悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

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新国家の誕生!

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「お父様、大丈夫かなー?」

新アクエリアス都市『アスタリスク』にて、シオンは空を見上げながら呟いた。

シオンの父、デルタ公爵が独立すると打ち明けた時は驚いたよ。

「えっ!?独立して新しい国を作る!?」

眠らない街となったネオン街でどんちゃん騒ぎをしていたときに、打ち明けられた。

「まぁ、私は元々帝国の姫だったし今更よね~」

お母様、軽い!軽いよ!?

「で、でも大丈夫なの?ここは王国の領地だよ?そこの領地を独立するって…………反対されるよね?」

シオンは不安気な様子で言った。

「大丈夫だよシオン。今の王国なんて僕の戦略があれば楽勝だよ」

シオンの兄クオンはシオンの手を取り、安心させるように言った。

「そうだな。それには我が帝国も力を貸そう。安心してくれ!」

カイルもシオンの手を握り、微笑んだ。

「…………カイルよ?いい加減にMy天使から手を放せ!」
「貴様こそ、いい加減に放せばいいだろ!」

バチバチバチッ!
バチバチバチッ!

睨み合う二人にシオンは苦笑いしか出来なかった。

「ほっほっほっ!若いですなぁ~」

セバス!笑ってないで止めてよ!

「それくらいにしておけ!それに、我ら龍族が手を貸すのだ。安心するがよい!」

はいっ!久々の登場であるドラン・ファフニールである。この方も攻略対象ですよ~!
※帝国の王子と容姿の描写が被っていたので、白髪の長髪に変更しました。

「お前!急にやって来たと思ったら、シオンの何なんだ!」

カイルの言葉にドランは前髪をかき上げながら言った。

「シオンは我が龍族の誇りである大祖父様を助けてくれた恩人だ。そして、人とは思えないほどの強大な魔力を秘めている。娶りたいと思うのが普通だろう?」

「えっ?」

シオンは寝耳に水であり、ドランを見つめた。

「貴様!我が天使を汚れた目で見るな!」

お母様も笑っているけど、怖いデス!?

「あらあら?シオンがモテるのは仕方ないけど、こんなムードも何もない所で告白する【トカゲ】もどきは、お仕置きが必要ね?」

龍王様も手で顔を覆って落胆していた。

『このバカ者め!我ら龍族と人間の感覚は違うと言うのに…………』

この迂闊なドランにため息を付いた。龍王様も、シオンとドランが結ばれて龍族に、神に祝福された者の血を入れたいと思っていたのだ。

故にリーヴィルにシオンの好きな物を探らせていたのだが、逆にリーヴィルがシオンに絆されてしまったのだ(笑)

「コホンッ!続きをいいかな?」

おっと、いつもながら話が脱線してしまった。

「ごめんなさい。続きをお願いします」

「ううぅ………お父さんの話しを聞いてくれるのはシオンだけだよ」

なんか感動していた。

「よし、ようやく住民の移動もほとんど完了し、城塞都市とアスタリスクの間にも宿場町が建設できた。そこで、この土地を独立させて、アクエリアス公国を打ち立てようと思うんだ」

「そうねぇ、ここは多種族が共存共栄ができる都市として、素晴らしい所だと思うの。空を飛べる龍族に、手先が器用で魔法に秀でたエルフ、強靭な肉体と体力がある獣人族、武器や建設の得意なドワーフ、美しい海の妖精とも云われる人魚など、全ての種族が手を取り合って暮らせる地上の楽園だと思っているわ!」

お母様がみんなを見渡していった。

「私もそう思います!みんなといると楽しいです!」

「ウフフ、私もシオンといると楽しいわ♪」

人魚の代表としてきていたセレスが抱きついた。

「ここにはワシが、昔に出来なかった光景がある。守りたいものじゃ」

龍王のお爺ちゃんがしみじみと言うのだった。

「シオンお嬢ちゃんは我々ドワーフの知らない技術を持っておる。こんな建築物を作れて感謝しておるよ!」
「妾達、獣人もじゃ!一時は隠れて暮らす事になったが、ここでは堂々と暮らせるのじゃ。この地を守りたいのじゃ」

「あら?エルフが1番最初にシオンと出会ったんだからね!どこまでも着いていくわよ♪」

みんなから賛同の声が上がり、こうしてアクエリアス公国が誕生するのであった。

お父様は龍族にお願いして、短時間で独立する旨をこの新生アクエリアス領全てに告知した。

そして、龍王のお爺ちゃん一緒に王国の王都にて国王様に報告しにいくのでした。











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