【連載版】ヒロインは元皇后様!?〜あら?生まれ変わりましたわ?〜

naturalsoft

文字の大きさ
上 下
76 / 117
学園編

親睦会

しおりを挟む
すみません。
8話でシオンの前世の実家がアイギス公爵家とでているのを忘れていました。
スピカの家名もアイギス公爵家になります。
この後の家名も近日中に修正致します。

読者の方のご報告ありがとうございました!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


スピカはシオンに敵意を持っているのか、視線が厳しかった。

「あの?私達は初対面のはずですが、何か気に障る事でもしましたでしょうか?」

「いえ、別になにもしておりませんわ。ただ、ライバルとしてシオン様の事を判断させて頂きたく存じます」

ライバル?
ああ、ルイン王子の婚約者候補としてですか。
正直、スピカ様の邪魔をするつもりはないのですが、立場状仕方がないですわね。

後日、誤解を解いていくとしましょう。

各自の思惑が交差する中、時間になりホームルームが始まった。

やはり王族のルイン王子とイオン皇女の注目度が大きかったが、それ以上に守護精霊アリエル様の愛し子であるシオンの自己紹介が1番の注目された。


「──と、いう訳で守護精霊アリエル様の事で色々と事情はありますが、私は平穏に静かに暮らせればいいので、余り騒ぎ立てないでくれると嬉しいです。これからの一年間よろしくお願い致します」


パチパチッと拍手されながら、各自の自己紹介は終わった。
ホームルームが終わり、帰り支度をしていると、ルイン達から声を掛けられた。

「シオン、帰りは親睦を深める為にも、王都のカフェでみんなとお茶をしないか?」

「まぁ!いいですわね。ぜひ御一緒させて下さい」

イオンとサーシャはシオンの参加に喜んだ。

「スピカも一緒に行くでしょう?」
「ええ、久しぶりに一緒に行きたいですわ」

こうして、校門の入口で馬車に乗って王都のショッピング街へとやってきました。

「さて、どこのお店に行こうか?」

「シオンが王都へきたばかりの時には、1番ののオススメのお店に行きましたものね」

!?

「えっ、そうなのですか!私も一緒に行きたかったですわ!」

ちょっと優越感に浸るイオンに、スピカが意見した。

「このままブラブラするのも良いですが、この裏手に私のオススメのお店があるますの。そちらでも宜しいかしら?」

「あら?スピカさんのオススメのお店ですか?興味がありますわ」

シオンは周りのみんなを見渡してスピカにお願いした。スピカの案内で、建物の裏手に行くと、目の前を通らないと見つけ難い、小さなお店があった。

ドアを開けると、カランッカランッと言う音と一緒に、お店のウエイトレスがいらっしゃいませ!と席に案内してくれた。

「入口は小さいですが、店の奥は結構広いのですね」
「そうね。奥は私達の様な貴族専用スペースになっていますの」


店の入口はオープンスペースになっていたが、奥は個室になっていたのだ。

「個室も結構広いし、良い感じの店だな」
「お褒め頂き嬉しいですわ」

スピカもルインに褒められて嬉しそうだ。

「ご注文はお決まりですか?」
「ここはなにが、オススメなんでしょうか?」

ウエイトレスは微笑みながら答えた。

「うちはどれもオススメですよ~♪スピカ様は、レアチーズケーキが好きですね~」

ウエイトレスさんの言葉に、慌ててスピカが言った。

「ちょっと店長!個人情報の漏洩は止めて下さい!」

店長!?

「もう!スピカ様!バラさないで下さいよ」

プンスカとほほを膨らませた。

「コホンッ、御紹介致します。この店の店長であるシュガー・シロップさんですわ」

シュガーさんはピースした指を目の元へやってシュガーデス♪とアイドルポーズをキメるのだった。

…………いったい何歳なのでしょうか。
この歳でそのポーズは痛いのではと、シオンは心で思うのでした。










しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~

鈴宮(すずみや)
恋愛
 王族の秘書(=内侍)として城へ出仕することになった、公爵令嬢クララ。ところが内侍は、未来の妃に箔を付けるために設けられた役職だった。  おまけに、この国の王太子は未だ定まっておらず、宰相の娘であるクララは第3王子フリードの内侍兼仮の婚約者として王位継承戦へと巻き込まれていくことに。  けれど、運命の出会いを求めるクララは、政略結婚を受け入れるわけにはいかない。憧れだった宮仕えを諦めて、城から立ち去ろうと思っていたのだが。 「おまえはおまえの目的のために働けばいい」  フリードの側近、コーエンはそう言ってクララに手を差し伸べる。これはフリードが王太子の座を獲得するまでの期間限定の婚約。その間にクララは城で思う存分運命の出会いを探せば良いと言うのだ。  クララは今日も、運命の出会いと婚約破棄を目指して邁進する。

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

平凡女子高生、美少女に転生する。〜夜会で出会った彼は、蜘蛛好き〜

四季
恋愛
現代日本で暮らす平凡な女子高生だったーーその日までは。 初夏のある夕方、学校からの帰り道で事故に遭った彼女は、不思議な声に話しかけられる。 『残りの人生を、生きたいですか』 その問いに「はい」と答えた時、彼女の新たな人生が始まる。 『恋を成就させれば生き返ることができるゲーム』の人生が。 そうして彼女は、美しい容姿を持つ少女リリエラ・カルセドニーになった。 元女子高生であることは隠し、リリエラとして向かった夜会。 そこで出会った一人の男性から紹介されたのは、西の国、その権力者の息子である、パトリー・ヘリオドールだった。 しかし彼は、女性がやたらと寄ってくることを嫌がっていて……。 しかも彼には、一風変わった趣味があり……。 そんなパトリーと、リリエラは仲良くなれるのだろうか。 ※2019.5.27~2019.8.9 に書いたものです。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。 「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。 異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。 初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。

バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。 瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。 そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。 その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。 そして……。 本編全79話 番外編全34話 ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。 毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

処理中です...