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メイドが神様だった件について───困りましたわ~
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こうして、なんやかんやあった王都を後にしてイージス領に帰ったシオン達だった。
そして、イージス領に着いて少しして──
シオンは予想外の出来事に困っていた。
シオンはとても困っていた。
シオンはもの凄く困っていた。
シオンは叫びたくなるほど困っていた。
シオンは口をパクパクして困っていた。
そこはイージス領主の屋敷。
シオンの為に特別に引いた温泉。
素晴らしい露天風呂の中で起きていた。
「う~~~ん♪源泉掛け流しの温泉は最高ね~~~♪極楽♪極楽♪」
何故か【守護精霊アリエル】様が温泉に浸かっていたのでした。
「な、な、何故に、ここにいるんですかーーーーー!!!!」
ついに叫んだ。
「プッハーーー!この地酒も最高ーーーー!!!!これだけでイージス家に精霊の加護をあげちゃうわ♪」
聞こえてないのか、お供物の地酒を美味しそうに飲んでいた。
「あら?ようやく戻ってきたの?」
今気付いたように振り返った。
「少し前から戻っています!アリエル様、何故ここにいらっしゃるのですか?」
「だって、シオンちゃんが私の意図に気付いて温泉を作ってくれたんですもの♪入らない訳にはいかないじゃない」
ホワイ?
「どういう意味でしょうか?」
「それはねぇ~」
アリエル様の言い分はこうである。
シオンの読み通り、上級薬草が平地で育てる事ができるのは半分あっていた。
そう、半分である。
上級薬草を安定して育てるには、火山灰以外に、地下を流れる温泉が必要みたいで、この裏の森の地下には、比較的浅い場所に温泉が流れており、それが地面に染み出して、通常では育たたない珍しい植物がたくさん育っているそうだ。
故に、この森を調べる時に地面を掘ると温泉がでるのだが、隣の先王の屋敷の井戸を掘る時に、温泉が出たので結果オーライと言うことである。
そもそも、
アリエル様の『真の目的』は温泉だったのだ。
アリエル様の『真の目的』は温泉だったのだ。
アリエル様の『真の目的』は温泉だったのだ。
大事な事なので3回言いました!
「だってね~確かに私の力の源は信仰心よ?でも植物だって太陽の光だけでは生きていけないでしょう?だから温泉を作って欲しかったのよ。生きて行くには刺激も必要でしょう♪」
「何故、温泉を作ってと言ってくれなかったんですか?
シオンの疑問にアリエルが答えた。
なんでも、神様と崇められる神格位ある者は、自分の望みが自由に言えない制約があるそうだ。
故に、言葉を濁したり、遠回しに神託として言うそうである。
「しかもこの温泉は私が眠らせたクソトカゲから出汁(ダシ)が出ているから私の力を回復させる効果もあるのよねぇ~」
火炎竜王から出汁って!?
「あら、いやね。言葉のアヤよ♪温泉のおかげでリラックスもできるし、体力、神力の回復もできるし最高なのよ♪」
「さ、さようですか。理由はわかりました。しかし、ここでは他の者に見られてしまいます!アリエル様の専用露天風呂を建設しますので、長湯はご注意下さいませ」
他の者に見られたら大変な事になってしまいますわ。緑色の髪の人など存在しませんし、一目で人外な者とわかりますもの。
「ああ、それなら大丈夫よ。こうすればいいのでしょう?」
アリエル様のお姿が変わりました。
「えっ????」
シオンはポカーンと呆然としました。
だって、アリエル様のお姿が───
「メイドのリサ!?」
「はい、シオンお嬢様。お嬢様専属メイドのリサですよ~」
あ、アリエナイ!?
え、なに?
守護精霊様がメイドの姿で私の身の周りのお世話をしてたの!?
アリエナーーーイ!!!!!
「シオンお嬢様がなにを考えているのか手に取るようにわかりますね~アリエールのよ~私だけにwあははは♪」
酔ってるなぁ~
バシャッとアリエルが立ち上がるとアリエル様のダイナマイトバディがあらわになりました。
なんて裏山けしからん身体なのでしょうか!
「取り敢えずリサの姿の時は貴方が主(あるじ)なのでよろしくね。シオンお嬢様♪これは二人だけの秘密よ?」
コクコクッと頷いて握手を交わした。
「それにしても、シオンお嬢様が私の様にナイスバディになるには10年は掛かりそうですね~」
「どこみているんですか!私だって若い時はそれなりに…………って、なにを言わすのよっ!ハレンチはイケないと思います!」
クスクスッと笑うリサにムキィーと地団駄を踏むシオンだった。
こうして、シオンと守護精霊アリエル様のよくわからない関係が始まるのでした。
【幼女編】完
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ここまでお読み頂きありがとうございます。
思ったより幼女編が長くなったので、ここで1度区切ります。
次は成長して学園に入る所から始まる予定です。
その前に過去編入れる予定です。
1週間ほど書き溜めますのでしばらくお待ち下さい。
そして、イージス領に着いて少しして──
シオンは予想外の出来事に困っていた。
シオンはとても困っていた。
シオンはもの凄く困っていた。
シオンは叫びたくなるほど困っていた。
シオンは口をパクパクして困っていた。
そこはイージス領主の屋敷。
シオンの為に特別に引いた温泉。
素晴らしい露天風呂の中で起きていた。
「う~~~ん♪源泉掛け流しの温泉は最高ね~~~♪極楽♪極楽♪」
何故か【守護精霊アリエル】様が温泉に浸かっていたのでした。
「な、な、何故に、ここにいるんですかーーーーー!!!!」
ついに叫んだ。
「プッハーーー!この地酒も最高ーーーー!!!!これだけでイージス家に精霊の加護をあげちゃうわ♪」
聞こえてないのか、お供物の地酒を美味しそうに飲んでいた。
「あら?ようやく戻ってきたの?」
今気付いたように振り返った。
「少し前から戻っています!アリエル様、何故ここにいらっしゃるのですか?」
「だって、シオンちゃんが私の意図に気付いて温泉を作ってくれたんですもの♪入らない訳にはいかないじゃない」
ホワイ?
「どういう意味でしょうか?」
「それはねぇ~」
アリエル様の言い分はこうである。
シオンの読み通り、上級薬草が平地で育てる事ができるのは半分あっていた。
そう、半分である。
上級薬草を安定して育てるには、火山灰以外に、地下を流れる温泉が必要みたいで、この裏の森の地下には、比較的浅い場所に温泉が流れており、それが地面に染み出して、通常では育たたない珍しい植物がたくさん育っているそうだ。
故に、この森を調べる時に地面を掘ると温泉がでるのだが、隣の先王の屋敷の井戸を掘る時に、温泉が出たので結果オーライと言うことである。
そもそも、
アリエル様の『真の目的』は温泉だったのだ。
アリエル様の『真の目的』は温泉だったのだ。
アリエル様の『真の目的』は温泉だったのだ。
大事な事なので3回言いました!
「だってね~確かに私の力の源は信仰心よ?でも植物だって太陽の光だけでは生きていけないでしょう?だから温泉を作って欲しかったのよ。生きて行くには刺激も必要でしょう♪」
「何故、温泉を作ってと言ってくれなかったんですか?
シオンの疑問にアリエルが答えた。
なんでも、神様と崇められる神格位ある者は、自分の望みが自由に言えない制約があるそうだ。
故に、言葉を濁したり、遠回しに神託として言うそうである。
「しかもこの温泉は私が眠らせたクソトカゲから出汁(ダシ)が出ているから私の力を回復させる効果もあるのよねぇ~」
火炎竜王から出汁って!?
「あら、いやね。言葉のアヤよ♪温泉のおかげでリラックスもできるし、体力、神力の回復もできるし最高なのよ♪」
「さ、さようですか。理由はわかりました。しかし、ここでは他の者に見られてしまいます!アリエル様の専用露天風呂を建設しますので、長湯はご注意下さいませ」
他の者に見られたら大変な事になってしまいますわ。緑色の髪の人など存在しませんし、一目で人外な者とわかりますもの。
「ああ、それなら大丈夫よ。こうすればいいのでしょう?」
アリエル様のお姿が変わりました。
「えっ????」
シオンはポカーンと呆然としました。
だって、アリエル様のお姿が───
「メイドのリサ!?」
「はい、シオンお嬢様。お嬢様専属メイドのリサですよ~」
あ、アリエナイ!?
え、なに?
守護精霊様がメイドの姿で私の身の周りのお世話をしてたの!?
アリエナーーーイ!!!!!
「シオンお嬢様がなにを考えているのか手に取るようにわかりますね~アリエールのよ~私だけにwあははは♪」
酔ってるなぁ~
バシャッとアリエルが立ち上がるとアリエル様のダイナマイトバディがあらわになりました。
なんて裏山けしからん身体なのでしょうか!
「取り敢えずリサの姿の時は貴方が主(あるじ)なのでよろしくね。シオンお嬢様♪これは二人だけの秘密よ?」
コクコクッと頷いて握手を交わした。
「それにしても、シオンお嬢様が私の様にナイスバディになるには10年は掛かりそうですね~」
「どこみているんですか!私だって若い時はそれなりに…………って、なにを言わすのよっ!ハレンチはイケないと思います!」
クスクスッと笑うリサにムキィーと地団駄を踏むシオンだった。
こうして、シオンと守護精霊アリエル様のよくわからない関係が始まるのでした。
【幼女編】完
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ここまでお読み頂きありがとうございます。
思ったより幼女編が長くなったので、ここで1度区切ります。
次は成長して学園に入る所から始まる予定です。
その前に過去編入れる予定です。
1週間ほど書き溜めますのでしばらくお待ち下さい。
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