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迷路!迷子!?助けてーーー!
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シオン達は巨大な熊の魔物を倒した後、周囲を探索し、ドワーフが住んでいると思われる人工物を発見した。
「さて、この扉をどうしようか?」
検問所の様な堅牢な作りの建物に、鉄で出来た頑丈な扉があり閉じていたのだ。
「う~ん!開きませんね~」
スフィアが扉を一生懸命に押したが、うんともすんとも言わなかった。
「ちょっとスフィア!不用意に触ると危ないわよ?」
「えっ?」
シオンの忠告に振り替えると、シオン達の足下が割れてシオン達は地面に落ちていった。
「シオーーーーン!!!みんなーーーー!!!!」
少し離れた場所にあった馬車には、スピカと獣人族の道案内が居て無事だった。
「「「キャーーーーーーーーーーー!!!!」」」
ポフッ!?
落ちた地面は砂地で、怪我はなかった。
「あたたた…………いったい何が?」
辺りを見渡すと、光ゴケが生えていて地下なのにある程度、見えていた。
「地下に落ちた?」
上を見るとすでに閉まっており、光は見えなかった。
「ここがドワーフの住む場所なのかしら?」
「どうかのぅ?魔物を落として始末する落とし穴じゃぞ?」
確かに、上からどんどん落ちてくるとヤバいよね!
「取り敢えず進みましょうか?」
「ええ、そうね。このダメ精霊様のせいで大変な事になっているからね!」
スフィアは涙目で訴えた。
「落とし穴があるなんてわかりませんよ~!」
「あ~はいはい!泣かない泣かない!」
グズっているスフィアの手を繋ぎ、歩き始めた。
テクテクテク…………
テクテクテク…………
似たような場所を歩いている感じではあったが、迷路のような地下通路を進んでいくシオン達。
「あっ!そこに罠っぽいのがあるわよ?」
「ほぇ?」
シオンの言葉に一歩遅れて止まったスフィアの足は、何かを踏んでしまった。
シュッ!!!
壁から弓矢が飛んできて、スフィアの目の前を通り過ぎた。
「…………………え?」
スフィアは何が起こったのか分からず、茫然としていた。
はっ!?
「うぎゃーーーーー!!!!!何ですか!これーーーーー!!!!!」
手をバンザーイの状態でパニックったスフィアをシオンは黙らせた!
といっ!
「ふぎゅっ!」
頭にチョップを喰らわせ、スフィアは涙目でシオンを見た。
「何するんですか!?」
「パニクらないの!あちらこちらに罠があるみたいだから、下手に歩き廻ると危険よ?」
ブルブル
ガクガク
スフィアや玉藻などは顔を青くして頷いた。
シオン達はゆっくりと慎重に移動した。
ある所では、落とし穴に(トゲ付き)にスフィアが落ちそうになり、またある時は丸い石が転がってきてスフィアが追い掛けられ、さらにまたある時は、天井が降りてきてスフィアがプレスされそうになったり……………
「ちょっと待って下さい!なんで私ばかり罠に掛かるんですか!悪意を感じます!リテイクを申請します!」
スフィアが訳のわからない事を言い出してきたので、シオンは言った。
(スフィア、リテイクはまた同じ事をやる事だよ?)
「だって貴女はボケ要員じゃない?」
ガーーーーン!!!!!
床に手を付き、打ちひしがれるスフィアだった。
「でも!シオンばかり罠を回避するのはおかしいです!」
「ああ、だって私は緑聖魔術で罠を回避しているからね」
!?
プルプルと震える手でシオンを指差していった。
「「先に教えなさい!!!!!」」
これには玉藻も便乗して叫んだ!
「ごめん!ごめん!でも、致死性の罠は避けてたでしょう?」
おかしい?スフィアはトゲ付き落とし穴などに掛かっていたような……………
「でもね?真面目に出口を探してたのよ?」
シオンは足下を指差すと、シオンの足下には小さな【植物の根】が伸びていた。
「これを先行させて、罠の場所を探っていたのよ♪」
「本当に緑聖魔術って便利ですよね~」
「でも、魔物も居るようだし道が複雑でまだ出口が見つからないのよね………」
シオンの顔が暗くなる。
「いや、シオンのお陰で罠を気にせず移動できるのは大きいぞぇ?本当に感謝じゃ!」
シオンとスフィアのテンションが上がりまた探索を進めるのだった。
・
・
・
・
・
・
・
・
「ハァハァ………」
随分と時間が経ったが、いまだに出口を見付けれないシオン達だった。
「1度、ここで本格的な休憩を取りましょう」
シオン達は行き止まりの通路で休憩することにした。一方通行なので、魔物に襲われたら逃げ場がないが、シオンが緑聖魔術で木の蔦で通路を塞いだ為に安心して休憩出来た。
問題は食料と水が無いことだ。いや、実はスフィアが魔法で水を出せるので、意外な所でスフィアが生命線と言っても良いだろう。
つまり、スフィアの機嫌を損ねると飲み水を出して貰えないため下克上がおきていた!?
……………ことは無かった。
「ほらスフィア、水を出して」
「はいっ!ただいま!」
この状態はスフィアのせいなので、シオンの機嫌を損ねると罠に嵌められて酷い目に合うので、スフィアは下手に出ているのであった。
「スフィア殿のお陰で何とか数日は大丈夫であるがのぅ…………正直、出られるのか不安じゃな」
「大丈夫よ!明日、もうしばらく探索して出口がなければ、最終手段を使うから」
シオンが自信満々に言い切った。
「さて、この扉をどうしようか?」
検問所の様な堅牢な作りの建物に、鉄で出来た頑丈な扉があり閉じていたのだ。
「う~ん!開きませんね~」
スフィアが扉を一生懸命に押したが、うんともすんとも言わなかった。
「ちょっとスフィア!不用意に触ると危ないわよ?」
「えっ?」
シオンの忠告に振り替えると、シオン達の足下が割れてシオン達は地面に落ちていった。
「シオーーーーン!!!みんなーーーー!!!!」
少し離れた場所にあった馬車には、スピカと獣人族の道案内が居て無事だった。
「「「キャーーーーーーーーーーー!!!!」」」
ポフッ!?
落ちた地面は砂地で、怪我はなかった。
「あたたた…………いったい何が?」
辺りを見渡すと、光ゴケが生えていて地下なのにある程度、見えていた。
「地下に落ちた?」
上を見るとすでに閉まっており、光は見えなかった。
「ここがドワーフの住む場所なのかしら?」
「どうかのぅ?魔物を落として始末する落とし穴じゃぞ?」
確かに、上からどんどん落ちてくるとヤバいよね!
「取り敢えず進みましょうか?」
「ええ、そうね。このダメ精霊様のせいで大変な事になっているからね!」
スフィアは涙目で訴えた。
「落とし穴があるなんてわかりませんよ~!」
「あ~はいはい!泣かない泣かない!」
グズっているスフィアの手を繋ぎ、歩き始めた。
テクテクテク…………
テクテクテク…………
似たような場所を歩いている感じではあったが、迷路のような地下通路を進んでいくシオン達。
「あっ!そこに罠っぽいのがあるわよ?」
「ほぇ?」
シオンの言葉に一歩遅れて止まったスフィアの足は、何かを踏んでしまった。
シュッ!!!
壁から弓矢が飛んできて、スフィアの目の前を通り過ぎた。
「…………………え?」
スフィアは何が起こったのか分からず、茫然としていた。
はっ!?
「うぎゃーーーーー!!!!!何ですか!これーーーーー!!!!!」
手をバンザーイの状態でパニックったスフィアをシオンは黙らせた!
といっ!
「ふぎゅっ!」
頭にチョップを喰らわせ、スフィアは涙目でシオンを見た。
「何するんですか!?」
「パニクらないの!あちらこちらに罠があるみたいだから、下手に歩き廻ると危険よ?」
ブルブル
ガクガク
スフィアや玉藻などは顔を青くして頷いた。
シオン達はゆっくりと慎重に移動した。
ある所では、落とし穴に(トゲ付き)にスフィアが落ちそうになり、またある時は丸い石が転がってきてスフィアが追い掛けられ、さらにまたある時は、天井が降りてきてスフィアがプレスされそうになったり……………
「ちょっと待って下さい!なんで私ばかり罠に掛かるんですか!悪意を感じます!リテイクを申請します!」
スフィアが訳のわからない事を言い出してきたので、シオンは言った。
(スフィア、リテイクはまた同じ事をやる事だよ?)
「だって貴女はボケ要員じゃない?」
ガーーーーン!!!!!
床に手を付き、打ちひしがれるスフィアだった。
「でも!シオンばかり罠を回避するのはおかしいです!」
「ああ、だって私は緑聖魔術で罠を回避しているからね」
!?
プルプルと震える手でシオンを指差していった。
「「先に教えなさい!!!!!」」
これには玉藻も便乗して叫んだ!
「ごめん!ごめん!でも、致死性の罠は避けてたでしょう?」
おかしい?スフィアはトゲ付き落とし穴などに掛かっていたような……………
「でもね?真面目に出口を探してたのよ?」
シオンは足下を指差すと、シオンの足下には小さな【植物の根】が伸びていた。
「これを先行させて、罠の場所を探っていたのよ♪」
「本当に緑聖魔術って便利ですよね~」
「でも、魔物も居るようだし道が複雑でまだ出口が見つからないのよね………」
シオンの顔が暗くなる。
「いや、シオンのお陰で罠を気にせず移動できるのは大きいぞぇ?本当に感謝じゃ!」
シオンとスフィアのテンションが上がりまた探索を進めるのだった。
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「ハァハァ………」
随分と時間が経ったが、いまだに出口を見付けれないシオン達だった。
「1度、ここで本格的な休憩を取りましょう」
シオン達は行き止まりの通路で休憩することにした。一方通行なので、魔物に襲われたら逃げ場がないが、シオンが緑聖魔術で木の蔦で通路を塞いだ為に安心して休憩出来た。
問題は食料と水が無いことだ。いや、実はスフィアが魔法で水を出せるので、意外な所でスフィアが生命線と言っても良いだろう。
つまり、スフィアの機嫌を損ねると飲み水を出して貰えないため下克上がおきていた!?
……………ことは無かった。
「ほらスフィア、水を出して」
「はいっ!ただいま!」
この状態はスフィアのせいなので、シオンの機嫌を損ねると罠に嵌められて酷い目に合うので、スフィアは下手に出ているのであった。
「スフィア殿のお陰で何とか数日は大丈夫であるがのぅ…………正直、出られるのか不安じゃな」
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シオンが自信満々に言い切った。
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