね~なのよ!
「まぁまぁ、西の森にはまだまだ魔物が大勢いますし、魔王城までたどり着いたら貴重なアイテムなど手に入るかも知れないわよ♪」
「それ良いよ!行こう!すぐ行こう!!!!」
すでにやる気を出したシオンは急に元気になった。
「待て待て、待つのじゃ!せめて明日にしよう。準備もあるしのぅ?」
「よし、しっかり準備をしてから明日は魔物狩りに行くぞぉ~!」
「私はお留守番で…………」
「このまま子豚ちゃんになってもいいの?」
バッ!!!
「よし、しっかり準備して頑張りましょう!」
えいえいえおーーーーーー!!!!!
う~ん…………実に良いコンビであった。
「後は保護者同伴でいけば大丈夫ね♪」
この後、シオンの母親なども誘い楽しい楽しい魔物の殺伐ツアーに行くことになるのでした。
もう、フラグが立ちまくりですね。
(魔王様、どうしようかなー?)
「シオン?ああ、何もしなくていいわよ♪遊んでらっしゃい」
お母様や他の人々に手伝う事はある?って聞いたら大丈夫だとか、遊んでていいよとか、シオンは少しふくれた。
「もうっ!私だって何かの役に立ちたいんだよ!」
プンプンとデザートのプリンを頬張る。
むしゃむしゃ
むしゃくしゃ
「それで?本当の理由はなに?」
シオンの愚痴を聞いていたのは、スピカと玉藻、スフィアにエレインがいた。
「リリーもいるのよ~!」
リリーはシオンのプリンを一口もらい幸せそうだった。
「取り敢えず、暇なのよ!」
うん、どうでもよい理由でしたね。
「でも、今はアクエリアス公国にとって大事なときなのじゃ。余りハメを外す行動は謹むべきではないのかのぅ?」
「だって~もう、建物を建てる仕事も一段落着いたし、食料生産も大規模農業もウッド君が耕して軌道に乗ったしやることないのよ~」
机にフッしてじたばたと暴れるシオンに、一同は深いため息をついた。
スピカ「やることはやっていたのね」
玉藻「まぁ、100人規模でやる建設や農業を1人でやってしまえば暇になるのぅ」
スフィア「まったくシオンは子供ですね~」
ムカッ!!!
何故かスフィアに言われると腹立つな!
「最近のスフィアさんは食っちゃねばかりで太ったんじゃないの~?」
「ガーーーーーン!!!!?」
慌ててお腹の肉を摘まむスフィアだった。
「あらあら大変ね♪」
「ちょっとお母様!摘ままないで!!!?」
スフィアで遊んだエレインは1つ提案してきた。
「さて、暇なら魔物退治でもいく?」
素早く手を上げてイクイクーーー!!!!とアピールをした。
「でも、エレイン様。魔物はあらかた間引きしたばかりですが?」
そうなのだ。エレイン復活で聖なる結界も周囲に発生したため、魔物は急激に少なくなった。
まぁ、需要のある魔物の素材はダンジョンで手に入るのだが…………
「実は、スフィアが修道院の所で存在して、聖なる結界を張っていたのは訳があるの!」
エレインがなにやらスフィアに対して重要な事をさらっと話し出した。
「森は西に行けば行くほど強力な魔物が現れるでしょう?実は、西の森の最奥には魔王城があるのよ♪半ばダンジョン化しているから、そこから魔物が現れるのね。スフィアは東に結界を張って魔物の侵攻を防いでいたの。ってか、それが任務だったのよ」
!?
「「「なんだってーーーーーーーー!!!!!?」」」
んっ!?
「ちょっとスフィアまでなんで驚いているのよ!!!!?」
「だって知りませんでしたし~」
この最重要な任務を知らないなんて!?
「ごめんね~?知らないのは無理ないわ。スフィアが修道院で人々を見守るようにしたのは私だもの。その結果、魔物の侵攻を防ぐ事になっただけだもの。南には険しい山脈が防波堤になっているから東の森に向かうしかできないのよ」
「ほらね~」
ポカリッ
「アイタッ!」
何がほらね~なのよ!
「まぁまぁ、西の森にはまだまだ魔物が大勢いますし、魔王城までたどり着いたら貴重なアイテムなど手に入るかも知れないわよ♪」
「それ良いよ!行こう!すぐ行こう!!!!」
すでにやる気を出したシオンは急に元気になった。
「待て待て、待つのじゃ!せめて明日にしよう。準備もあるしのぅ?」
「よし、しっかり準備をしてから明日は魔物狩りに行くぞぉ~!」
「私はお留守番で…………」
「このまま子豚ちゃんになってもいいの?」
バッ!!!
「よし、しっかり準備して頑張りましょう!」
えいえいえおーーーーーー!!!!!
う~ん…………実に良いコンビであった。
「後は保護者同伴でいけば大丈夫ね♪」
この後、シオンの母親なども誘い楽しい楽しい魔物の殺伐ツアーに行くことになるのでした。
もう、フラグが立ちまくりですね。
(魔王様、どうしようかなー?)
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