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4章:クロスロード公国
海路を使おう!
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魔王軍の行動に嫌悪感を覚えつつ、国王様が声を上げた。
「ガラド老師の言う通り、北の大陸アイスバーン王国は現在危険な状態である。故に、海路を取って中央にある三日月島を経由して、エルフの里に向かって欲しい」
国王様の言葉にシオンは首を傾げた。
「エルフの里ですか?」
「そうだ。そこに聖剣に必要な最後の水のアーティファクトがあるはずだ」
!?
「なんだと!?」
アークが声を上げた。
「俺の母は魔王軍と停戦する代償に人身御供として魔王の元へと向かった!アーティファクトがあればそれと交換に停戦できたはず!」
ワナワナッと拳を強く握って震えるアークにシオンはそっと手を掴んだ。
「シオン………」
「行きましょう!エルフの里に。そしてアークのお母さんの事を聞きましょう!」
シオンの言葉にアークは一言ありがとうと言って俯いた。
「コホンッ、船で三日月島へ送るが最近、島の周辺に海竜がでるらしい。十分に気を付けて向かって欲しい」
「船の上で襲われたら大変ね」
シオンはここに来て、魔王軍の本気の侵攻に気を引き締めるのだった。
シオン達は次の日にクロスロード公国が用意してくれた巨大な船に乗り込んだ。
「うわぁ~大きいね~」
「俺達だけを運ぶのに過剰過ぎないか?」
グレンがキョロキョロしながら言った。
「いや、クロスロード公国は貿易国だ。俺達はついでで、交易の品を運ぶのがメインだろう?」
「ふぉふぉふぉ、正解ですじゃ。付け加えるなら我々がただで護衛するので、経費も抑えれるという訳じゃな」
なんだと!?
しかし、クロスロード公国の皆さんにはお世話になったし、それくれは仕方ないね。
「………大人って酷いね」
「そんなもんですじゃ。シオン殿は政治家には向いておらんのぅ」
ガラド老師は軽快に笑った。
「ミアも加わったし、ガラド老師もいるから戦力がかなり上がったね♪」
「まぁ、今の戦力ならそうそう遅れは取らないだろう。油断大敵ではあるがな」
シオン達は船に乗り込み、新しく仲間になったミアとガラド老師を交えてお互いの今までの経緯など詳しくはなした。
「皆さん若いのに苦労されておるのぅ。ワシはクロスロード公国に生まれて、『ずっと』公国の為に、そして魔術の発展のために研究しておった人生でしたわい」
「いや、それはそれで凄いでしょう?」
口に出して国の為にってよく言うけど、それを実践してきた人ってどれだけいるのやら。
こうして狭い船での数日間で、仲間達との絆が深まるのであった。
「ガラド老師の言う通り、北の大陸アイスバーン王国は現在危険な状態である。故に、海路を取って中央にある三日月島を経由して、エルフの里に向かって欲しい」
国王様の言葉にシオンは首を傾げた。
「エルフの里ですか?」
「そうだ。そこに聖剣に必要な最後の水のアーティファクトがあるはずだ」
!?
「なんだと!?」
アークが声を上げた。
「俺の母は魔王軍と停戦する代償に人身御供として魔王の元へと向かった!アーティファクトがあればそれと交換に停戦できたはず!」
ワナワナッと拳を強く握って震えるアークにシオンはそっと手を掴んだ。
「シオン………」
「行きましょう!エルフの里に。そしてアークのお母さんの事を聞きましょう!」
シオンの言葉にアークは一言ありがとうと言って俯いた。
「コホンッ、船で三日月島へ送るが最近、島の周辺に海竜がでるらしい。十分に気を付けて向かって欲しい」
「船の上で襲われたら大変ね」
シオンはここに来て、魔王軍の本気の侵攻に気を引き締めるのだった。
シオン達は次の日にクロスロード公国が用意してくれた巨大な船に乗り込んだ。
「うわぁ~大きいね~」
「俺達だけを運ぶのに過剰過ぎないか?」
グレンがキョロキョロしながら言った。
「いや、クロスロード公国は貿易国だ。俺達はついでで、交易の品を運ぶのがメインだろう?」
「ふぉふぉふぉ、正解ですじゃ。付け加えるなら我々がただで護衛するので、経費も抑えれるという訳じゃな」
なんだと!?
しかし、クロスロード公国の皆さんにはお世話になったし、それくれは仕方ないね。
「………大人って酷いね」
「そんなもんですじゃ。シオン殿は政治家には向いておらんのぅ」
ガラド老師は軽快に笑った。
「ミアも加わったし、ガラド老師もいるから戦力がかなり上がったね♪」
「まぁ、今の戦力ならそうそう遅れは取らないだろう。油断大敵ではあるがな」
シオン達は船に乗り込み、新しく仲間になったミアとガラド老師を交えてお互いの今までの経緯など詳しくはなした。
「皆さん若いのに苦労されておるのぅ。ワシはクロスロード公国に生まれて、『ずっと』公国の為に、そして魔術の発展のために研究しておった人生でしたわい」
「いや、それはそれで凄いでしょう?」
口に出して国の為にってよく言うけど、それを実践してきた人ってどれだけいるのやら。
こうして狭い船での数日間で、仲間達との絆が深まるのであった。
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