父と母は転生者!そして私は悪役令嬢・・らしいです?

naturalsoft

文字の大きさ
上 下
10 / 16
2:成長期編

精霊と勉強してますわ!遊びともいいますが!

しおりを挟む
月日が経つのは早いもので、5年の月日が経ちました。

「おとうさまー!」

元気に駆け寄る娘のシオンが足元まで来ると抱き抱える。

「どうしたシオン?女の子なんだから余り走り回ったらダメだぞ」

頭を撫でながら優しく問い掛けるアルに頬をくっ付けながら娘のシオンは満面の笑みで答える

「せいれいさんにあたらしいまほうならっておぼえたのー」

「そうかシオンは凄いなー!でも、人に向けて使ったらダメだぞ」

「うん!だいじょうぶだよ」

シオンはトコトコッと走っていく。
シオンにくっついている精霊達が遊びと称してシオンに魔法を教えているのは知っていた。兄のレオンも教えて貰っているからだ。レオンは火、風、地、の精霊が付いているしまだ他の属性の精霊も周りをうろうろしているので、何れは新しい属性の加護も貰えるだろう。まぁレオンは私と同じで魔法より身体を動かす方が好きだからな。一方、シオンはシリカと同じで全属性が使えるせいか精霊がシオンの魔力に寄って来やすい。特に最近は自我の芽生えた精霊と遊び放題だ。

ただ問題がー

ドッカーーーーーーーン!!!!

「またか・・・」

さすがシオンの娘だけあって、僅か3歳で宮廷魔導師顔負けの魔法力を持っているため威力も凄い。精霊達も面白がってどんどん新しい魔法を教えるから手が付けられない。
既に、ちまたでは【精霊姫】ってあだ名で呼ばれている。無論、愛敬と畏怖を込められてね。

「あはははっ!たのしー!」

『流石シオンだねー!もっと教えて上げるね!』

城の中庭から楽しい声が聞こえる。頼むから人様に迷惑を掛けないようお願い致します。

「ふふふっ、本当に元気ね!」

隣でシリカが笑い掛ける。

「元気なのは良いが、もう少し大人しく成長して欲しいなぁ」

「それは無理ね。貴方の娘なんだから」

「君の娘でもあるんだけどね・・」

深いため息とともに今後の成長に心配を覚える。レオンは既に貴族としての教養を少しずつ学ばせている。シオンも、もう少ししたら淑女としての教養をしていかないといけないだろう。それで、少しでもおしとやかになってくれればいいのだが。

「子供は少し元気な方が良いのよ♪5歳ぐらいになったらダンジョンにでも連れってドラゴンでも狩りましょうか」

「いやいやいや!ピクニック感覚で語られても!?」

なんて事を言うのですかね。この奥さんは!一応、お姫様なんだからね!レオンも第一王子で君は王妃様だよ!?
ああ・・・この家族で唯一チートを持って居ない自分が恨めしい~人並みの範囲で育ってくれば良いのに・・・

ドッカーーーーーーーン!!!!

2回目の爆発音が響き、私はまた頭を抱えるのだった。












◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
月日が経つのは早いです。
アルさんも苦労してますね~
(リア充爆発しろ!)

精霊
『シオン!あっちに新しい魔法撃って~大丈夫、誰も、ううん撃っても大丈夫な人しかいないから』

シオン
「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもとに下れ!エクスプロージョン!」
byめぐみん

ドッカーーーーーン!!!!


愚者の声
えっ!?
ぎゃーーーーー!!!!!
ヽ(;゜;Д;゜;; )ギャァァァ
しおりを挟む
ツギクルバナー
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。

下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。 ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。 小説家になろう様でも投稿しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。

三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。 何度も断罪を回避しようとしたのに! では、こんな国など出ていきます!

ありきたりな婚約破棄?

志位斗 茂家波
恋愛
思い付きで書いてみた、婚約破棄ものですけど、どうぞお楽しみください。 小説家になろう様にて作者が投稿している作品「チートがあっても、目立たないように過ごしたい(諦め気味ですが)」の、未来のお話。 興味があればそちらも読んでみてください。 ‥‥‥外部リンクがいまいちよくわからなかった。新作投稿予定なのに、この時点で躓いているんですよね。はぁ‥‥‥

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

処理中です...