上 下
47 / 109

三角関係?いいえ、四角関係です!

しおりを挟む
スキルの事で、シオンがプンスカとやっていた時であった。

ちょうど、リリィがやってきたのは。
中庭にやってきたリリィが見たのは、仲の良さそうに(リリィ視点で)横に並んで笑っているルークとメリッサの姿だった。

!?

ウソッ!?
まさかメリッサとルーク様が良い感じになっていますの?

思えば、同じ剣術家として一緒にいる時間が長い事に気付くと、急に焦りが出てきた。

「み、みなさん、こんにちは。こんな所で集まってどうされたんですか?」
「あっ!リリィちゃん!聞いてよ~~!?」

シオンが泣き顔で抱き付いてきた。

『ああ♪やっぱりシオン様は可愛いですわ♪』

胸に飛び込んできたシオンの頭を優しく撫でるリリィは、急に殺気を感じてバッと顔を上げた。

『えっ?なに?なに?なんなの!?』

殺気の先を探すと、二人にたどり着いた。
1人はルークである。

『クソッ!シオンを慰める役目を取られた………』

おいおい、そんなシスコンな逆恨みの気持ちで女の子に殺気を向けないで欲しいですね。

ルークは平常運転であったが、殺気を隠しもしなくぶつけてくるのは、メリッサであった。

『急に来て、シオンに抱き付かれるなんて、なんて役得なのよ!許せないわ!私ならあの美しい銀髪に指を搦めて、クンカクンカして○✕△…………するのに!』

ここにきて、メリッサのシオンに対する劣情?は悪化していた。このままではシオンの貞操の危機である。

…………まっ、シオンだしどうでもいいか♪
と、ナレーションの作者は傍観することにしました。

頑張れ!シオン!読者が付いているぞ!(多分)


『えっ、どうしてメリッサが私に殺気をぶつけてくるのよ!こっちの方が悔しいのに!?』

理不尽な殺気に、リリィも憤りを覚えてO・HA・NA・SHIしましょう?と、いう流れになったのでした。
少し離れてから二人になったメリッサとリリィは同時に話出した。

「ルーク様とどういう関係よ!」
「シオンとはどういう関係よ!」

?????

「「はい?」」

何か誤解があるようだと、かくかくしかじかへむへむと話し合いました。

するとどうでしょう?

before→殺すわよ!
after→私達、ズットモよ!

と、『心の友』と書いて『親友』になりました。

「メリッサちゃん♪ルーク様の好きな物などのリサーチお願いしますね♪」
「リリィちゃんもシオンの趣味など上手く聞き出してね♪」

「「うふふふふ♪」」

ここに、女子同盟が作られたのだった。
ちなみに、ランちゃんとレインはライバルがいないので、これから仲が深まっていく予定です!

「あれ!?私のショボイ、スキルについての話しは!?」

まぁ、それは置いておいて──

「そういえば、ここでの修行のお陰で『治癒師』のスキルが『見習い聖女』に進化しましたの♪」

リリィは王子妃候補としての、城でのマナーなどで修行が他のメンバーより遅れているので、見習い聖女止まりである。しかし、もう少し訓練すれば『聖女』に上位進化するであろう。

それを聞いたシオンはリリィの裏切り者ーーーー!!!!と言って走り去っていくのだった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

好きでした、さようなら

豆狸
恋愛
「……すまない」 初夜の床で、彼は言いました。 「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」 悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。 なろう様でも公開中です。

【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~

イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」   どごおおおぉっ!! 5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略) ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。 …だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。 それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。 泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ… 旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは? 更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!? ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか? 困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語! ※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください… ※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください… ※小説家になろう様でも掲載しております ※イラストは湶リク様に描いていただきました

悪女と言われた令嬢は隣国の王妃の座をお金で買う!

naturalsoft
恋愛
隣国のエスタナ帝国では七人の妃を娶る習わしがあった。日月火水木金土の曜日を司る七人の妃を選び、日曜が最上の正室であり月→土の順にランクが下がる。 これは過去に毎日誰の妃の下に向かうのか、熾烈な後宮争いがあり、多くの妃や子供が陰謀により亡くなった事で制定された制度であった。無論、その日に妃の下に向かうかどうかは皇帝が決めるが、溺愛している妃がいても、その曜日以外は訪れる事が禁じられていた。 そして今回、隣の国から妃として連れてこられた一人の悪女によって物語が始まる── ※キャライラストは専用ソフトを使った自作です。 ※地図は専用ソフトを使い自作です。 ※背景素材は一部有料版の素材を使わせて頂いております。転載禁止

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

二人の男爵令嬢の成り上がり!でも、結末は──

naturalsoft
恋愛
オーラシア大陸の南に姉妹国と呼ばれる二つの国があった。 西側のアネーデス王国 東側のイモート王国 過去にはお互いの王族を嫁がせていた事もあり、お互いにそれぞれの王族の血が受け継がれている。 そして、アネーデス王国で周辺国を驚かすニュースが大陸を駆け抜けた。 その国のとある男爵令嬢が、王太子に見初められ【正しい正規の手続き】を踏んで、王太子妃になったのである。 その出来事から1年後、隣のイモート王国でも、その国の男爵令嬢が【第一王子】の【婚約者】になったと騒がれたのだった。 しかし、それには公衆の面前で元婚約者に婚約破棄を突き付けたりと、【正規の手続きを踏まず】に決行した悪質なやり方であった。 この二人の結末はいかに── タイトルイラスト 素材提供 『背景素材屋さんみにくる』

いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と

鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。 令嬢から。子息から。婚約者の王子から。 それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。 そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。 「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」 その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。 「ああ、気持ち悪い」 「お黙りなさい! この泥棒猫が!」 「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」 飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。 謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。 ――出てくる令嬢、全員悪人。 ※小説家になろう様でも掲載しております。

皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした

葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。 でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。 本編完結済みです。時々番外編を追加します。

王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」 公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。 血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。

処理中です...