悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

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仕事が早いのは良いことだよ!

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シオン達はドワーフの代表達を龍族の山脈へと連れて行った。

「な、なんじゃ!この芸術的な建物は!?」
「これが龍族の建築物なのか!」

いいえ、それはシオンが前世の知識で作った中華風の建物でございます。

「良く来てくれた。歓迎しよう!」

ドランさんが出迎えてくれた。

「それでは、この建物の維持と増設に………えっと、料理ですか?それを条件にオリハルコンの発掘を許可してくれると?」

ドワーフも最後の料理について?になったが、安いものだと割り切り、快く承諾してくれた。

「それと、1つ此方からも条件というかお願いをしてもよかろうか?」

そう言ってドワーフの親方が切り出してきた。

「おお、何でも言ってみるがよいぞ!」

ドランさんは気軽に言った。

「ならば、遠慮なく………我々、ドワーフもこの山脈に移り住む許可を頂きたい」

「それは願ったりだが、そちらの方こそよろしいのか?」

「ここはドワーフにとって天国のような所じゃ!今までは断崖絶壁の壁によって来ることが出来なかったが、オリハルコン以外の鉱石も採れるようじゃし、お願いしたい!」

ドランは龍王のお爺ちゃんに許可を取ると、すぐにドワーフの住む場所を手配した。

「あっ、そうだ!急がなくてもいいんだけど、この山脈を一般の人が登れるように、階段を作るとか、中の洞窟から上に登れるように出来ないかな?」

珍しくシオンがドランに提案した。

「うむ………出来なくはないがどうしてだ?」
「私のお父様が、この近くに住居を移すらしいの。鉱石は人の生活に欠かせないものだから、今後の取引に使えるかなって?」

ドランの目が鋭くなった。

「ほほぅ?シオン殿の父君が…………」
「そうなのよ。ちゃんと対価は払うからどうかしら?」

「無論、シオン殿にはお世話になっておるし、シオン殿の家族にもご挨拶したいと思っていました。わかりました!人間でもこの山脈に登れるように【道】を作りましょう!」

「それなら我々ドワーフも力を貸しますぞ!馬車や荷台馬車が行き来できるよう計算しながら、緩やかな坂道を整備していきますぞ!」

こうして、空が飛べて力の強い龍族と建築物のエキスパートのドワーフが手を結び、断崖絶壁の山脈に【道】を作るプロジェクトが決まったのだった。

それからと言うもの、ドワーフの行動は早かった。大きな荷物は龍族の方が巨大な龍になり運搬した。ってか、これドラゴン宅急便ってのを運営すれば大儲けじゃないかしら?
(他の小説がやっているので、訴えられるので止めておきます)

ドワーフといえばお酒作りも上手いため、龍族との仲は一気に深まった。

「わははは!なんという旨い酒じゃ!」
「この味がわかりますか!?うははは!」

龍王のお爺ちゃんとドワーフの親方が意気投合して出来上がっているよ。









あれから月日は流れて、また1ヶ月ほど経ちました。ドワーフの移住も終わり、毎日が騒がしくも楽しい毎日を送っているそうです。

シオンも修道院とダンジョンで楽しく暮らしている毎日でした。

「よし!西の森へいくじょ!」

うん、シオンがまた訳のわからない事を言い出してきました。

「シオン、頭は大丈夫?」

う~ん?悪口を言われているようでムカつくね!

「私は正常よ!」

スフィアが可哀想な目でシオンを見詰めていた。

「シオンの正常って普通の人では異常ですからね~」
(ホロリッ

なんて事をいうスフィアに、アイアンクローを喰らわせつつ言った。

「ドワーフ周辺の魔物も、ある程度間引きしたけど、西の森にはどんな魔物が住んでいるか知らないじゃない?修道院の周辺はあらかた探索し尽くしたし、1度遠出しようかなってね!」

「確かに、ドワーフの方々も西の森にはほとんど行ったことがないと言っていましたね。何でも、ある程度進むと魔法が使えなくなるとか?」

「今すぐって訳じゃないけど、未知なる冒険を求めて行ってみたいじゃない!」

普通の令嬢は未知なる冒険を求めません!

「まぁ、今すぐって訳じゃなければ良いんじゃないかしら?近くに危険な場所がある事を知っておいた方が、前回のスタンピード(魔物の氾濫)にも対処出来るしね!」

スピカが珍しく同調した。

そんな時、またシオンの家の執事がやって来たのだった。












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