45 / 100
仕事が早いのは良いことだよ!
しおりを挟む
シオン達はドワーフの代表達を龍族の山脈へと連れて行った。
「な、なんじゃ!この芸術的な建物は!?」
「これが龍族の建築物なのか!」
いいえ、それはシオンが前世の知識で作った中華風の建物でございます。
「良く来てくれた。歓迎しよう!」
ドランさんが出迎えてくれた。
「それでは、この建物の維持と増設に………えっと、料理ですか?それを条件にオリハルコンの発掘を許可してくれると?」
ドワーフも最後の料理について?になったが、安いものだと割り切り、快く承諾してくれた。
「それと、1つ此方からも条件というかお願いをしてもよかろうか?」
そう言ってドワーフの親方が切り出してきた。
「おお、何でも言ってみるがよいぞ!」
ドランさんは気軽に言った。
「ならば、遠慮なく………我々、ドワーフもこの山脈に移り住む許可を頂きたい」
「それは願ったりだが、そちらの方こそよろしいのか?」
「ここはドワーフにとって天国のような所じゃ!今までは断崖絶壁の壁によって来ることが出来なかったが、オリハルコン以外の鉱石も採れるようじゃし、お願いしたい!」
ドランは龍王のお爺ちゃんに許可を取ると、すぐにドワーフの住む場所を手配した。
「あっ、そうだ!急がなくてもいいんだけど、この山脈を一般の人が登れるように、階段を作るとか、中の洞窟から上に登れるように出来ないかな?」
珍しくシオンがドランに提案した。
「うむ………出来なくはないがどうしてだ?」
「私のお父様が、この近くに住居を移すらしいの。鉱石は人の生活に欠かせないものだから、今後の取引に使えるかなって?」
ドランの目が鋭くなった。
「ほほぅ?シオン殿の父君が…………」
「そうなのよ。ちゃんと対価は払うからどうかしら?」
「無論、シオン殿にはお世話になっておるし、シオン殿の家族にもご挨拶したいと思っていました。わかりました!人間でもこの山脈に登れるように【道】を作りましょう!」
「それなら我々ドワーフも力を貸しますぞ!馬車や荷台馬車が行き来できるよう計算しながら、緩やかな坂道を整備していきますぞ!」
こうして、空が飛べて力の強い龍族と建築物のエキスパートのドワーフが手を結び、断崖絶壁の山脈に【道】を作るプロジェクトが決まったのだった。
それからと言うもの、ドワーフの行動は早かった。大きな荷物は龍族の方が巨大な龍になり運搬した。ってか、これドラゴン宅急便ってのを運営すれば大儲けじゃないかしら?
(他の小説がやっているので、訴えられるので止めておきます)
ドワーフといえばお酒作りも上手いため、龍族との仲は一気に深まった。
「わははは!なんという旨い酒じゃ!」
「この味がわかりますか!?うははは!」
龍王のお爺ちゃんとドワーフの親方が意気投合して出来上がっているよ。
・
・
・
・
・
・
・
あれから月日は流れて、また1ヶ月ほど経ちました。ドワーフの移住も終わり、毎日が騒がしくも楽しい毎日を送っているそうです。
シオンも修道院とダンジョンで楽しく暮らしている毎日でした。
「よし!西の森へいくじょ!」
うん、シオンがまた訳のわからない事を言い出してきました。
「シオン、頭は大丈夫?」
う~ん?悪口を言われているようでムカつくね!
「私は正常よ!」
スフィアが可哀想な目でシオンを見詰めていた。
「シオンの正常って普通の人では異常ですからね~」
(ホロリッ
なんて事をいうスフィアに、アイアンクローを喰らわせつつ言った。
「ドワーフ周辺の魔物も、ある程度間引きしたけど、西の森にはどんな魔物が住んでいるか知らないじゃない?修道院の周辺はあらかた探索し尽くしたし、1度遠出しようかなってね!」
「確かに、ドワーフの方々も西の森にはほとんど行ったことがないと言っていましたね。何でも、ある程度進むと魔法が使えなくなるとか?」
「今すぐって訳じゃないけど、未知なる冒険を求めて行ってみたいじゃない!」
普通の令嬢は未知なる冒険を求めません!
「まぁ、今すぐって訳じゃなければ良いんじゃないかしら?近くに危険な場所がある事を知っておいた方が、前回のスタンピード(魔物の氾濫)にも対処出来るしね!」
スピカが珍しく同調した。
そんな時、またシオンの家の執事がやって来たのだった。
「な、なんじゃ!この芸術的な建物は!?」
「これが龍族の建築物なのか!」
いいえ、それはシオンが前世の知識で作った中華風の建物でございます。
「良く来てくれた。歓迎しよう!」
ドランさんが出迎えてくれた。
「それでは、この建物の維持と増設に………えっと、料理ですか?それを条件にオリハルコンの発掘を許可してくれると?」
ドワーフも最後の料理について?になったが、安いものだと割り切り、快く承諾してくれた。
「それと、1つ此方からも条件というかお願いをしてもよかろうか?」
そう言ってドワーフの親方が切り出してきた。
「おお、何でも言ってみるがよいぞ!」
ドランさんは気軽に言った。
「ならば、遠慮なく………我々、ドワーフもこの山脈に移り住む許可を頂きたい」
「それは願ったりだが、そちらの方こそよろしいのか?」
「ここはドワーフにとって天国のような所じゃ!今までは断崖絶壁の壁によって来ることが出来なかったが、オリハルコン以外の鉱石も採れるようじゃし、お願いしたい!」
ドランは龍王のお爺ちゃんに許可を取ると、すぐにドワーフの住む場所を手配した。
「あっ、そうだ!急がなくてもいいんだけど、この山脈を一般の人が登れるように、階段を作るとか、中の洞窟から上に登れるように出来ないかな?」
珍しくシオンがドランに提案した。
「うむ………出来なくはないがどうしてだ?」
「私のお父様が、この近くに住居を移すらしいの。鉱石は人の生活に欠かせないものだから、今後の取引に使えるかなって?」
ドランの目が鋭くなった。
「ほほぅ?シオン殿の父君が…………」
「そうなのよ。ちゃんと対価は払うからどうかしら?」
「無論、シオン殿にはお世話になっておるし、シオン殿の家族にもご挨拶したいと思っていました。わかりました!人間でもこの山脈に登れるように【道】を作りましょう!」
「それなら我々ドワーフも力を貸しますぞ!馬車や荷台馬車が行き来できるよう計算しながら、緩やかな坂道を整備していきますぞ!」
こうして、空が飛べて力の強い龍族と建築物のエキスパートのドワーフが手を結び、断崖絶壁の山脈に【道】を作るプロジェクトが決まったのだった。
それからと言うもの、ドワーフの行動は早かった。大きな荷物は龍族の方が巨大な龍になり運搬した。ってか、これドラゴン宅急便ってのを運営すれば大儲けじゃないかしら?
(他の小説がやっているので、訴えられるので止めておきます)
ドワーフといえばお酒作りも上手いため、龍族との仲は一気に深まった。
「わははは!なんという旨い酒じゃ!」
「この味がわかりますか!?うははは!」
龍王のお爺ちゃんとドワーフの親方が意気投合して出来上がっているよ。
・
・
・
・
・
・
・
あれから月日は流れて、また1ヶ月ほど経ちました。ドワーフの移住も終わり、毎日が騒がしくも楽しい毎日を送っているそうです。
シオンも修道院とダンジョンで楽しく暮らしている毎日でした。
「よし!西の森へいくじょ!」
うん、シオンがまた訳のわからない事を言い出してきました。
「シオン、頭は大丈夫?」
う~ん?悪口を言われているようでムカつくね!
「私は正常よ!」
スフィアが可哀想な目でシオンを見詰めていた。
「シオンの正常って普通の人では異常ですからね~」
(ホロリッ
なんて事をいうスフィアに、アイアンクローを喰らわせつつ言った。
「ドワーフ周辺の魔物も、ある程度間引きしたけど、西の森にはどんな魔物が住んでいるか知らないじゃない?修道院の周辺はあらかた探索し尽くしたし、1度遠出しようかなってね!」
「確かに、ドワーフの方々も西の森にはほとんど行ったことがないと言っていましたね。何でも、ある程度進むと魔法が使えなくなるとか?」
「今すぐって訳じゃないけど、未知なる冒険を求めて行ってみたいじゃない!」
普通の令嬢は未知なる冒険を求めません!
「まぁ、今すぐって訳じゃなければ良いんじゃないかしら?近くに危険な場所がある事を知っておいた方が、前回のスタンピード(魔物の氾濫)にも対処出来るしね!」
スピカが珍しく同調した。
そんな時、またシオンの家の執事がやって来たのだった。
0
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!
菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。


劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる