悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

naturalsoft

文字の大きさ
上 下
58 / 100

遂に高層ビル建設!

しおりを挟む
小説大賞にエントリーしていますので、心の優しい読者の方は【投票ボタン】を押して頂けると嬉しいです♪

わざわざ、なろうのほうで読んでいた方も投票していて頂き、ありがとうございます!
なろうの方ではブックマーク(お気に入り)がもうすぐ1000件突破!感謝です!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「では、行ってきます!」

城塞都市に数日滞在したシオン達は、遂に北の修道院の森の手前にアクエリアス領の首都を建設するために出発するところだった。

「龍王のお爺ちゃん!よろしくお願いします!」

「うむ!任せておくがよい!」

シオン達は龍王様に運ばれながら3日間掛かる道のりを半日で行く事が出来たのだ。
今回の建設にはアクエリアス一家全員が立ち会う事になる。

こうして龍王様に馬車を掴んで運んでもらい、空の旅を楽しんだシオン達は、目的地へと到着したのだった。

「すでに地ならしの工事は終わっているようね?」

シオンが城塞都市を建設中に、ドワーフと龍族が共同で工事していたのだ。城塞都市はすでに村があり、地面が踏み固まれていたが、今回は何もない草原に都市を建設するので、邪魔な草を撤去し地面をローラーで固める事が必要であった。

シオンは緑聖魔術で前もって草を広範囲で撤去していた。後はドワーフが現場監督となり龍族が地面を固めていたのだ。

巨大な龍が、運動場などにある回転ローラーを引いている姿はなかなかのシュールな光景であった。あ、ちょっと可愛いかも♪

バッサッ!
バッサッ!

「到着したぞ~!」

シオン達は外に出てみると、広大な更地が出来上がっていた。

「凄いな…………よくここまで広大な更地を短時間で!?」

凄い光景に言葉が出て来なかった。

「さて、シオン。設計図は頭に入っているんだな?」

「うん!大丈夫!じゃっ行くよー!」

シオンはまず超巨大な【木の杭】を召喚した。高層ビルを建てる場合は、地震や強風で建物が倒れないように、地中深くに巨大な杭を打ち込むのだ。しかし、この異世界で鋼鉄製の巨大な杭など用意出来ないので、シオンが魔術で召喚したオリハルコン並みに強い強度の杭が出来上がったのだった。

「よし!任せるのじゃ!」

杭を地面に立て、強力な力で龍王のお爺ちゃんは杭を地中深くに打ち込んだ。

「よし!次の段階だ。緑聖魔術、『復元』改!」

シオンが魔法を使うと、みるみる内に高層ビル50階建ての骨組みが出来上がった。一階と二階部分はいつの間にか召喚されていたウッド君がコンクリートを流し込みペタペタと整備していた。

「う~ん…………自分で作っておいて今さらなんだけど大丈夫かな?」

そこにドワーフの親方がやって来た。

「何を言っておるんじゃ!こんな建物の建設に立ち会えてワシらは幸せじゃわい。無論、今までのノウハウを最大限に生かして100年はびくともしない建造物にしてみせるぞ!安心してみとるがいいわ!」

ドワーフの親方の言葉に少し安心したシオンだった。

「それにしても【世界樹】の神木をこんな風に使うとは驚きじゃよ」

龍王様もシオンの建てた高層ビルを見上げながら呟いた。

「龍王のお爺ちゃん、世界樹ってなんのこと?」

シオンの言葉に驚く龍王だった。

「なんと!?気付いておらんかったのか!?シオンが召喚し、使った木材は千年樹とも呼ばれる神木の世界樹と呼ばれるものじゃ。とても固く、耐火性も高い。しかも、多少の傷などは自己修復するじゃろうな」

マジかー!?知らなかったよ!マジで!

「あははは…………知らなかったデス!」

スフィアやスピカはジトーとシオンを見つめていた。

コソッコソッ!
「シオンって無自覚でやっちゃうのよね~」
「そうですよね!こんなとんでも建築物を建設して、どうなんですかね!」

あう………視線が痛いデス。

高層ビルの土台が完成したので、周辺の建物も建てていきました!

このアクエリアス領の首都は☆五芒星☆の外壁を持ち、有事の際には結界を張れるようになっている。これからどんどん人口も増える予定だし、かなり広く作ってあるのよ。

そして都市を作るに当たって、私の最大の工夫は【光】である。

「この光る植物が世界樹とは知らなかったなー!」

そう!光ゴケのように、昼間に太陽の光を蓄積して夜などに、少しの魔石や魔力と組み合わせることで、電灯の代わりにする事が出来るのであった!

ビバ!環境に優しいクリーンエネルギーのエコだよ!

この都市を作るに当たって、大きな建物は私がある程度作ったけど、ドワーフがより利便性の高いように改良したり、龍族が重たい荷物を運んだり、エルフや獣人は生活に必要な家具を作って各建物に納品。人魚のセレスも海の宝石類作ったアクセサリーを持ってきた。

はっ!?これ書いてる時に閃いた!

テーマパークのように人魚ショーなどやれば儲かるんじゃね?
おっと、言葉遣いが汚くなりましたわ。オホホホ!

こうして多種多様な種族が力を合わせて作るのが、このアクエリアスの首都なのであった。






しおりを挟む
ツギクルバナー
感想 4

あなたにおすすめの小説

野生児少女の生存日記

花見酒
ファンタジー
とある村に住んでいた少女、とある鑑定式にて自身の適性が無属性だった事で危険な森に置き去りにされ、その森で生き延びた少女の物語

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。

ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。 飲めないお酒を飲んでぶったおれた。 気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。 その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

処理中です...