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全ての元凶は……………やっぱりね。
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同時刻、王国軍も魔物達と激戦を繰り広げていた時、シオン達も久々にドワーフの集落の近くに来ていた。
「ふふふっ!いるわ♪いるわ♪」
「そだねー!いっぱいいるね!」
ドワーフの隠れ集落の近くに、かつてグレートウッド王・ウッドレインボーが1度、魔物達を一掃したのだが、またさらに西の方から魔物達がやって来ているようだった。
「もっと西の方にはダンジョンでもあるのかしらね?」
「今度、行ってみようか!」
レイラはそれもそうね♪と、まるでピクニックにでもいくかのように答えた。
「じゃっ、先手必勝でいきますか!」
シオンはウッド君を召喚した。
ん?何か様子が違うような…………
シオン召喚した【ウッドゴーレム】は、緑色のベースではあったが、今までとは違い日本の鎧武者のデザインであった。
そして鎧兜の中から声が聞こえてきたのだ。
『マイロード、魔物の殲滅でよろしいか?』
なんと!!!!
今までは唸ることしか出来なかったウッド君が、しゃべったのだ!!!?
これはシオンのダンジョンマスターのレベルが上がったのと、世界樹の樹木からウッド君を作り上げた事が関係していた。
「うん!お母様の魔法の邪魔にならないようにと、出来る限り魔物の素材を綺麗に倒してくれる?」
『了解した。マイロード!』
シオンは護衛の為に鎧武者ウッド君を10体召喚し、魔物には50体ほど向かわせた。
魔物の数は1000体ほどいるが、ウッド君なら大丈夫だろう!
ウッド君が斬り込んだのをみて、お爺様も我慢出来なくなったのか、持ってきた魔剣を手に飛び出していった。
「久々の戦いじゃ!血が滾るわい!」
お爺様が手に持つ【魔剣バルムンク】は龍王のお爺ちゃんコレクションの1つであった。
この魔剣は持ち主を選ぶ意志があり、認めた者には『肉体強化』と『体力回復』の力を与える。
「わははははっ!!!!楽しい!楽しいぞ!!!」
魔物を身の丈ほどの大剣で斬りながら、笑っている。少し危ない人に見えちゃいますよ?
「やれやれ…………歳を考えて欲しいわね?」
「まだ龍王のお爺ちゃんの方が落ち着いている……………ね?」
そう言い掛けて、腕を組み戦いを見つめる龍王様をみると、人化しているが後ろに出ている尻尾を激しく動かしていた。
うわぁ~戦いたそう~!
「でも、私もそろそろ準備が整ったし先に行くわね♪」
お母様の大魔術が放たれた!
「我、レイラ・アクエリアスが命じる。水の精霊よ!我に力を貸し与えん。この手に集いて我が敵を払えたまえ!『アクア・ドライブ』!!!」
お母様の手から空高く水柱が解き放たれた。そして遥か上空から魔物達の後方に落ちてきた!
水柱かと思われた水流は水の龍となって、大きな口を開き魔物達を飲み込んでいく!そして地を這うように縦横無尽に魔物達を蹴散らしていった。
「なんか最近調子が良いのよねー♪技が冴えてるわ!」
素晴らしい笑顔で水の龍を操るお母様に、龍王様も驚いた!
「なんと!?このような上位魔法など、通常数十人規模の魔術師が集団で行うものなのだがのぅ?」
シオンのデタラメさは知っていたが、まさか家族までも常識はずれなどとはびっくりであった。
絶好調で魔物達を屠っていたお爺様とウッド君達より、お母様が倒した魔物の数の方が多かった。
「さてスフィア、出番よ!」
魔物達をあらかた片付けた時にシオンが言った。
「はぇ?」
スフィアは何が出番なのかわからず呆けた声を出した。
「なにを間の抜けた声を出しているの!守護精霊なら魔物達がどこからやってきたとか、魔物の目的とかわかるでしょう?」
なんという無茶振りなのよ!?
「シオン!私をなんだと思っているのよ!」
「えっ?守護精霊((笑))でしょ?」
「うわぁ~ん!今のは副音声がしっかり聞こえましたよ~!」
ポカポカとシオンを殴るスフィアだった。
「まぁまぁ、スフィアさんもそのくらいにして、実際のところどうですか?何かわかります?」
この地方の守護精霊であるスフィアは自分の聖結界に魔物(邪悪なもの)が入れば感じ取れる力があった。
「ん~?魔物がどこからきたのかはわかりませんが、目的ならわかりますよ?」
!?
「えっマジで?」
この残念系守護精霊が役に立つだと!?
スフィアはシオンを見て首を傾げた。
「えっ?」
「んっ?」
スフィアが驚いたようにシオンをみたので、シオンも首を傾げた。
「魔物の目的はアスタリスクにある『世界樹』ですよ?世界樹は空気中から魔力を樹木に蓄えて力にしているので、魔力を好む魔物達の絶好のエサなのよ?」
!?
「「何だってーーーーーーーーー!!!!!!」」
レイラとシオンは二人して叫んだ!私達は魔物ホイホイを首都の御神木にしちゃったの!?
「うむ?それはおかしいのぅ?確かに守護精霊殿の言葉は正しいが、ワシが昔みた世界樹は聖なる結界が張られ、魔物達など寄って来なかったのだが?」
流石は1000年は生きている龍王のお爺ちゃん!博識だよぅ~!
「ええ、なので世界樹には守護する【世界樹の巫女】を選定して、魔物達が寄ってくる匂いのようなものを聖なる結界でシャットアウトしないといけないのだけど…………私はシオンが知っていて、巫女の選定に時間が掛かっているものだと思っていたのだけれど?」
「えっ!?」
「えっ?」
……………気まずい沈黙が流れた。
「こぉ~の!駄目守護精霊がーーーーーー!!!!!知っているなら教えなさーーーーーーーーい!!!!!!!!!」
今度はシオンがスフィアの頭を掴んで前後に揺らした。
「あうあぅあぅあぅ!!!!!」
「いや~ワシもアスタリスクに通常の結界が張ってあったので勘違いしてたのぅ」
「それなら、早くアスタリスクに戻って世界樹の巫女?とやらを選定し聖なる結界を張らないとね!」
原因がわかったことでシオン達はドワーフの地下ダンジョンからアスタリスクへワープして、急いで帰るのだった。
「あっれーーーー!?行きもドワーフのダンジョンから行けば一瞬だったんじゃ………」
どこまでも抜けているシオン達であった。
(すいません!作者も忘れてましたw)
「ふふふっ!いるわ♪いるわ♪」
「そだねー!いっぱいいるね!」
ドワーフの隠れ集落の近くに、かつてグレートウッド王・ウッドレインボーが1度、魔物達を一掃したのだが、またさらに西の方から魔物達がやって来ているようだった。
「もっと西の方にはダンジョンでもあるのかしらね?」
「今度、行ってみようか!」
レイラはそれもそうね♪と、まるでピクニックにでもいくかのように答えた。
「じゃっ、先手必勝でいきますか!」
シオンはウッド君を召喚した。
ん?何か様子が違うような…………
シオン召喚した【ウッドゴーレム】は、緑色のベースではあったが、今までとは違い日本の鎧武者のデザインであった。
そして鎧兜の中から声が聞こえてきたのだ。
『マイロード、魔物の殲滅でよろしいか?』
なんと!!!!
今までは唸ることしか出来なかったウッド君が、しゃべったのだ!!!?
これはシオンのダンジョンマスターのレベルが上がったのと、世界樹の樹木からウッド君を作り上げた事が関係していた。
「うん!お母様の魔法の邪魔にならないようにと、出来る限り魔物の素材を綺麗に倒してくれる?」
『了解した。マイロード!』
シオンは護衛の為に鎧武者ウッド君を10体召喚し、魔物には50体ほど向かわせた。
魔物の数は1000体ほどいるが、ウッド君なら大丈夫だろう!
ウッド君が斬り込んだのをみて、お爺様も我慢出来なくなったのか、持ってきた魔剣を手に飛び出していった。
「久々の戦いじゃ!血が滾るわい!」
お爺様が手に持つ【魔剣バルムンク】は龍王のお爺ちゃんコレクションの1つであった。
この魔剣は持ち主を選ぶ意志があり、認めた者には『肉体強化』と『体力回復』の力を与える。
「わははははっ!!!!楽しい!楽しいぞ!!!」
魔物を身の丈ほどの大剣で斬りながら、笑っている。少し危ない人に見えちゃいますよ?
「やれやれ…………歳を考えて欲しいわね?」
「まだ龍王のお爺ちゃんの方が落ち着いている……………ね?」
そう言い掛けて、腕を組み戦いを見つめる龍王様をみると、人化しているが後ろに出ている尻尾を激しく動かしていた。
うわぁ~戦いたそう~!
「でも、私もそろそろ準備が整ったし先に行くわね♪」
お母様の大魔術が放たれた!
「我、レイラ・アクエリアスが命じる。水の精霊よ!我に力を貸し与えん。この手に集いて我が敵を払えたまえ!『アクア・ドライブ』!!!」
お母様の手から空高く水柱が解き放たれた。そして遥か上空から魔物達の後方に落ちてきた!
水柱かと思われた水流は水の龍となって、大きな口を開き魔物達を飲み込んでいく!そして地を這うように縦横無尽に魔物達を蹴散らしていった。
「なんか最近調子が良いのよねー♪技が冴えてるわ!」
素晴らしい笑顔で水の龍を操るお母様に、龍王様も驚いた!
「なんと!?このような上位魔法など、通常数十人規模の魔術師が集団で行うものなのだがのぅ?」
シオンのデタラメさは知っていたが、まさか家族までも常識はずれなどとはびっくりであった。
絶好調で魔物達を屠っていたお爺様とウッド君達より、お母様が倒した魔物の数の方が多かった。
「さてスフィア、出番よ!」
魔物達をあらかた片付けた時にシオンが言った。
「はぇ?」
スフィアは何が出番なのかわからず呆けた声を出した。
「なにを間の抜けた声を出しているの!守護精霊なら魔物達がどこからやってきたとか、魔物の目的とかわかるでしょう?」
なんという無茶振りなのよ!?
「シオン!私をなんだと思っているのよ!」
「えっ?守護精霊((笑))でしょ?」
「うわぁ~ん!今のは副音声がしっかり聞こえましたよ~!」
ポカポカとシオンを殴るスフィアだった。
「まぁまぁ、スフィアさんもそのくらいにして、実際のところどうですか?何かわかります?」
この地方の守護精霊であるスフィアは自分の聖結界に魔物(邪悪なもの)が入れば感じ取れる力があった。
「ん~?魔物がどこからきたのかはわかりませんが、目的ならわかりますよ?」
!?
「えっマジで?」
この残念系守護精霊が役に立つだと!?
スフィアはシオンを見て首を傾げた。
「えっ?」
「んっ?」
スフィアが驚いたようにシオンをみたので、シオンも首を傾げた。
「魔物の目的はアスタリスクにある『世界樹』ですよ?世界樹は空気中から魔力を樹木に蓄えて力にしているので、魔力を好む魔物達の絶好のエサなのよ?」
!?
「「何だってーーーーーーーーー!!!!!!」」
レイラとシオンは二人して叫んだ!私達は魔物ホイホイを首都の御神木にしちゃったの!?
「うむ?それはおかしいのぅ?確かに守護精霊殿の言葉は正しいが、ワシが昔みた世界樹は聖なる結界が張られ、魔物達など寄って来なかったのだが?」
流石は1000年は生きている龍王のお爺ちゃん!博識だよぅ~!
「ええ、なので世界樹には守護する【世界樹の巫女】を選定して、魔物達が寄ってくる匂いのようなものを聖なる結界でシャットアウトしないといけないのだけど…………私はシオンが知っていて、巫女の選定に時間が掛かっているものだと思っていたのだけれど?」
「えっ!?」
「えっ?」
……………気まずい沈黙が流れた。
「こぉ~の!駄目守護精霊がーーーーーー!!!!!知っているなら教えなさーーーーーーーーい!!!!!!!!!」
今度はシオンがスフィアの頭を掴んで前後に揺らした。
「あうあぅあぅあぅ!!!!!」
「いや~ワシもアスタリスクに通常の結界が張ってあったので勘違いしてたのぅ」
「それなら、早くアスタリスクに戻って世界樹の巫女?とやらを選定し聖なる結界を張らないとね!」
原因がわかったことでシオン達はドワーフの地下ダンジョンからアスタリスクへワープして、急いで帰るのだった。
「あっれーーーー!?行きもドワーフのダンジョンから行けば一瞬だったんじゃ………」
どこまでも抜けているシオン達であった。
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