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親子の対面!(ちょっと感動の話し)
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お母様とシオンは王宮の奥の部屋に通された。
「どうぞ、こちらの部屋でお待ちです」
メイドに連れられて、限られた者しか入れない区画にやって来ていた。
ゴクリッ………
「ここに先帝陛下………お母様のお父様がいるのですね」
「ええ、何年ぶりになるかしら」
お母様はなかなかドアに手を掛けなかった。
「そこにいるのは誰かしら?」
中から女性の声が聞こえてきた。お母様は決意を固めていった。
「失礼致します。レイラ・アクエリアスでございます。中に入ってもよろしいでしょうか?」
「レイラッ!?早く入ってちょうだい!」
お母様はドアを開けて入っていった。
中に入ると、意外なことに、お母様を少し年老いた姿にそっくりな女性がいた。
「うわぁ~!お母様にそっくり!」
シオンは思わず声に出して言ってしまった。
「お母様?レイラ、その子はもしかして?」
「お久しぶりです。【前王妃】様、この子は私の【最愛の娘】でシオンと言います」
お母様が前王妃と言うと、少し悲しい顔をして口を開いた。
「………母とは呼んでくれないのね?」
「私を厄介払いした癖に、許されているとでも思ったのかしら?」
お母様は怒気を含んだ声で言った。
「それは…………」
そこに、声を挟む人物がいた。
「それくらいで許してやってくれ。お前の縁談を決めたのは私だ」
視線を奥にやると、ベットがあり初老の男性が寝ていた。
「先帝陛下…………」
先帝陛下はゆっくり身体を起こすと、それだけで息を切らしていた。
「まさか、生きている内にレイラに会えるとは思っていなかった。そして、可愛い孫を連れてくるとはな………」
先帝陛下は私を─シオンを見ると優しい顔で向かい入れた。
「死ぬ前にこんな幸せな日が来るとは思わなかった。レイラ、良く来てくれたな?」
お母様は少し震えているようで、先帝陛下を見ていた。
「身体を壊して帝位を譲ったと聞いていたけれど、ここまで弱っているなんて思っていなかったわ………」
「無様な姿を見せて悪いな。肝臓を悪くしてな、これで病気の進行を送らせて、何とかここまで生きてきたがもう限界だった。多分、年は越せないだろうな…………最後に会えて本当に嬉しいよ」
女性よりも細くなった腕を見てお母様は俯いてしまった。
「私は昔、二人に認めてもらいたくて必死に魔法を覚えて、錬金術を極めて帝国に尽くしてきました。それなりに貢献している自負はあったのに、どうして私は厄介払いされたのか教えて貰えますか?」
お母様は私の手を握り締めて、必死に声を絞り出して言った。
前王妃様は口を開こうとしましたが、先帝陛下に止められて、先帝陛下が言いました。
「あの時はすまなかった。お前に寂しい思いをさせてしまった。………あの時、お前の兄達がバカをやって廃嫡されて、辺境へ送られた。兄妹はまだいたので他のまともな者を皇太子にすれば良かったのだが、私が体調を崩してな」
「いいえ!貴方!本当の事を言いましょう!あの時、先帝陛下は毒を盛られて死ぬ所だったのです!」
!?
「えっ………?」
「バカ息子達が唆されて、国家転覆を画策しました。先帝陛下は何とか持ち直しましたが、それから後遺症で、満足に動けなくなったのです」
先帝陛下はため息を付いて首を振るとお母様を見つめた。
「まったく………黙っていて悪かった」
「どうして……………」
お母様は今にも倒れそうになっていた。
「私が動けぬ時に、他の息子達も頼りなく大国を背負うには、我が弟に帝位を譲るしかなかった。あいつは毒を盛った犯人ではなかったしな」
「でも、その時は先帝陛下は生死をさ迷っていて、私も看病で動けなかったの。そしてレイラを守るために帝国から遠ざけるしかなかったのよ…………」
「ど、どういうこと!?」
「お前も狙われていたんだ」
!?
「あの時、お前は錬金術と魔術で帝国に大いに貢献していた。それに目を付けた主犯格がお前を狙っていた。女であれば強力な魔法を使えても言うことを聞かせる方法はいっぱいあるからな?」
ゾクッとした。
「バカ息子達を唆した犯人達は、レイラを王国へ嫁がせて、手を出させなくした後は現皇帝が血眼で探して、秘密裏に消したわ。私もそれに立ち会ったので間違いないわ」
「どうして教えてくれなかったのよ!」
お母様が叫んだ!
「まだ年端もいかぬお前に、血生臭い身内同士の内乱に首を突っ込ませる訳にはいかなかった。これは大人である私の責任だ。………ゴホッ!ゴホッ!」
「貴方!」
先帝陛下の背中を擦りながら前王妃様は水を飲ませた。
「はぁはぁ………すまなかった。だが、私は………いや、私達はお前を愛していた。だから憎まれても無事でいて欲しかったのだ」
「あ、あああ…………!?」
お母様は両手で顔を覆い、泣き出してしまった。
「わ、私は、愛されていないと………ばかり…………」
「レイラは悪くないわ!隠した私達が悪いのよ!でも、レイラ………会えて良かったわ」
前王妃様はお母様を優しく抱いた。
「どうぞ、こちらの部屋でお待ちです」
メイドに連れられて、限られた者しか入れない区画にやって来ていた。
ゴクリッ………
「ここに先帝陛下………お母様のお父様がいるのですね」
「ええ、何年ぶりになるかしら」
お母様はなかなかドアに手を掛けなかった。
「そこにいるのは誰かしら?」
中から女性の声が聞こえてきた。お母様は決意を固めていった。
「失礼致します。レイラ・アクエリアスでございます。中に入ってもよろしいでしょうか?」
「レイラッ!?早く入ってちょうだい!」
お母様はドアを開けて入っていった。
中に入ると、意外なことに、お母様を少し年老いた姿にそっくりな女性がいた。
「うわぁ~!お母様にそっくり!」
シオンは思わず声に出して言ってしまった。
「お母様?レイラ、その子はもしかして?」
「お久しぶりです。【前王妃】様、この子は私の【最愛の娘】でシオンと言います」
お母様が前王妃と言うと、少し悲しい顔をして口を開いた。
「………母とは呼んでくれないのね?」
「私を厄介払いした癖に、許されているとでも思ったのかしら?」
お母様は怒気を含んだ声で言った。
「それは…………」
そこに、声を挟む人物がいた。
「それくらいで許してやってくれ。お前の縁談を決めたのは私だ」
視線を奥にやると、ベットがあり初老の男性が寝ていた。
「先帝陛下…………」
先帝陛下はゆっくり身体を起こすと、それだけで息を切らしていた。
「まさか、生きている内にレイラに会えるとは思っていなかった。そして、可愛い孫を連れてくるとはな………」
先帝陛下は私を─シオンを見ると優しい顔で向かい入れた。
「死ぬ前にこんな幸せな日が来るとは思わなかった。レイラ、良く来てくれたな?」
お母様は少し震えているようで、先帝陛下を見ていた。
「身体を壊して帝位を譲ったと聞いていたけれど、ここまで弱っているなんて思っていなかったわ………」
「無様な姿を見せて悪いな。肝臓を悪くしてな、これで病気の進行を送らせて、何とかここまで生きてきたがもう限界だった。多分、年は越せないだろうな…………最後に会えて本当に嬉しいよ」
女性よりも細くなった腕を見てお母様は俯いてしまった。
「私は昔、二人に認めてもらいたくて必死に魔法を覚えて、錬金術を極めて帝国に尽くしてきました。それなりに貢献している自負はあったのに、どうして私は厄介払いされたのか教えて貰えますか?」
お母様は私の手を握り締めて、必死に声を絞り出して言った。
前王妃様は口を開こうとしましたが、先帝陛下に止められて、先帝陛下が言いました。
「あの時はすまなかった。お前に寂しい思いをさせてしまった。………あの時、お前の兄達がバカをやって廃嫡されて、辺境へ送られた。兄妹はまだいたので他のまともな者を皇太子にすれば良かったのだが、私が体調を崩してな」
「いいえ!貴方!本当の事を言いましょう!あの時、先帝陛下は毒を盛られて死ぬ所だったのです!」
!?
「えっ………?」
「バカ息子達が唆されて、国家転覆を画策しました。先帝陛下は何とか持ち直しましたが、それから後遺症で、満足に動けなくなったのです」
先帝陛下はため息を付いて首を振るとお母様を見つめた。
「まったく………黙っていて悪かった」
「どうして……………」
お母様は今にも倒れそうになっていた。
「私が動けぬ時に、他の息子達も頼りなく大国を背負うには、我が弟に帝位を譲るしかなかった。あいつは毒を盛った犯人ではなかったしな」
「でも、その時は先帝陛下は生死をさ迷っていて、私も看病で動けなかったの。そしてレイラを守るために帝国から遠ざけるしかなかったのよ…………」
「ど、どういうこと!?」
「お前も狙われていたんだ」
!?
「あの時、お前は錬金術と魔術で帝国に大いに貢献していた。それに目を付けた主犯格がお前を狙っていた。女であれば強力な魔法を使えても言うことを聞かせる方法はいっぱいあるからな?」
ゾクッとした。
「バカ息子達を唆した犯人達は、レイラを王国へ嫁がせて、手を出させなくした後は現皇帝が血眼で探して、秘密裏に消したわ。私もそれに立ち会ったので間違いないわ」
「どうして教えてくれなかったのよ!」
お母様が叫んだ!
「まだ年端もいかぬお前に、血生臭い身内同士の内乱に首を突っ込ませる訳にはいかなかった。これは大人である私の責任だ。………ゴホッ!ゴホッ!」
「貴方!」
先帝陛下の背中を擦りながら前王妃様は水を飲ませた。
「はぁはぁ………すまなかった。だが、私は………いや、私達はお前を愛していた。だから憎まれても無事でいて欲しかったのだ」
「あ、あああ…………!?」
お母様は両手で顔を覆い、泣き出してしまった。
「わ、私は、愛されていないと………ばかり…………」
「レイラは悪くないわ!隠した私達が悪いのよ!でも、レイラ………会えて良かったわ」
前王妃様はお母様を優しく抱いた。
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