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学園編
王都観光ですよ!
しおりを挟むシオン達は一週間ほど早く学生寮に入居した。
辺境からで遠い為に、馬車での移動で数日のズレを考慮して早目に来たのだ。
「シオンお嬢様、ペルセウス様がいらっしゃっています」
男子のペルセウスは女子寮には入れないので、受付でリサを呼んだのだった。
シオンはすぐに下に降りると入口で兄のペルセウスと会った。
「やあ、久しぶりシオン!」
「ペルお兄様!お久しぶりです!」
ペルセウスも長期休暇には戻って来ていたが久しぶりの再会である。
「ずいぶんと背が伸びたね」
「いえいえ、ペルお兄様の方が伸びましたよ!」
ペルセウスは身長が170以上になっていた。
「まぁな。それよりまだ昼過ぎだ。王都を案内しようか?」
「ぜひお願い致します!リサも行きましょう!」
「いえ、私は部屋の掃除と片付けをしなければ─」」
シオンがすかさず言った。
「美味しいデザートのお店があります。行きましょう!」
「はっ!お供致します!」
メイド姿のリサの時は、クールビューティーで仕事の出来るメイドとして通っているアリエルではあるが、温泉と美味しいお酒、甘いデザートには目が無いのである。
ちなみに、人目のない所では結構だらけていたりする。
「…………本当にリサとシオンは姉妹のようだね」
似たもの同士の二人だと思うペルセウスだった。
何はともあれ、馬車を手配して王都の街中へやって来ました。
「どう?シオン。王都も変わったかな?」
「そうですわね。メイン通りの建物もずいぶんと変わりましたわ」
面影は残っているけど、建て替えなどで雰囲気は変わっていた。
「さぁ、着いたよ」
やってきたのはオシャレなカフェでした。
二階もあるカフェで、王都のメイン通りを見下ろせる様に出来ていた。
「オシャレな所ですわね~」
「この二階を予約しているんだ。いくよ」
あらあら♪
ペルお兄様ったら、いつの間にこんな女性の喜ぶ事を覚えたのですか♪
ペルセウスに案内されて二階へ上がりました。
「シオン!会いたかった!」
えっ!?
二階へ上がると急に抱き着かれました。
「えっ!イオン皇女様!?」
あれから成長して、シオンと同じく美しくなったイオン皇女だった。
まぁ、頻繁に遊びに来ていたので、そんなに久しぶりでもなかったりする。
シオンの胸に顔を埋めながらギューと抱き締めるイオンだった。
「もう、シオンに会えなくて寂しかったですわ!」
「あれ?先月も来てたような…………?」
イオンは、ほっぺたを膨らませて言った。
「1ヶ月『も』会えませんでしたわ!」
「あ、はい…………」
戸惑うシオンにペルセウスが謝った。
「ごめん。イオン皇女がどうしてもと言って断れなかったんだ」
「馬車の到着がズレていたらどうしてたのですか………」
軽くため息を着いてからシオンはイオンに視線を戻した。
「ではイオン皇女殿下、お久しぶりです」
「もうっ!公式の場以外ではイオンと呼び捨てにって言っているでしょう!」
なんか面倒な性格になったわね。
まぁ、会った頃と違い自信を付けたのは良いことなんだけど。
「申し訳ございません。それより、ここのデザートが美味しいと聞いてきたのですが?」
シオンの言葉にイオンは席に案内して注文をした。
「それより、二階には誰も居ませんわね?」
「ああ、それなら本日は貸し切りにしちゃいましたわ♪」
テヘペロっと可愛く言うイオンに頭が痛くなるシオンでした。
辺境からで遠い為に、馬車での移動で数日のズレを考慮して早目に来たのだ。
「シオンお嬢様、ペルセウス様がいらっしゃっています」
男子のペルセウスは女子寮には入れないので、受付でリサを呼んだのだった。
シオンはすぐに下に降りると入口で兄のペルセウスと会った。
「やあ、久しぶりシオン!」
「ペルお兄様!お久しぶりです!」
ペルセウスも長期休暇には戻って来ていたが久しぶりの再会である。
「ずいぶんと背が伸びたね」
「いえいえ、ペルお兄様の方が伸びましたよ!」
ペルセウスは身長が170以上になっていた。
「まぁな。それよりまだ昼過ぎだ。王都を案内しようか?」
「ぜひお願い致します!リサも行きましょう!」
「いえ、私は部屋の掃除と片付けをしなければ─」」
シオンがすかさず言った。
「美味しいデザートのお店があります。行きましょう!」
「はっ!お供致します!」
メイド姿のリサの時は、クールビューティーで仕事の出来るメイドとして通っているアリエルではあるが、温泉と美味しいお酒、甘いデザートには目が無いのである。
ちなみに、人目のない所では結構だらけていたりする。
「…………本当にリサとシオンは姉妹のようだね」
似たもの同士の二人だと思うペルセウスだった。
何はともあれ、馬車を手配して王都の街中へやって来ました。
「どう?シオン。王都も変わったかな?」
「そうですわね。メイン通りの建物もずいぶんと変わりましたわ」
面影は残っているけど、建て替えなどで雰囲気は変わっていた。
「さぁ、着いたよ」
やってきたのはオシャレなカフェでした。
二階もあるカフェで、王都のメイン通りを見下ろせる様に出来ていた。
「オシャレな所ですわね~」
「この二階を予約しているんだ。いくよ」
あらあら♪
ペルお兄様ったら、いつの間にこんな女性の喜ぶ事を覚えたのですか♪
ペルセウスに案内されて二階へ上がりました。
「シオン!会いたかった!」
えっ!?
二階へ上がると急に抱き着かれました。
「えっ!イオン皇女様!?」
あれから成長して、シオンと同じく美しくなったイオン皇女だった。
まぁ、頻繁に遊びに来ていたので、そんなに久しぶりでもなかったりする。
シオンの胸に顔を埋めながらギューと抱き締めるイオンだった。
「もう、シオンに会えなくて寂しかったですわ!」
「あれ?先月も来てたような…………?」
イオンは、ほっぺたを膨らませて言った。
「1ヶ月『も』会えませんでしたわ!」
「あ、はい…………」
戸惑うシオンにペルセウスが謝った。
「ごめん。イオン皇女がどうしてもと言って断れなかったんだ」
「馬車の到着がズレていたらどうしてたのですか………」
軽くため息を着いてからシオンはイオンに視線を戻した。
「ではイオン皇女殿下、お久しぶりです」
「もうっ!公式の場以外ではイオンと呼び捨てにって言っているでしょう!」
なんか面倒な性格になったわね。
まぁ、会った頃と違い自信を付けたのは良いことなんだけど。
「申し訳ございません。それより、ここのデザートが美味しいと聞いてきたのですが?」
シオンの言葉にイオンは席に案内して注文をした。
「それより、二階には誰も居ませんわね?」
「ああ、それなら本日は貸し切りにしちゃいましたわ♪」
テヘペロっと可愛く言うイオンに頭が痛くなるシオンでした。
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