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②龍族のみんなを虜にする悪女…………いいえ、悪役令嬢です♪
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龍王のお爺さんも絶賛した住居を作り終えて、シオンは最初に作った一際大きい屋敷で各種族の代表との会談を行う事になった。
「まずは、シオン嬢よ!この度は招待しておいてこちらの不手際で迷惑を掛けた事をお詫びする。そして、素晴らしい住居の建設を感謝する!」
パチパチッ!
パチパチッ!
周囲から拍手が起こった。
「我も昔は人族の建造物で暮らしていたが、このデザインの建物は初めてだ。数百年の内に進歩したものじゃな」
いいえ、前世の記憶から作った建物デス!
「え~、失礼します。龍族の方々は龍王様をシオンさんが助けた事でこの山脈に住むことになったのですか?」
「うむ!我らは受けた恩は必ず返すのだ。シオンが困っているならば国をも滅ぼそう!わっはっはっは!」
『『『シャレになってねーーーー!!!!』』』
エルフ、獣人族の代表達は冷や汗をダラダラ流していた。そして元凶のシオンを睨むのでした。
「まぁ、この目下に広がる森の住人達とは上手くやっていきたいのも事実なのでな。シオン嬢に仲介をお願いした次第だ。我々もお主達に危害加えぬので安心して欲しい」
一同はホッと胸を撫で下ろした。
「それと、お願いもあったのじゃ」
龍王様がお願いとは…………
「あら?龍王様のお願いなんてどんな事なんですか?」
龍族の方々なら大抵の事は武力で解決出来そうだけどね!
「この山脈には多数の洞窟があり、中には水晶の洞窟や、地下水流れる水流洞窟、向こう側には火山の洞窟など様々な洞窟があることが分かり、それぞれ気に入った洞窟に居を構えているのだが、この近くの洞窟がちと厄介でのぅ~」
龍王様はここで1度言葉を区切った。そして、懐から1つの鉱石を取り出した。
「この辺りの洞窟を拡張しようと壁を掘ると、この鉱石が出て来てのぅ。これがとても硬くてなかなか難儀しておるのじゃ」
その鉱石は以前、シオンが採取したものと同じであった。
「あっ!その鉱石は!」
「なんじゃ?シオン嬢も知っておるのか?」
シオンは以前、この山脈を調べていた時の話をした。
「ウッド君でも時間が掛かったからね。なんかに使えるのかな?」
エルフのイルミナがこの鉱石の価値に気付き大声を上げた!
「そ、それは!オリハルコンじゃないですか!」
イルミナの言葉にシオンはえっ!?と声を出した。
「こ、これがオリハルコンなの!?」
珍しく取り乱すシオンに、オリハルコンの知らないスフィアや玉藻が尋ねた。
「オリハルコンってなんですか?」
なんで永く生きている守護精霊(バカ)スフィアが知らないのよ!
「如何にも、オリハルコンの原石じゃな。オリハルコンとは世界で1番硬い鉱石と云われておる。【昔】は伝説の剣などに使われる素材として高額で取引されたものじゃ」
「まさかこれが有名なオリハルコンだとは………」
シオンはショックの余り床に手を付き自己嫌悪に陥っていた。
「そんなに凄いものだったんですね~」
スフィアはマジマジと鉱石を見ている。
「では龍王、この鉱石を上手く掘ることのできる者、もしくは技術がないかという相談ですね?」
スピカが冷静に尋ねた。
「察しが良くて助かる」
「余り気が進みませんが、ドワーフを頼ると良いでしょう。こと、鉱石に付いてドワーフに勝る者はいませんので」
イルミナさんがいった。確か犬猿の中だっけ?
「私はまだ会ったことないけど、ドワーフの集落があるんだっけ?」
「まぁ、集落というか地底に住んでいるので………」
んっ?何か聞き捨てならない言葉が聞こえたような?
「では、急がなくていいのでよろしく頼む!」
龍王様に頭を下げられては断れないね!任されたよ!
そして、親睦を深める為に新しい建物で宴会が始まった。
……………うん、リーヴィルから聞いていたから知ってた。
エルフは困惑したが、獣人族は喜んで頂いていた。
オークの丸焼き、ミノタウロスの丸焼き、怪鳥の丸焼き、ブリの丸焼き(どっから取ってきた!?)
素材には、塩と胡椒だけで味付けした豪快な料理?(疑問系)ばかり並んでいた。
「龍王様、龍族の皆様!最上級のおもてなし、誠にありがとうございます!ただ、今回は親睦会という事もありますので、私達の料理もご堪能下さい!」
シオンは収納していた料理をドンドン出していった。
「リーヴィルからお墨付きを頂いています!どうぞ御上がり下さい!」
来る前に、大量に作っておいた料理を龍族の面々の前に置いて食べてもらった。
「「「旨すぎるーーーー!!!!」」」
ガツガツ!!!
ガツガツ!!!
「龍王様も如何でしょうか?」
シオンの料理を食べた龍王様はプルプルと震えて、クワッ!と目を開き叫んだ!
「う~ま~い~ぞ~~~!!!!!」
(某漫画の王様風)
「これからは龍族の方々にも料理を教えますので、交流を深めていきましょう!」
「「「意義なし!!!!」」」
こうしてシオンは見事に龍族達の胃袋を掴んだのでした♪
「そう言えばリーヴィルのお墨付きといっておったのう?ではリーヴィルは毎日、この素晴らしい【究極にして至高の料理】を食べていたというのか?」
龍王様が気付いてはいけない事に気付いてしまった。
ビクリッ!?
「あっ!私、修道院に忘れ物をしたのでちょっと帰りま……………」
ガシッ!
「のぅ?リーヴィルよ?何か変わった事があれば【どんなこと】でも報告するように前もって伝えてたはずじゃが?」
ダラダラ………
ダラダラ………
全身から汗を流しながら青くなっているリーヴィルに、シオンはドランや他の龍族方々とワイのワイのとどんちゃん騒ぎをしていて気付かなかった。
こうして、いつの間にか居なくなっていたリーヴィルに気付く者はいなかった。
「あれ?龍王のお爺さんどこに行ってたの?」
「うん?いや野暮用じゃよ」
「それより、この特製プリン食べてよ~」
「なんじゃこの食べ物は……………これはーーーーーー!!!!!!!」
プリンを食べた龍王様はまたまた雄叫びを上げた!
「デザートだよ!卵と砂糖で簡単に作れるの♪順番に教えてあげるね♪」
こうして、龍族を完全に掌握する事に成功したシオンでした。
「まずは、シオン嬢よ!この度は招待しておいてこちらの不手際で迷惑を掛けた事をお詫びする。そして、素晴らしい住居の建設を感謝する!」
パチパチッ!
パチパチッ!
周囲から拍手が起こった。
「我も昔は人族の建造物で暮らしていたが、このデザインの建物は初めてだ。数百年の内に進歩したものじゃな」
いいえ、前世の記憶から作った建物デス!
「え~、失礼します。龍族の方々は龍王様をシオンさんが助けた事でこの山脈に住むことになったのですか?」
「うむ!我らは受けた恩は必ず返すのだ。シオンが困っているならば国をも滅ぼそう!わっはっはっは!」
『『『シャレになってねーーーー!!!!』』』
エルフ、獣人族の代表達は冷や汗をダラダラ流していた。そして元凶のシオンを睨むのでした。
「まぁ、この目下に広がる森の住人達とは上手くやっていきたいのも事実なのでな。シオン嬢に仲介をお願いした次第だ。我々もお主達に危害加えぬので安心して欲しい」
一同はホッと胸を撫で下ろした。
「それと、お願いもあったのじゃ」
龍王様がお願いとは…………
「あら?龍王様のお願いなんてどんな事なんですか?」
龍族の方々なら大抵の事は武力で解決出来そうだけどね!
「この山脈には多数の洞窟があり、中には水晶の洞窟や、地下水流れる水流洞窟、向こう側には火山の洞窟など様々な洞窟があることが分かり、それぞれ気に入った洞窟に居を構えているのだが、この近くの洞窟がちと厄介でのぅ~」
龍王様はここで1度言葉を区切った。そして、懐から1つの鉱石を取り出した。
「この辺りの洞窟を拡張しようと壁を掘ると、この鉱石が出て来てのぅ。これがとても硬くてなかなか難儀しておるのじゃ」
その鉱石は以前、シオンが採取したものと同じであった。
「あっ!その鉱石は!」
「なんじゃ?シオン嬢も知っておるのか?」
シオンは以前、この山脈を調べていた時の話をした。
「ウッド君でも時間が掛かったからね。なんかに使えるのかな?」
エルフのイルミナがこの鉱石の価値に気付き大声を上げた!
「そ、それは!オリハルコンじゃないですか!」
イルミナの言葉にシオンはえっ!?と声を出した。
「こ、これがオリハルコンなの!?」
珍しく取り乱すシオンに、オリハルコンの知らないスフィアや玉藻が尋ねた。
「オリハルコンってなんですか?」
なんで永く生きている守護精霊(バカ)スフィアが知らないのよ!
「如何にも、オリハルコンの原石じゃな。オリハルコンとは世界で1番硬い鉱石と云われておる。【昔】は伝説の剣などに使われる素材として高額で取引されたものじゃ」
「まさかこれが有名なオリハルコンだとは………」
シオンはショックの余り床に手を付き自己嫌悪に陥っていた。
「そんなに凄いものだったんですね~」
スフィアはマジマジと鉱石を見ている。
「では龍王、この鉱石を上手く掘ることのできる者、もしくは技術がないかという相談ですね?」
スピカが冷静に尋ねた。
「察しが良くて助かる」
「余り気が進みませんが、ドワーフを頼ると良いでしょう。こと、鉱石に付いてドワーフに勝る者はいませんので」
イルミナさんがいった。確か犬猿の中だっけ?
「私はまだ会ったことないけど、ドワーフの集落があるんだっけ?」
「まぁ、集落というか地底に住んでいるので………」
んっ?何か聞き捨てならない言葉が聞こえたような?
「では、急がなくていいのでよろしく頼む!」
龍王様に頭を下げられては断れないね!任されたよ!
そして、親睦を深める為に新しい建物で宴会が始まった。
……………うん、リーヴィルから聞いていたから知ってた。
エルフは困惑したが、獣人族は喜んで頂いていた。
オークの丸焼き、ミノタウロスの丸焼き、怪鳥の丸焼き、ブリの丸焼き(どっから取ってきた!?)
素材には、塩と胡椒だけで味付けした豪快な料理?(疑問系)ばかり並んでいた。
「龍王様、龍族の皆様!最上級のおもてなし、誠にありがとうございます!ただ、今回は親睦会という事もありますので、私達の料理もご堪能下さい!」
シオンは収納していた料理をドンドン出していった。
「リーヴィルからお墨付きを頂いています!どうぞ御上がり下さい!」
来る前に、大量に作っておいた料理を龍族の面々の前に置いて食べてもらった。
「「「旨すぎるーーーー!!!!」」」
ガツガツ!!!
ガツガツ!!!
「龍王様も如何でしょうか?」
シオンの料理を食べた龍王様はプルプルと震えて、クワッ!と目を開き叫んだ!
「う~ま~い~ぞ~~~!!!!!」
(某漫画の王様風)
「これからは龍族の方々にも料理を教えますので、交流を深めていきましょう!」
「「「意義なし!!!!」」」
こうしてシオンは見事に龍族達の胃袋を掴んだのでした♪
「そう言えばリーヴィルのお墨付きといっておったのう?ではリーヴィルは毎日、この素晴らしい【究極にして至高の料理】を食べていたというのか?」
龍王様が気付いてはいけない事に気付いてしまった。
ビクリッ!?
「あっ!私、修道院に忘れ物をしたのでちょっと帰りま……………」
ガシッ!
「のぅ?リーヴィルよ?何か変わった事があれば【どんなこと】でも報告するように前もって伝えてたはずじゃが?」
ダラダラ………
ダラダラ………
全身から汗を流しながら青くなっているリーヴィルに、シオンはドランや他の龍族方々とワイのワイのとどんちゃん騒ぎをしていて気付かなかった。
こうして、いつの間にか居なくなっていたリーヴィルに気付く者はいなかった。
「あれ?龍王のお爺さんどこに行ってたの?」
「うん?いや野暮用じゃよ」
「それより、この特製プリン食べてよ~」
「なんじゃこの食べ物は……………これはーーーーーー!!!!!!!」
プリンを食べた龍王様はまたまた雄叫びを上げた!
「デザートだよ!卵と砂糖で簡単に作れるの♪順番に教えてあげるね♪」
こうして、龍族を完全に掌握する事に成功したシオンでした。
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