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閑話2(アクエリアス家)
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どうして追放されただと?
そんなのは私が知りたい!たかだか、下級貴族に嫌がらせを万が一したとして、どうして重い追放という処分になるのか………
どうして連れ戻さないのか?
シオンはやっぱり規格外の妹だ。すでに廃墟となっていた修道院を魔法で修復して、新築同然にしてしまった。食料もシオンの力なら瞬時に野菜など成長させて食べれるように出来る。
あっという間に生活基盤整えた。
密偵(暗殺者)に監視させつつ、何か足りない物があればコッソリ届けるように伝えてある。
密偵の数を増やし、森の入口に簡易な住居を作り、王都からの来訪者を監視させた。連絡も豆にするように状況を整えた。
実は1度、守護精霊様が密偵の前に現れたそうで、シオンの状況を伝えたら森の外なら住んで良いと許可を貰った。
(定期的に守護精霊様の好きそうな宝石類を渡してシオンの状況を教えて貰っている)
しかし我が妹シオンよ?守護精霊様と契約とは君はどこまで驚かせてくれるんだ?
シオンをすぐに連れ戻さないのは、シオンが戻った時にまた周囲が騒がないように、今の内に平定させておく為だ。シオンが安心して戻ってこれるようにしておかねばなるまい!
どうして報復しないのですか?
ふふふ………私達より領民の怒りの方が大きいのだ。私達の私兵達が領民が短気を起こさないように必死に留めている状態だ。
アクエリアス領の飢饉を救い、収穫高を何倍も上げて、領民達の暮らしを豊かにしたシオンを慕っている領民は多い………てか、赤子を除く全ての領民が武器を持ち、いつでも行けます!命令をどうぞと、待っている状態なのだ。
ふふふ………余りの人気に嫉妬しちゃうよ?
でも、もう少し待ってて欲しい。心優しいシオンが領民が傷付く事を許さないだろう。だから、真綿で首を絞めるようにジワジワと追い込んでいるのだ。クックックッ!私達の天使シオンを傷つけた者共の末路を楽しみにしているがいい!!!
(ちょっとヤンデレ風)
・
・
・
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・
・
・
父親&母親side
「貴方!どういうことですか!?私の……私達の天使シオンはどうしたのですか!!!」
城から戻ると、シオンが婚約破棄されて、追放されたと言う、耳を疑う情報がもたらされて私も混乱した。
すぐさま情報を収集し、シオン付きの密偵(暗殺者)から報告が届いた。私は怒りで血管が切れそうになった。否!何本か血管が切れて血が出ていたが、そんなものシオンが戻ってくる事に比べたら、大したことはない。
密偵からシオンが罪人扱いで、録な食事を与えられず劣悪な馬車で修道院へ護送されたと聞いた時は、ぶっ殺してやると飛び出そうとしたが、我が妻が魔法で先に飛び出していき、私は出遅れてしまった。
結局、先に殺してしまうと調査の為に、またシオンが危険に晒されるとの事で、涙を飲んで1度報告させてから、捕らえて始末したのだった。
そして驚くべきは北方修道院(シャングリラ)がすでに廃墟になっており、それをシオンが修復し、それに感動した守護精霊様と契約したという事だ。
我が国で精霊様と契約を交わすことは王族以上に尊われる。これだけでシオンを連れ戻す口実になる。まぁ、無実の罪であるシオンにそんな事で連れ戻すことはないのだがな。
それよりも、北方の領主である【ナダズク子爵】は寄付金を長期に渡って着服しているのだろう。
まさか、すでに北方修道院が壊滅している事すら知らないとは本当にクズダナ!?
これを機に、奴の不正も調べあげて修道院の無念を晴らしてみせる!きっとシオンも喜ぶだろう!
もし可能ならクズダナ(ナダズク)子爵の領地を没収して我がアクエリアス領に組み込んで、末永く北方修道院を保護していくのも良いかも知れない。
「貴方、有力貴族達の説得に成功しましたわ。それと隣国の帝国にも話を付けてきました」
「ああ、ご苦労様。しかし、あの王子の手を借りるのには抵抗があるな?帝国からまさか武器類を仕入れるハメになるとは……」
「ええ、でも帝国の王太子である彼が、王位継承権を放棄してでも、シオンと一緒になりたいと言っていましたから、その心意気は買いましょう。私の甥に当たる子ですから、多少は見込みがありますわ」
我が妻は、隣国の王族の血を引く姫の1人だった。当時の有力貴族であった私と政略結婚をして国同士の繋がりを強くしたのだ。しかし、政略結婚とはいえ、私は美しく気高い妻に一目惚れをしたのだが、それを恥ずかしく言うことがなかった。逆に妻は愛されていないと勘違いし、慣れない国でのストレスで怒りっぽくなってしまった。夫婦仲は冷めてしまった所に、子供だったシオンが我々に歩み寄れと言ったのだ。
子供に説教されては親の立つ瀬もなく妻と一晩、話し合った事でわだかまりが解けて今では堂々と『愛している』と言える仲までなった。デレた妻は本当に可愛く女神のようだった、そして、その仲を取り持った娘のシオンはまさに恋のキューピッドであり、天使である。我が大切な家族を傷付ける者は誰であろうと許さんぞ!
「まぁ、うちのゴミクズクソ王子よりはマシか………」
「うふふ、面識があるといってもそう簡単にはシオンはあげませんけどね?」
『娘のシオンは旦那様との愛を修復してくれた天使なのよ!その愛する娘を傷付ける者は許さない!絶対に地獄へ落としてやるわ。私の全てを使ってね!』
こうしてシオンの預かり知らぬ所で、内乱の準備が着々と進んでいるのであった。
※ってか、ダメ守護精霊め!私の情報を売って金銭を貰っているとはけしからんぞ!
お仕置きだ!
そんなのは私が知りたい!たかだか、下級貴族に嫌がらせを万が一したとして、どうして重い追放という処分になるのか………
どうして連れ戻さないのか?
シオンはやっぱり規格外の妹だ。すでに廃墟となっていた修道院を魔法で修復して、新築同然にしてしまった。食料もシオンの力なら瞬時に野菜など成長させて食べれるように出来る。
あっという間に生活基盤整えた。
密偵(暗殺者)に監視させつつ、何か足りない物があればコッソリ届けるように伝えてある。
密偵の数を増やし、森の入口に簡易な住居を作り、王都からの来訪者を監視させた。連絡も豆にするように状況を整えた。
実は1度、守護精霊様が密偵の前に現れたそうで、シオンの状況を伝えたら森の外なら住んで良いと許可を貰った。
(定期的に守護精霊様の好きそうな宝石類を渡してシオンの状況を教えて貰っている)
しかし我が妹シオンよ?守護精霊様と契約とは君はどこまで驚かせてくれるんだ?
シオンをすぐに連れ戻さないのは、シオンが戻った時にまた周囲が騒がないように、今の内に平定させておく為だ。シオンが安心して戻ってこれるようにしておかねばなるまい!
どうして報復しないのですか?
ふふふ………私達より領民の怒りの方が大きいのだ。私達の私兵達が領民が短気を起こさないように必死に留めている状態だ。
アクエリアス領の飢饉を救い、収穫高を何倍も上げて、領民達の暮らしを豊かにしたシオンを慕っている領民は多い………てか、赤子を除く全ての領民が武器を持ち、いつでも行けます!命令をどうぞと、待っている状態なのだ。
ふふふ………余りの人気に嫉妬しちゃうよ?
でも、もう少し待ってて欲しい。心優しいシオンが領民が傷付く事を許さないだろう。だから、真綿で首を絞めるようにジワジワと追い込んでいるのだ。クックックッ!私達の天使シオンを傷つけた者共の末路を楽しみにしているがいい!!!
(ちょっとヤンデレ風)
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父親&母親side
「貴方!どういうことですか!?私の……私達の天使シオンはどうしたのですか!!!」
城から戻ると、シオンが婚約破棄されて、追放されたと言う、耳を疑う情報がもたらされて私も混乱した。
すぐさま情報を収集し、シオン付きの密偵(暗殺者)から報告が届いた。私は怒りで血管が切れそうになった。否!何本か血管が切れて血が出ていたが、そんなものシオンが戻ってくる事に比べたら、大したことはない。
密偵からシオンが罪人扱いで、録な食事を与えられず劣悪な馬車で修道院へ護送されたと聞いた時は、ぶっ殺してやると飛び出そうとしたが、我が妻が魔法で先に飛び出していき、私は出遅れてしまった。
結局、先に殺してしまうと調査の為に、またシオンが危険に晒されるとの事で、涙を飲んで1度報告させてから、捕らえて始末したのだった。
そして驚くべきは北方修道院(シャングリラ)がすでに廃墟になっており、それをシオンが修復し、それに感動した守護精霊様と契約したという事だ。
我が国で精霊様と契約を交わすことは王族以上に尊われる。これだけでシオンを連れ戻す口実になる。まぁ、無実の罪であるシオンにそんな事で連れ戻すことはないのだがな。
それよりも、北方の領主である【ナダズク子爵】は寄付金を長期に渡って着服しているのだろう。
まさか、すでに北方修道院が壊滅している事すら知らないとは本当にクズダナ!?
これを機に、奴の不正も調べあげて修道院の無念を晴らしてみせる!きっとシオンも喜ぶだろう!
もし可能ならクズダナ(ナダズク)子爵の領地を没収して我がアクエリアス領に組み込んで、末永く北方修道院を保護していくのも良いかも知れない。
「貴方、有力貴族達の説得に成功しましたわ。それと隣国の帝国にも話を付けてきました」
「ああ、ご苦労様。しかし、あの王子の手を借りるのには抵抗があるな?帝国からまさか武器類を仕入れるハメになるとは……」
「ええ、でも帝国の王太子である彼が、王位継承権を放棄してでも、シオンと一緒になりたいと言っていましたから、その心意気は買いましょう。私の甥に当たる子ですから、多少は見込みがありますわ」
我が妻は、隣国の王族の血を引く姫の1人だった。当時の有力貴族であった私と政略結婚をして国同士の繋がりを強くしたのだ。しかし、政略結婚とはいえ、私は美しく気高い妻に一目惚れをしたのだが、それを恥ずかしく言うことがなかった。逆に妻は愛されていないと勘違いし、慣れない国でのストレスで怒りっぽくなってしまった。夫婦仲は冷めてしまった所に、子供だったシオンが我々に歩み寄れと言ったのだ。
子供に説教されては親の立つ瀬もなく妻と一晩、話し合った事でわだかまりが解けて今では堂々と『愛している』と言える仲までなった。デレた妻は本当に可愛く女神のようだった、そして、その仲を取り持った娘のシオンはまさに恋のキューピッドであり、天使である。我が大切な家族を傷付ける者は誰であろうと許さんぞ!
「まぁ、うちのゴミクズクソ王子よりはマシか………」
「うふふ、面識があるといってもそう簡単にはシオンはあげませんけどね?」
『娘のシオンは旦那様との愛を修復してくれた天使なのよ!その愛する娘を傷付ける者は許さない!絶対に地獄へ落としてやるわ。私の全てを使ってね!』
こうしてシオンの預かり知らぬ所で、内乱の準備が着々と進んでいるのであった。
※ってか、ダメ守護精霊め!私の情報を売って金銭を貰っているとはけしからんぞ!
お仕置きだ!
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