悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

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城塞都市を探索です!(作品PRあり)

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
波乱の会議の後に、カイルを街へ案内することになった。

「本当に凄いな…………本当に1日で出来たのか?」

改めて街並みを見つめるカイルに、シオンが言った。

「まぁ、正確には外観と建物は出来たけど、石畳や家具などは2日ほど掛かっているんだけどね!」

「いや、1番時間の掛かる建物を1日で建てたことが異常だからな?」

まだ、活気の少ないメイン通りを見廻りながらカイルが感想を述べた。

「少し気になったが、建築様式が王国でも帝国でもないようだな?どこの国の建築様式なんだ?」

う~む。京都風の街中をイメージしたんだよね。外壁は中世ヨーロッパ風だけど、街中は京都の風情溢れる街にしました。

理由は、私が植物しか操れないから!日本建築はほぼ木材で出来ているからね。ウッド君に屋根とか釘などで補強してもらったけど、木材で作れる街っていったら京都浅草を思い出したんだ~
(チキショー!旅行にいきたいよ!)
※作者の心情です。

「木材が主流だが、涼しそうでなんか芸術にも似た感じな所が良いな」

「ありがとう!頑張ったかいがあったよ♪」

シオン達は歩きながら、開店している露店に足を止めた。

いらっしゃいませー!

女性の店員が声を掛けて勧めてきた。

「さぁ!お客さん!ラッキーやで~?この城塞都市に真っ先に開業したアクセサリー屋だ!しかも、仕入れ先はエルフからなんだよ~?」

「あら?いつの間に…………」

シオンの後ろを付いて来ていたスピカが商品を手に取り見ていた。

「間違いなくエルフの装飾品だわ!」

「そりゃ~嘘は言ってませんよ~♪アクエリアス公爵家から正式な許可を得て、取引させて貰っているんやで♪うちは【エビス】っていうんや。よろしくしてや~」

メガネを掛けた女店員は笑いながら自慢の商品を見せた。

「そこのお兄さんも、可愛い彼女にどうや?」

シオンは赤くなって否定した!

「ち、ちが─」

「よし!買おう!!!」

シオンの声に被せるように言った。

「えっ、カイル?」

シオンはカイルの方を見ると、カイルは露店から1つ選んでシオンに見せた。

「この三日月のネックレスなんてどうだ?」

小さな月のアクセサリーが付いた金の細工がしてあるネックレスをカイルは、自然にシオンの首に廻して着けた。

「えっ?これ………良いの?」
「ああ、気に入ってくれると嬉しい」

少し顔を赤くして目をそらしたカイルだった。

「ありがとうね!」

女の店員さんが茶化したw

「ひゅー!ひゅー!熱いねー!」

「茶化すな!?」

お金を渡して立ち去ろうとした時、然り気無くお釣りを返してきた。

コソッ
「王国の密偵が近くに来ている気を付けて」

ハッと!店員を見るが、すでに後ろを向いて商品を整理していた。

「またきてや~!」

『アクエリアス公爵家の密偵なのか?しかし、無視する訳にもいかないか…………気を引き締めて行動するか』

カイルは、店員に感謝しつつ後にするのだった。
次にシオン達がやってきたのは3階建てのコンクリートで作ったマンションだった。

「これは………!?」
「ほぇぇぇぇぇええええ!!!凄いねぇー!」
「こんな建物見たことないぞ!」

白く塗装されたマンションは現代社会では当たり前だろう。しかし、中世ヨーロッパ風の世界で突然現れたらどうだろうか?

「中を見てみて、1LDKの部屋なのよ♪」

1LDKってなんだ!?

「この厨房………部屋の中で火なんて大丈夫なのか?」

シオンがドヤ顔で言った。ドヤ~!

「タララランタンタッラーーーーーン!できました!異世界の定番!【魔石IH】!!!!」

ドヤ~!

「「「魔石IH???」」」

シオンはドヤ顔で決め顔を決めた!

ドヤ~!
(そろそろウザい!)

「ここに魔石が埋め込まれているの!ここを捻ると、この石が熱くなるのよ♪鍋やフライパンを置いて置けば料理ができるのよ」

!!!!!!?

「凄い!これなら火事の心配は要らないな!」
「火を起こさなくてもいいのは凄いわ!煙が出ないってことよね!?」
「燃えた灰の掃除も要らないし、素晴らしいわ!」

男子より、女性の方が関心が高かった。

「建物も緑聖魔術で骨組みを作ってウッド君が不眠不休でコンクリート塗り塗りしたの。断熱材も完備!どっかの大手アパレル違い、耐震強度もバッチしよ!」

シオンが何を言っているのかよくわからなかったが、しっかりと仕事したのは伝わった。(ウッド君がね!)

こうしてシオンとカイルのその他大勢のデートもどきは終わったのでした。








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