悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

naturalsoft

文字の大きさ
上 下
74 / 100

今度はお爺ちゃん対決?

しおりを挟む
久しぶりの作品PRです。
まだ小説大賞の【投票権】持ってる方が居ましたら投票をお願い致します。

現在101位なんです。なんとか100位以内に入りたいと思っていますので、よろしくお願い致します。
(´;ω;`)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「フンッ!!!」
「ハッ!?」

お父様とお爺様は鍛え抜かれた身体(筋肉)を、美しく魅せる為に、一定置きにポージングを変えていた。そして、その熱気が伝わったのか大勢の龍族が集まってきた。

「なんだ!あれは!?」
「人間にしては中々の筋肉だな」
「いやいや、あのポーズは計算されているぞ!」

ワイの!ワイの!と、龍族の筋肉談義が始まった。

なんだ?なんだ?なんなんだよーーーー!!!!

「すまんな~シオン。龍族は実力主義だから、どれだけ身体を鍛え上げているのか【魅せ合う】習慣があってな?お前の父上とは少し違うが、肉体美には興味があるのだ」

へぇ~そうなんだ~?だから龍族は脳筋なんだねー?

龍族(外野)から声援が飛び交った。

「おい!爺さん!そこだ!リラックスポーズから、サイド・トライセップスだ!!!」

「いや、サイドチェストからなら、アブトミナル・アンド・サイの方がスムーズにいけるぞ!」

ワイの!ワイの!

白熱した戦いに、両者とも息を切らし始めた。

「はぁはぁ!そろそろ降参したらどうですかな?」
「き、貴様こそ!もう限界じゃろう?」

両者とも引かない構えだ!そこに、バッサ!バッサ!と、騒ぎを聞き付けた龍王のお爺ちゃんがやってきた。

「なんの騒ぎだ!この大事な時期に、軽率な行動は慎むがよい!」

迫力ある龍王様の言葉に、このカオスな状態は終息したのだった。

「うむ、確かにこれ以上の騒ぎは申し訳ないのぅ?この勝負は預かりとそようぞ!」
「ええ、お義父さんにはまだまだ負けません!今度はどちらがレイラを愛しているのか勝負しましょ─」

パスコーーーーン!!!

お母様は靴を脱いで、そのまま顔を真っ赤にしながらお父様を殴り付けた!

「もう!恥ずかしいわ!!!さっさと行くわよ!」

お母様はお父様を引きずりながら、中へ入っていった。

「うむ~、あのレイラが顔を真っ赤にして照れるとはのぅ?」
「あらあら、確かに貴重な表情ね♪」

お婆様も興奮のためか、ほんのりと顔が赤かった。

「ふぉふぉふぉ!まだまだ若いのぅ?」

龍王のお爺ちゃんが人化してやってきた。

「流石は龍王のお爺ちゃんだよ!ありがとうね!大好き♪」

シオンは龍王のお爺ちゃんへ抱きついた。

ピキッ!?

ピキッピキッピキッ!!!!!

「おい…………?貴様はダレノユルシヲエテオジイチャントヨバレテイル?」

「大祖父様!シオンから離れて下さい!」

なんと!龍王様に怒りの矛先が向いた!

「そこの『人間』よ!我は龍王!シオンに長年封じられていた所を救われた者じゃ」

龍王様は経緯を話した。

「なるほど、しかしシオンはワシの孫にあたる。ワシこそが本当の『お爺様』と呼ばれるにふさわしいのじゃ」
「ふふふっ、青いな?お爺ちゃんと呼ばれる方が親近感があるのじゃよ?お爺様など、他人行儀ではないかのぅ?」

バチバチバチ!!!!

ここに、どちらがお爺ちゃん、お爺様と呼ばれるのにふさわしいかの、戦いが切って落とされ………………無かった。

「ワシは最愛の娘に、孫に囲まれて幸せじゃ」
「うむ、あの天真爛漫なシオンの笑顔は癒されるのぅ~?」

ここに、ジジイによるじじぃによっての、爺の孫自慢が始まったのだった。

そして、龍王様と先帝陛下は意気投合し、酒を飲み比べるほどの仲になっていくのに、時間は掛からなかったのである。











高層ビルの一画にて─

「まさか、お母さんのお爺さん、お婆さんがやってくるとは思わなかったなぁ~」

もう一人の孫に当たる、クオン・アクエリアスであった。

「シオンとは違って落ち着いた感じの青年ね。将来(筋肉)が楽しみだわ♪」

クオンはお婆様と握手をしながら丁寧に挨拶をした。

「なかなか鍛えておるようだが、もう少し筋肉を付けた方がよいな?御主は線が細いようだしのぅ?」
「はい!精進致します!」

いつも自信家なクオンも、先帝陛下と言うこともあり、謙虚に対応するのだった。

そして、一通りの挨拶が済んだ所でシオンが言い出した。

「では、もう日が暮れます。街へ繰り出しますか!」

シオンは、眠らない街を案内すると言ってお爺様とお婆様を連れ出すのだった。








しおりを挟む
ツギクルバナー
感想 4

あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!

菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

野生児少女の生存日記

花見酒
ファンタジー
とある村に住んでいた少女、とある鑑定式にて自身の適性が無属性だった事で危険な森に置き去りにされ、その森で生き延びた少女の物語

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

処理中です...