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4章:クロスロード公国
激闘!
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魔物の本隊へ突撃していた騎士団長ドームは撤退の合図に舌打ちをした。
『このタイミングでの撤退合図だと?………魔物はこのまま殲滅できる状態だ。それなのに?………そうか!?』
戦闘に没頭していた騎士団長の行動は早かった。
「撤退だ!城門まで戻るぞ!」
騎士団長ドームは真っ先に撤退した。リーダーが行動する事で、部下達もそれに続くのだ。
しかし、その突如何もない風景から土龍が現れたのだった。
「くそっ!魔族の幻影魔法は聞いていたのに迂闊だった!」
ドームもガラド老師と同じ事を思った。
グオォォォォォォオオオオオオ!!!!!
騎士団長ドームは土龍に対して向き合った。
「お前達は撤退しろ!俺が時間を稼ぐ!」
土龍は動きが遅いと言われているが、俊敏な動きが出来ないだけで、移動速度は通常の人間の軽く走る程度の速度はあるのだ。しかも、疲れを知らずに1日中動く事ができるのである。
「しかし隊長!?」
「城壁から魔術師の援護がある!少ない人数の方が動き易い!早くいけ!!!」
ドームの部下達は躊躇いながらも城門へ走っていった。周りにはまだまだ魔物も多くいる。そして土龍である。かなりまずい状況であるが、ドームは不敵に笑った。
「久々の絶体絶命のピンチだな。………しかし、だからこそ面白い!!!」
ドームは襲ってきた魔物を切り伏せながら土龍へ向かっていった。その様子を城壁の上から見ていたガラド老師が命じた。
「流石は騎士団長殿だな。的確な指示じゃ。よし、魔導師部隊よ!魔力を溜めるのじゃ!土龍には半端な攻撃は通じない!最大火力をぶつけるのじゃ!弓隊は魔物達に掃射し、騎士達の撤退を援護せよ!」
魔物達は浮き足だっており、すでに集団での襲撃はできなくなっている。しかし、散発的に撤退中の騎士団に攻撃を仕掛けていた。
「後は騎士団長殿をどうやって引き離すかじゃな」
照明の下で騎士団長が土龍に攻撃を仕掛けていた。
「オラッ!!!!」
騎士団長専用の大剣を土龍に振るった!
ガキッーーーーーーン!!!!!!
「チッ!なんて堅さだ!?」
打ち込んだ腕が痺れた。
二度三度と打ち込み、表面の柔らかい所を探った。しかし、土龍もただ見ているだけではなかった。前足を振りかぶりドームに襲い掛かった。
ドッーーーーーン!!!!!
土龍の攻撃で地面が抉れた。
「…………これは受けたら最後だな」
土龍の攻撃を避けながら必死で弱点を探るのだった。そしてガラド老師もギリギリの所で攻撃をするタイミングをじっと待っていた。
『このタイミングでの撤退合図だと?………魔物はこのまま殲滅できる状態だ。それなのに?………そうか!?』
戦闘に没頭していた騎士団長の行動は早かった。
「撤退だ!城門まで戻るぞ!」
騎士団長ドームは真っ先に撤退した。リーダーが行動する事で、部下達もそれに続くのだ。
しかし、その突如何もない風景から土龍が現れたのだった。
「くそっ!魔族の幻影魔法は聞いていたのに迂闊だった!」
ドームもガラド老師と同じ事を思った。
グオォォォォォォオオオオオオ!!!!!
騎士団長ドームは土龍に対して向き合った。
「お前達は撤退しろ!俺が時間を稼ぐ!」
土龍は動きが遅いと言われているが、俊敏な動きが出来ないだけで、移動速度は通常の人間の軽く走る程度の速度はあるのだ。しかも、疲れを知らずに1日中動く事ができるのである。
「しかし隊長!?」
「城壁から魔術師の援護がある!少ない人数の方が動き易い!早くいけ!!!」
ドームの部下達は躊躇いながらも城門へ走っていった。周りにはまだまだ魔物も多くいる。そして土龍である。かなりまずい状況であるが、ドームは不敵に笑った。
「久々の絶体絶命のピンチだな。………しかし、だからこそ面白い!!!」
ドームは襲ってきた魔物を切り伏せながら土龍へ向かっていった。その様子を城壁の上から見ていたガラド老師が命じた。
「流石は騎士団長殿だな。的確な指示じゃ。よし、魔導師部隊よ!魔力を溜めるのじゃ!土龍には半端な攻撃は通じない!最大火力をぶつけるのじゃ!弓隊は魔物達に掃射し、騎士達の撤退を援護せよ!」
魔物達は浮き足だっており、すでに集団での襲撃はできなくなっている。しかし、散発的に撤退中の騎士団に攻撃を仕掛けていた。
「後は騎士団長殿をどうやって引き離すかじゃな」
照明の下で騎士団長が土龍に攻撃を仕掛けていた。
「オラッ!!!!」
騎士団長専用の大剣を土龍に振るった!
ガキッーーーーーーン!!!!!!
「チッ!なんて堅さだ!?」
打ち込んだ腕が痺れた。
二度三度と打ち込み、表面の柔らかい所を探った。しかし、土龍もただ見ているだけではなかった。前足を振りかぶりドームに襲い掛かった。
ドッーーーーーン!!!!!
土龍の攻撃で地面が抉れた。
「…………これは受けたら最後だな」
土龍の攻撃を避けながら必死で弱点を探るのだった。そしてガラド老師もギリギリの所で攻撃をするタイミングをじっと待っていた。
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