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再会と土下座
しおりを挟む先王は元教皇ワイズ様が夢枕で『神託』を受けてイージス領の洗礼の儀式に向かい、守護精霊アリエル様が顕現された事を話した。
そして、親友である先王に相談した事で先王は完全に隠退して精霊の愛し子を見守る役目を持ち辺境へ向かった。
…………………と、いう事にした。
「皆の者!守護精霊アリエル様の予言については後に検討して周知させる事とする!私もだが皆も守護精霊アリエル様にお目にかかれて興奮している事だろう。本日はこれにて閉会する!守護精霊アリエル様の事は口留めはせぬ。しかし、他国の者にはしばらくは口外せぬよう心掛けるように」
はっ!
貴族達は臣下の礼を取り退出していった。
「さて、イージス子爵家の人々は奥の部屋へ来て欲しい」
ルーク皇王とアルト王弟殿下、そして公爵夫人シーラは先に部屋へ向かい、シオン達は先王に話し掛けた。
「もうっ!カイル!話が違うじゃない!?」
プンプンッと怒るシオンは可愛い…………じゃなかった、先王は困った顔でお詫びした。
「すまぬなシオンよ。ワイズ殿と一緒に子供達と会談したのじゃが、シオンの魂と記憶の事は秘密にするという事で同意したのじゃが、精霊の加護を受けた事を公開するか、秘密にするかで揉めてのぅ~謁見の時間ギリギリまで話しておったのじゃが、時間になり強硬手段にでたのじゃよ」
「私と先王は応接室で軟禁されていたのです。お役に立てず申し訳ございません」
ワイズ様も深々と頭を下げた。
「いえ、ワイズ様のせいではありません。腑抜けた先王が悪いのです!」
シオンはビシッと指をさして言った。
「…………シオンよ。ワイズとワシの扱いに差がないかのぅ?」
しょんぼりする先王に、プイッと顔を反らして、もう知らないっ!と萌える仕草を取った。
その仕草がズキューンときた先王とワイズは、子供をあやす様にアワアワしながらご機嫌を取ろうとするのであった。
えー、話が進まないのでペルセウスが皇王陛下を余り待たせるのは失礼ですよと、真っ当な事を言ってようやく動き出した。
奥の皇族専用の移住スペースに着くと、扉を開いて中に入った。
「「「申し訳ありませんでした!!!!」」」
皇王、王弟殿下、公爵夫人、シオンの子供達が土下座をして迎えているのでした。
アガレス王国の最大権力者達がこぞって土下座している状態を見てシオンの父イージス子爵は真っ青になった。ただでさえこんな場所に来る事など一生涯ないのに、まさかの土下座を見るハメになるとはと、意識が遠くなる思いだった。
「ルー君、アル、シーちゃん、それはどんな意味の謝罪なのかしら?」
5才の幼女が腕を組んで仁王立ちしている姿はとっても可愛い…………以下同文
コホンッ
「その呼び方は、やはりお母様!」
シーラは顔を上げて涙を流した。
「この姿の私を信じてくれるの?」
「守護精霊様が直々に現れたのです!信じない理由がありません!」
シオンは3人を見渡して言った。
「取り敢えずこの状況を説明してくれる?」
子供達3人は頷くのだった。
そして、親友である先王に相談した事で先王は完全に隠退して精霊の愛し子を見守る役目を持ち辺境へ向かった。
…………………と、いう事にした。
「皆の者!守護精霊アリエル様の予言については後に検討して周知させる事とする!私もだが皆も守護精霊アリエル様にお目にかかれて興奮している事だろう。本日はこれにて閉会する!守護精霊アリエル様の事は口留めはせぬ。しかし、他国の者にはしばらくは口外せぬよう心掛けるように」
はっ!
貴族達は臣下の礼を取り退出していった。
「さて、イージス子爵家の人々は奥の部屋へ来て欲しい」
ルーク皇王とアルト王弟殿下、そして公爵夫人シーラは先に部屋へ向かい、シオン達は先王に話し掛けた。
「もうっ!カイル!話が違うじゃない!?」
プンプンッと怒るシオンは可愛い…………じゃなかった、先王は困った顔でお詫びした。
「すまぬなシオンよ。ワイズ殿と一緒に子供達と会談したのじゃが、シオンの魂と記憶の事は秘密にするという事で同意したのじゃが、精霊の加護を受けた事を公開するか、秘密にするかで揉めてのぅ~謁見の時間ギリギリまで話しておったのじゃが、時間になり強硬手段にでたのじゃよ」
「私と先王は応接室で軟禁されていたのです。お役に立てず申し訳ございません」
ワイズ様も深々と頭を下げた。
「いえ、ワイズ様のせいではありません。腑抜けた先王が悪いのです!」
シオンはビシッと指をさして言った。
「…………シオンよ。ワイズとワシの扱いに差がないかのぅ?」
しょんぼりする先王に、プイッと顔を反らして、もう知らないっ!と萌える仕草を取った。
その仕草がズキューンときた先王とワイズは、子供をあやす様にアワアワしながらご機嫌を取ろうとするのであった。
えー、話が進まないのでペルセウスが皇王陛下を余り待たせるのは失礼ですよと、真っ当な事を言ってようやく動き出した。
奥の皇族専用の移住スペースに着くと、扉を開いて中に入った。
「「「申し訳ありませんでした!!!!」」」
皇王、王弟殿下、公爵夫人、シオンの子供達が土下座をして迎えているのでした。
アガレス王国の最大権力者達がこぞって土下座している状態を見てシオンの父イージス子爵は真っ青になった。ただでさえこんな場所に来る事など一生涯ないのに、まさかの土下座を見るハメになるとはと、意識が遠くなる思いだった。
「ルー君、アル、シーちゃん、それはどんな意味の謝罪なのかしら?」
5才の幼女が腕を組んで仁王立ちしている姿はとっても可愛い…………以下同文
コホンッ
「その呼び方は、やはりお母様!」
シーラは顔を上げて涙を流した。
「この姿の私を信じてくれるの?」
「守護精霊様が直々に現れたのです!信じない理由がありません!」
シオンは3人を見渡して言った。
「取り敢えずこの状況を説明してくれる?」
子供達3人は頷くのだった。
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