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なんで初心者ダンジョンに!?
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レインは機嫌が悪かった。1度主人と認めた聖剣は持ち主が死なないと解除はできないのだ。
流石に同級生を殺すのは忍びないし、自分が疑われるのも嫌なので我慢するしかないのである。
故にイラついていた。
ボソッ
「ムカつくな………」
ビクッ!?
レインの殺気にイージスは生きた心地がしなかった。
「よかったね。聖剣に認められるなんて凄いよ♪」
「い、いや!?僕にも何がなんだか………」
イライラッ!!!!!
「クックックッ、災難だったな。まさか聖剣を盗られるとはな?」
「うるさい!私にはまだあのじゃじゃ馬があるから良いんだよ!」
ガイアの軽い挑発にも対応できないくらいイラついていた。
そしてまた数日が経ちました。
ゲッソリしているイージス君がいました。
「………生きてる心地がしない」
レインの殺気に数日ですっかりやつれてしまっていた。
しかもシオンにイージスをいじめるなと釘を刺されて手が出せない状態であった。
「魔物を倒しても気が晴れない………」
「まぁ落ち着け。今、下手にイージスに手を出したらシオンに嫌われるぞ?」
「わかっているよ!だからイラついているんだろう!」
そうこうしている内に、7階層でようやくSランクパーティーと合流を果たした。深層の方が広いのと、ドラゴンの出た10階層を念入りに調べていたので、余り他の階まで調べきれていなかった。
「無事でよかったよ。そちらは変わりないかい?」
「先日、イージスが聖剣を盗んで以降は何も無かったです」
苦笑いをしながらユエは言った。
「聖剣に認められていない状態で、聖剣を使えていたレインが異常なんだよ。そんなに彼を責めないでくれ。貴重な戦力じゃないか」
Sランク冒険者にそう言われては無理矢理なっとくするしかなかった。
「俺達が調査したときは異常は無かったが気を付けてな。後、ドラゴンが出てきた割れ間は瓦礫で塞がってはいたが、確かに別の場所に繋がっていそうだった。また何かが出てきてもおかしくはない。注意しておけよ」
「はい、ありがとうございます!」
そこからしばらく話し合い、シオン達は最下層へと目指した。
「さて、ここまでは異常がなかったけど、最下層はどうなったかな?」
最下層10階にたどり着くとボス部屋へと向かった。
「おい!おかしいぞ!?」
ガイアが叫んだ!
「本当だ!扉が開いている?」
普段は閉まっているはずのボス部屋の扉が開いていた。
「各自戦闘態勢を取れ!注意しながら進むぞ!」
フレイアを先頭に武器を構えて進んだ。
ボス部屋にはミノタウロスは出て来なかった。
「ボスがでない?」
「ドラゴンの出てきた亀裂は?」
Sランクパーティーは瓦礫で埋まっていたと言っていたが………
「これは……!?」
かつてドラゴンが出てきた亀裂の所に行くと、確かに瓦礫で塞がっていたが、一部人間が通れる程度の隙間があった。
「ドラゴンは無理でも小さな魔物ぐらいなら入ってきそうね」
『我を魔物と同じにして貰っては困るな?』
!?
「えっ?」
シオンは急に後ろから抱き付かれて驚いた。
「シオン!?」
シオンの後ろには青白の人間によく似た人物がいたのだった。
「貴様は誰だ!シオンを放せ!」
「ふむ、この美しい者はシオンと言うのか?ちょうどいい、我が花嫁として迎えいれようではないか!」
シオンを片手に抱いて笑い出した。
「世迷い言を!!!」
武器を構えるフレイア達にその男は言った。
「我を魔王アスモデウスと知って刃を向けるか?」
「「「魔王だと!?」」」
急な展開にシオンだけはついて行けずポカーンとしていた。
流石に同級生を殺すのは忍びないし、自分が疑われるのも嫌なので我慢するしかないのである。
故にイラついていた。
ボソッ
「ムカつくな………」
ビクッ!?
レインの殺気にイージスは生きた心地がしなかった。
「よかったね。聖剣に認められるなんて凄いよ♪」
「い、いや!?僕にも何がなんだか………」
イライラッ!!!!!
「クックックッ、災難だったな。まさか聖剣を盗られるとはな?」
「うるさい!私にはまだあのじゃじゃ馬があるから良いんだよ!」
ガイアの軽い挑発にも対応できないくらいイラついていた。
そしてまた数日が経ちました。
ゲッソリしているイージス君がいました。
「………生きてる心地がしない」
レインの殺気に数日ですっかりやつれてしまっていた。
しかもシオンにイージスをいじめるなと釘を刺されて手が出せない状態であった。
「魔物を倒しても気が晴れない………」
「まぁ落ち着け。今、下手にイージスに手を出したらシオンに嫌われるぞ?」
「わかっているよ!だからイラついているんだろう!」
そうこうしている内に、7階層でようやくSランクパーティーと合流を果たした。深層の方が広いのと、ドラゴンの出た10階層を念入りに調べていたので、余り他の階まで調べきれていなかった。
「無事でよかったよ。そちらは変わりないかい?」
「先日、イージスが聖剣を盗んで以降は何も無かったです」
苦笑いをしながらユエは言った。
「聖剣に認められていない状態で、聖剣を使えていたレインが異常なんだよ。そんなに彼を責めないでくれ。貴重な戦力じゃないか」
Sランク冒険者にそう言われては無理矢理なっとくするしかなかった。
「俺達が調査したときは異常は無かったが気を付けてな。後、ドラゴンが出てきた割れ間は瓦礫で塞がってはいたが、確かに別の場所に繋がっていそうだった。また何かが出てきてもおかしくはない。注意しておけよ」
「はい、ありがとうございます!」
そこからしばらく話し合い、シオン達は最下層へと目指した。
「さて、ここまでは異常がなかったけど、最下層はどうなったかな?」
最下層10階にたどり着くとボス部屋へと向かった。
「おい!おかしいぞ!?」
ガイアが叫んだ!
「本当だ!扉が開いている?」
普段は閉まっているはずのボス部屋の扉が開いていた。
「各自戦闘態勢を取れ!注意しながら進むぞ!」
フレイアを先頭に武器を構えて進んだ。
ボス部屋にはミノタウロスは出て来なかった。
「ボスがでない?」
「ドラゴンの出てきた亀裂は?」
Sランクパーティーは瓦礫で埋まっていたと言っていたが………
「これは……!?」
かつてドラゴンが出てきた亀裂の所に行くと、確かに瓦礫で塞がっていたが、一部人間が通れる程度の隙間があった。
「ドラゴンは無理でも小さな魔物ぐらいなら入ってきそうね」
『我を魔物と同じにして貰っては困るな?』
!?
「えっ?」
シオンは急に後ろから抱き付かれて驚いた。
「シオン!?」
シオンの後ろには青白の人間によく似た人物がいたのだった。
「貴様は誰だ!シオンを放せ!」
「ふむ、この美しい者はシオンと言うのか?ちょうどいい、我が花嫁として迎えいれようではないか!」
シオンを片手に抱いて笑い出した。
「世迷い言を!!!」
武器を構えるフレイア達にその男は言った。
「我を魔王アスモデウスと知って刃を向けるか?」
「「「魔王だと!?」」」
急な展開にシオンだけはついて行けずポカーンとしていた。
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