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玉の輿はやっぱり巨乳だからでした。
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冥土神様の想いを汲んで、チチスキ王子が代替案を提案した。
「では城の入口に神殿を建てましょう。平民でも入口までなら自由に入れる様にして、冥土神様にお祈りを捧げれるようにしませんか?」
『ふむ、我は確かに【今は】城から出る事は出来ないが………入口までなら大丈夫じゃのぅ』
「おお!チチスキ、良い案だ。冥土神様には時々で良いので信者の前に現れて頂ければ信仰は保てるかと………」
冥土神は少し考えてから返事をした。
『我とて信仰が途絶えて久しいが、それにより力が戻ればシオンをより守れるならお願いしたい』
冥土神の行動はシオンを第一に考えられていた。そして国王及び王族達から顕現できる神様が復活したと大々的に発表された。
王城のバルコニーから─
「皆の者!先の発表により、我が国で神様がお目覚めになられた!これより我が国は豊かになって行くであろう!!!」
ワァー!ワァー!!ワァー!!!
ワァー!ワァー!!ワァー!!!
「しかし!守護する神様を蔑ろにすると逆に滅びが訪れると知れ!冥土神様から直々に言われた事を伝える!
我に媚びる事はするな。畏怖と敬意を持って接しよ!さすれば我が神通力を国の為に役立てよう、との事だ」
王の挨拶の後、空中に冥土神様が現れた。
『まだ目覚めたばかりで力が足りん。対した事はまだ出来ぬが、我が愛し子の為に力を貸そう』
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!
冥土神様が現れると民衆から一斉に歓声が上がった。目に見えない神より、実際に目の前にいる神様の方が信じやすい。
「静まれーーーい!!!」
一向に収まらない歓声に王は一喝し、続けた。
「さらに、もう1つ発表がある!我が息子第一王子チチスキとシオン・チー・パインバレー子爵令嬢との婚約を報告する!」
バルコニーに、少しげっそりしているチチスキ王子と大人の【巨乳】に変身したシオンの姿があった。
どちらも引くに引けず、ヤケになっていた。
実はここまで来るのに、ちょっとした騒動があったのだ。城の入口に神殿を作ることで話がまとまり、唯一シオンだけ訳がわからない状態で謁見の間に連れて来られた。
「シオン、実は─」
王子からここまでの経緯を聞いて驚くシオンだった。
「そこで、私は君と結婚したいと思っている!愛している。好きだ!」
!?
王子の告白にシオンは夢に見た玉の輿に乗る事が出来たかに見えた。ミルク姫も、シオンが義姉になる事で血の涙を流しながら条件を飲んだのだ。(ちょっと怖い)
しかし、そこに待ったを掛けたのが、国王であった。
「シオン令嬢は冥土神様の愛し子、巫女のような存在だ。重要人物として警護と子爵家の援助を約束しよう!しかし婚姻は認めん!!!」
「何故ですか!神の愛し子となれば家柄の格は1つ、2つは上がるでしょう!王子の私と釣り合う筈です!?」
突然の国王(父親)からの横やりにミルク姫も目を丸くし、王子は必死に言い寄る!
「チチスキ!シオン令嬢は諦めろ」
「だから何でですか!?」
国王はシオンを見ていった。
「シオン令嬢には胸がない。王族に貧乳の遺伝子を入れる訳にはいかん!」
?
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???
????????????
「「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!???」」」
国王以外は間の抜けた叫び声を上げた。
「ふざけっ…………」
【ふざけるなーーーーーーーーーーー!!!!!】
王子が叫ぶ前に、シオンの痛恨の叫びと幻の左の一撃が国王を捉えた!
「貧乳で!ちっぱいで!な・に・が・悪いーーーーーーー!!!!!」
ぐぼらっ!!!!!?
国王は派手に吹き飛んだ。そしてシオンは自分のやらかした事に青ざめた。
「あ…ああ………」
私、死んだ。
「「よくやった(ですわ)!」」
えっ?
「お姉様の価値がわからない愚王には当然の報いですわ♪」
「全くだ!」
そこにヨロヨロと立ち上がった国王は何かを言い掛けたが、目を開いて驚いた。
「ぐっ、なー!?その姿は!」
シオンは怒りの余り、変身して国王を殴ったのだ。
「これは冥土神様の愛し子になられたシオンお姉様の真のお姿ですわ!」
「何だと!?」
驚く国王はチチスキに怒鳴った!
「馬鹿者が!何故それを先にいわん!素晴らしい巨乳ではないか!」
そっちかよ!!!!!!!
「うむ、ワシには分かるぞ!毎日王妃の胸を揉み続けたワシには服の上からでも分かる。素晴らしい巨乳をお持ちな令嬢じゃ!これならチチスキの嫁にふさわしい!」
はっ?
「シオン令嬢よ!チチスキをよろしく頼むぞ?」
「えっ?あ、はい!」
シオンはよく分からずに頷いてしまったのだった。
こうして、シオンは公式の場では変身しなければならなくなったのだった。
ちなみに、冥土神様の信仰力が上がった事により変身時間が延びました。
「私はありのままのちっぱいのシオンが好きだよ」
「ううぅ、チチスキ王子………」
「私は変身後のお姉様が好きですわ♪」
シオンの周りには変身後のシオンを推す人々が多いのも事実であった。
後に、シオンはちっぱいと巨乳の両方を持つ神の愛し子として、女性達から熱狂的支持を受けるのであった。
ちっぱいと巨乳の狭間で揺れる(乳のように)シオンの明日は明るい!
と、思う。
「では城の入口に神殿を建てましょう。平民でも入口までなら自由に入れる様にして、冥土神様にお祈りを捧げれるようにしませんか?」
『ふむ、我は確かに【今は】城から出る事は出来ないが………入口までなら大丈夫じゃのぅ』
「おお!チチスキ、良い案だ。冥土神様には時々で良いので信者の前に現れて頂ければ信仰は保てるかと………」
冥土神は少し考えてから返事をした。
『我とて信仰が途絶えて久しいが、それにより力が戻ればシオンをより守れるならお願いしたい』
冥土神の行動はシオンを第一に考えられていた。そして国王及び王族達から顕現できる神様が復活したと大々的に発表された。
王城のバルコニーから─
「皆の者!先の発表により、我が国で神様がお目覚めになられた!これより我が国は豊かになって行くであろう!!!」
ワァー!ワァー!!ワァー!!!
ワァー!ワァー!!ワァー!!!
「しかし!守護する神様を蔑ろにすると逆に滅びが訪れると知れ!冥土神様から直々に言われた事を伝える!
我に媚びる事はするな。畏怖と敬意を持って接しよ!さすれば我が神通力を国の為に役立てよう、との事だ」
王の挨拶の後、空中に冥土神様が現れた。
『まだ目覚めたばかりで力が足りん。対した事はまだ出来ぬが、我が愛し子の為に力を貸そう』
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!
冥土神様が現れると民衆から一斉に歓声が上がった。目に見えない神より、実際に目の前にいる神様の方が信じやすい。
「静まれーーーい!!!」
一向に収まらない歓声に王は一喝し、続けた。
「さらに、もう1つ発表がある!我が息子第一王子チチスキとシオン・チー・パインバレー子爵令嬢との婚約を報告する!」
バルコニーに、少しげっそりしているチチスキ王子と大人の【巨乳】に変身したシオンの姿があった。
どちらも引くに引けず、ヤケになっていた。
実はここまで来るのに、ちょっとした騒動があったのだ。城の入口に神殿を作ることで話がまとまり、唯一シオンだけ訳がわからない状態で謁見の間に連れて来られた。
「シオン、実は─」
王子からここまでの経緯を聞いて驚くシオンだった。
「そこで、私は君と結婚したいと思っている!愛している。好きだ!」
!?
王子の告白にシオンは夢に見た玉の輿に乗る事が出来たかに見えた。ミルク姫も、シオンが義姉になる事で血の涙を流しながら条件を飲んだのだ。(ちょっと怖い)
しかし、そこに待ったを掛けたのが、国王であった。
「シオン令嬢は冥土神様の愛し子、巫女のような存在だ。重要人物として警護と子爵家の援助を約束しよう!しかし婚姻は認めん!!!」
「何故ですか!神の愛し子となれば家柄の格は1つ、2つは上がるでしょう!王子の私と釣り合う筈です!?」
突然の国王(父親)からの横やりにミルク姫も目を丸くし、王子は必死に言い寄る!
「チチスキ!シオン令嬢は諦めろ」
「だから何でですか!?」
国王はシオンを見ていった。
「シオン令嬢には胸がない。王族に貧乳の遺伝子を入れる訳にはいかん!」
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国王以外は間の抜けた叫び声を上げた。
「ふざけっ…………」
【ふざけるなーーーーーーーーーーー!!!!!】
王子が叫ぶ前に、シオンの痛恨の叫びと幻の左の一撃が国王を捉えた!
「貧乳で!ちっぱいで!な・に・が・悪いーーーーーーー!!!!!」
ぐぼらっ!!!!!?
国王は派手に吹き飛んだ。そしてシオンは自分のやらかした事に青ざめた。
「あ…ああ………」
私、死んだ。
「「よくやった(ですわ)!」」
えっ?
「お姉様の価値がわからない愚王には当然の報いですわ♪」
「全くだ!」
そこにヨロヨロと立ち上がった国王は何かを言い掛けたが、目を開いて驚いた。
「ぐっ、なー!?その姿は!」
シオンは怒りの余り、変身して国王を殴ったのだ。
「これは冥土神様の愛し子になられたシオンお姉様の真のお姿ですわ!」
「何だと!?」
驚く国王はチチスキに怒鳴った!
「馬鹿者が!何故それを先にいわん!素晴らしい巨乳ではないか!」
そっちかよ!!!!!!!
「うむ、ワシには分かるぞ!毎日王妃の胸を揉み続けたワシには服の上からでも分かる。素晴らしい巨乳をお持ちな令嬢じゃ!これならチチスキの嫁にふさわしい!」
はっ?
「シオン令嬢よ!チチスキをよろしく頼むぞ?」
「えっ?あ、はい!」
シオンはよく分からずに頷いてしまったのだった。
こうして、シオンは公式の場では変身しなければならなくなったのだった。
ちなみに、冥土神様の信仰力が上がった事により変身時間が延びました。
「私はありのままのちっぱいのシオンが好きだよ」
「ううぅ、チチスキ王子………」
「私は変身後のお姉様が好きですわ♪」
シオンの周りには変身後のシオンを推す人々が多いのも事実であった。
後に、シオンはちっぱいと巨乳の両方を持つ神の愛し子として、女性達から熱狂的支持を受けるのであった。
ちっぱいと巨乳の狭間で揺れる(乳のように)シオンの明日は明るい!
と、思う。
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連載中の小説の息抜きに書いてみました。現在連載中『聖歌大戦!』挿絵が多いので読んで貰えると嬉しいです。
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