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こちらも作戦会議です!
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シオンは仲間達と集まり、これからの事について話し合っていた。
「それで、人間達はどうすると思う?」
「亜人と言う労働力を失ったんだ。今頃は全て自分達でやることになって、ヒイヒイいっているじゃないか?」
リリアがハリセンを持ってレオを叩いた。
「はい!バカレオはペナルティなの!」
スパコーーーン!!!と、良い音が響いた。
「いてっ!何しやがる!」
「今はそんな事を話してないの!これから人間達はどう行動するのかって話なの!」
シオンはヤレヤレと言った感じでフォローした。
「恐らく、経済など余力があるうちに、魔大陸へ攻めてくると思うわ」
「そうじゃな。腐ってしまったと言っても、数だけは多いからのう?」
何故か、シトリンの代わりにバハムートが寛いでいた。
「あの、バハムート様?お菓子を食べながら会議に参加しないでください」
「何を言っておるか?そこの小僧も食べておるではないか!」
前を向くとレオをお菓子を頬張っていた。よし!コイツはす巻きの刑にしてやるぞ!
「えぇ~と、取り敢えず人間達が総力を上げて向かってきたらヤバくないですか?」
最近、影の薄いエルフのエルメスが遠慮がちに言ってきた。
(放っといて!)
「確かにのぅ?人間国の総出となれば約15万もの大軍勢じゃな。こちらは………戦える者で3万と言った所かのぅ?」
最悪、5倍もの数が相手なのかー!
「まぁ!大変だね~?」
シオンは全然驚かずに言った。
「ちょっと、5倍もの差があるのに、どうして落ち着いているのよ!」
「だって、それだけの数が集まれば、流石に分かるでしょう?そこに、この前の魔法を落とせば終わりじゃない?」
シオンは簡単に言った。すでに人間を殺す事に躊躇いが消えていた。
「さて、そんなにうまくいくのかなの。もし、バラバラに魔大陸へ攻め込んできたらヤバいのなの!」
リリアの不安は的中していた。
「そうだな。海に落としたら津波で、大陸の半分近くが飲み込まれるから海では使えない。魔大陸へ上陸させても、あれだけの威力だ。使えば、せっかく住みやすくなった魔大陸が、ボロボロになるから、使えないだろう?」
レオも真面目に答えた。
「まぁ、その為にシトリンと一緒に大陸を回ったんだから大丈夫よ」
「どういうことだ?」
シオンは意地悪く笑うとヒソヒソと作戦を話した。作戦を聞いた仲間達は──
「な、なんて事を考えやがる………」
「それはないでしょう…………」
「鬼畜の修業なの!」
仲間達は呆れていた。
「えー!良い考えじゃない?」
「くははははっ!!!!流石はシオンなのじゃ。面白い事を考えるのぅ?」
バハムートだけは面白がって笑っていた。
「それはそうと、ドワーフの鍛治職人も多くやって来たんだよね?」
「勿論よ。シオンが考えた『清酒』って米の酒を渡したら、メチャクチャヤル気になって武具を作ってくれているわ」
ドワーフはその職人性から獣人よりはマシな扱いであったが、最高級の武具を二束三文で買い叩かれたり、差し入れの酒は粗悪品ばかりで、旨い酒を飲んだドワーフも、シオンに忠誠を誓ったのであった。
そして、魔大陸には人間の大陸より良質な鉱石がたくさん採れることも、ヤル気に拍車を描けていた。魔大陸に充満していた瘴気が、ミスリルなどの魔法鉱石を産みだしていたのだ。
こうして、一般兵にも良質な装備を行き渡らせるように動いていたのだった。
「それで、人間達はどうすると思う?」
「亜人と言う労働力を失ったんだ。今頃は全て自分達でやることになって、ヒイヒイいっているじゃないか?」
リリアがハリセンを持ってレオを叩いた。
「はい!バカレオはペナルティなの!」
スパコーーーン!!!と、良い音が響いた。
「いてっ!何しやがる!」
「今はそんな事を話してないの!これから人間達はどう行動するのかって話なの!」
シオンはヤレヤレと言った感じでフォローした。
「恐らく、経済など余力があるうちに、魔大陸へ攻めてくると思うわ」
「そうじゃな。腐ってしまったと言っても、数だけは多いからのう?」
何故か、シトリンの代わりにバハムートが寛いでいた。
「あの、バハムート様?お菓子を食べながら会議に参加しないでください」
「何を言っておるか?そこの小僧も食べておるではないか!」
前を向くとレオをお菓子を頬張っていた。よし!コイツはす巻きの刑にしてやるぞ!
「えぇ~と、取り敢えず人間達が総力を上げて向かってきたらヤバくないですか?」
最近、影の薄いエルフのエルメスが遠慮がちに言ってきた。
(放っといて!)
「確かにのぅ?人間国の総出となれば約15万もの大軍勢じゃな。こちらは………戦える者で3万と言った所かのぅ?」
最悪、5倍もの数が相手なのかー!
「まぁ!大変だね~?」
シオンは全然驚かずに言った。
「ちょっと、5倍もの差があるのに、どうして落ち着いているのよ!」
「だって、それだけの数が集まれば、流石に分かるでしょう?そこに、この前の魔法を落とせば終わりじゃない?」
シオンは簡単に言った。すでに人間を殺す事に躊躇いが消えていた。
「さて、そんなにうまくいくのかなの。もし、バラバラに魔大陸へ攻め込んできたらヤバいのなの!」
リリアの不安は的中していた。
「そうだな。海に落としたら津波で、大陸の半分近くが飲み込まれるから海では使えない。魔大陸へ上陸させても、あれだけの威力だ。使えば、せっかく住みやすくなった魔大陸が、ボロボロになるから、使えないだろう?」
レオも真面目に答えた。
「まぁ、その為にシトリンと一緒に大陸を回ったんだから大丈夫よ」
「どういうことだ?」
シオンは意地悪く笑うとヒソヒソと作戦を話した。作戦を聞いた仲間達は──
「な、なんて事を考えやがる………」
「それはないでしょう…………」
「鬼畜の修業なの!」
仲間達は呆れていた。
「えー!良い考えじゃない?」
「くははははっ!!!!流石はシオンなのじゃ。面白い事を考えるのぅ?」
バハムートだけは面白がって笑っていた。
「それはそうと、ドワーフの鍛治職人も多くやって来たんだよね?」
「勿論よ。シオンが考えた『清酒』って米の酒を渡したら、メチャクチャヤル気になって武具を作ってくれているわ」
ドワーフはその職人性から獣人よりはマシな扱いであったが、最高級の武具を二束三文で買い叩かれたり、差し入れの酒は粗悪品ばかりで、旨い酒を飲んだドワーフも、シオンに忠誠を誓ったのであった。
そして、魔大陸には人間の大陸より良質な鉱石がたくさん採れることも、ヤル気に拍車を描けていた。魔大陸に充満していた瘴気が、ミスリルなどの魔法鉱石を産みだしていたのだ。
こうして、一般兵にも良質な装備を行き渡らせるように動いていたのだった。
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