33 / 106
乱闘!☆
しおりを挟む
「さぁ!野郎ども!断罪の時間だ!今回は思いっきり暴れて良いわよ!!!」
シオンの一言で、カノン以外の仲間達が飛び出していった。
「えっ?あれ???」
カノンは嬉々として飛び出していく仲間達に付いていけず戸惑っていた。
「ヒャッハーーーー!!!!!てめぇーら、皆殺しだーーーー!!!!!!」
「ハハハハッ!倒し放題じゃねぇーか!こりゃ、ボーナスステージだな!」
「オラオラッ!どうした!?オレのストレス発散に付き合いなっ!!!」
笑いながら、衛兵達を斬り倒していく護衛騎士達。リオンもさっきまでは涙目でいたのに、今は獰猛な鷹の目の様に、鋭い目で剣を振るっている。
あ、刃は返して峰打ちにしているよ?
カノンは目の前の光景に見惚れてしまった。普通ではあり得ない状況ではあったが、目で見た情報にようやく慣れてきた。
『確かにハチャメチャな連中だが…………強い!?』
俺の近衛騎士……いや、全員が団長クラスだぞ!?
剣筋や立ち回りなど尋常では無かった。
「まったく、何で男って叫びながら戦うのかしら?少しでも体力を抑えながら戦うには、無言で戦うのがベストなのに」
ハルとアキは両手に大型のナイフを持ち、敵を無力化していく。あっという間に、20人近く倒されて、リーダー格の男が指示を出した。
「お、女を狙え!アイツがリーダーだ!人質に取れば手が出せなくなるぞ!」
一斉に敵がシオンに向かって走り出した。周りの仲間は目の前の敵に掛かりっきりで、シオンのフォローに向かえない。
いや、シオンを守ろうと助けに行かなかった。
「シオン令嬢、下がって───」
カノンが剣を構えて迎えようとしたが、後ろからシオンが飛び出した。
「えっ?」
驚くカノンを尻目に、シオンは飛び出し向かってくる敵を剣で一太刀で斬り伏せていく。
「あなた達に喰い物にされた女性達の恨みを思い知りなさい!」
ビシッと指を差して言った。何人もの敵を一撃で沈めていくシオンにカノンは少し前の戦争を思い出していた。
あの時の、無謀な王国の第一王子の采配で窮地に陥った仲間を助ける為に、敵陣に飛び込んできた【白銀の騎士】の剣筋と同じだったからだ。
「まさか、あのフルフェイスの白銀の騎士はシオン令嬢!?」
もう、何度目かの驚愕にフッと我に返るとカノンも少し遅れて飛び出した。
そして、後ろから迫っていた敵二人を斬り伏せた。
あ、峰打ちですよ!シオンの仲間の戦いを見ていたので峰打ちで切りました。まぁ、骨折ぐらいはしているが。
「ありがとうございます。流石に皇帝の近衛騎士だけありますね。うちの若い者と同格なのがわかります!」
うちの若い者って、お嬢より歳上っすよ~~~
戦いながら護衛騎士達はどうでもいい事を心の中でツッコミを入れていた。
「なるほど。貴女の護衛騎士が助けに入らない訳だ。貴女がこの中で1番強いからなんですね?」
「さぁ?どうでしょうか?」
ウフフッとシオンははぐらかした。
敵を叩きのめしていると、いつの間にか敵のリーダー格の男は居なくなっていた。
『クズドラ息子に報告に行ったわね。予定通りよ』
シオンは周りの仲間に激を飛ばした。
「まだ屋敷の中には仲間がいるみたいだから、援軍がくる前に数を減らすわよ!」
「「了解!!!」」
シオン達はすでに半数以下になっている敵の掃討に移るのだった。
シオンの一言で、カノン以外の仲間達が飛び出していった。
「えっ?あれ???」
カノンは嬉々として飛び出していく仲間達に付いていけず戸惑っていた。
「ヒャッハーーーー!!!!!てめぇーら、皆殺しだーーーー!!!!!!」
「ハハハハッ!倒し放題じゃねぇーか!こりゃ、ボーナスステージだな!」
「オラオラッ!どうした!?オレのストレス発散に付き合いなっ!!!」
笑いながら、衛兵達を斬り倒していく護衛騎士達。リオンもさっきまでは涙目でいたのに、今は獰猛な鷹の目の様に、鋭い目で剣を振るっている。
あ、刃は返して峰打ちにしているよ?
カノンは目の前の光景に見惚れてしまった。普通ではあり得ない状況ではあったが、目で見た情報にようやく慣れてきた。
『確かにハチャメチャな連中だが…………強い!?』
俺の近衛騎士……いや、全員が団長クラスだぞ!?
剣筋や立ち回りなど尋常では無かった。
「まったく、何で男って叫びながら戦うのかしら?少しでも体力を抑えながら戦うには、無言で戦うのがベストなのに」
ハルとアキは両手に大型のナイフを持ち、敵を無力化していく。あっという間に、20人近く倒されて、リーダー格の男が指示を出した。
「お、女を狙え!アイツがリーダーだ!人質に取れば手が出せなくなるぞ!」
一斉に敵がシオンに向かって走り出した。周りの仲間は目の前の敵に掛かりっきりで、シオンのフォローに向かえない。
いや、シオンを守ろうと助けに行かなかった。
「シオン令嬢、下がって───」
カノンが剣を構えて迎えようとしたが、後ろからシオンが飛び出した。
「えっ?」
驚くカノンを尻目に、シオンは飛び出し向かってくる敵を剣で一太刀で斬り伏せていく。
「あなた達に喰い物にされた女性達の恨みを思い知りなさい!」
ビシッと指を差して言った。何人もの敵を一撃で沈めていくシオンにカノンは少し前の戦争を思い出していた。
あの時の、無謀な王国の第一王子の采配で窮地に陥った仲間を助ける為に、敵陣に飛び込んできた【白銀の騎士】の剣筋と同じだったからだ。
「まさか、あのフルフェイスの白銀の騎士はシオン令嬢!?」
もう、何度目かの驚愕にフッと我に返るとカノンも少し遅れて飛び出した。
そして、後ろから迫っていた敵二人を斬り伏せた。
あ、峰打ちですよ!シオンの仲間の戦いを見ていたので峰打ちで切りました。まぁ、骨折ぐらいはしているが。
「ありがとうございます。流石に皇帝の近衛騎士だけありますね。うちの若い者と同格なのがわかります!」
うちの若い者って、お嬢より歳上っすよ~~~
戦いながら護衛騎士達はどうでもいい事を心の中でツッコミを入れていた。
「なるほど。貴女の護衛騎士が助けに入らない訳だ。貴女がこの中で1番強いからなんですね?」
「さぁ?どうでしょうか?」
ウフフッとシオンははぐらかした。
敵を叩きのめしていると、いつの間にか敵のリーダー格の男は居なくなっていた。
『クズドラ息子に報告に行ったわね。予定通りよ』
シオンは周りの仲間に激を飛ばした。
「まだ屋敷の中には仲間がいるみたいだから、援軍がくる前に数を減らすわよ!」
「「了解!!!」」
シオン達はすでに半数以下になっている敵の掃討に移るのだった。
29
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる