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4章:クロスロード公国
驚きです!
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後ろからガルーダ討伐の声を聞いて近付いてきた騎士がいた。
「すまないが、その証明書を見せてくれるか?」
騎士達は兜を被っていたが顔が見える兜だった。だが、後ろからきた騎士はフルフェイスの兜で顔が見えなかった。
指揮官かな?声から『男性』だとわかった。シオンは討伐証明書を騎士に見せた。
「………間違いない。本物の証明書だな。失礼した。君たちの事を伺っても宜しいだろうか?」
シオンは『冒険者』として自己紹介をした。
「なるほど、Cランク冒険者とは思えないな。少なくとも、ガルーダを数人で倒せるならAランク相当の実力がありそうだ。疑ってすまなかったね」
「いえ、最近シャイン王国でも魔王軍の襲撃を受けたばかりです。ピリピリしても仕方がありません」
!?
シオンの言葉にフルフェイスの騎士が尋ねた。
「君達は魔王軍と戦ったのか?」
「まぁ、ほとんど見ているだけでしたが………」
シオンは当時の事を思いだし俯いた。
「………どうやら君達には聞かないといけないことがあるようだ。どうだろう?クロスロード公国の王城にて詳しく聞かせて貰えないだろうか?」
「ええ、構いません。ってか、シャイン王国国王様から書簡を預かっているのでちょうど良かったです」
「国王直々の書簡まで預けられるとは余程信用されているか、実力があるのだな」
騎士はフルフェイスの兜を脱いだ。
「ちょうど良かったのはこちらもだ。私はクロスロード公国第一王子のカールスバーグ・クロスロードだ。カールと呼んでくれ」
「「「クロスロードの王子様!!!!?」」」
今度はシオン達が驚く番であった。
「えっと………どうして王子様が騎士として見廻りを?」
「うちの家訓だな。元々私の祖先は勇者パーティーの一員だったというだけで、平民だったんだ。だから当時は風当たりが強くてね。自ら戦場に赴いて力を示す必要があったんだ。それが今に続くって訳だよ」
う~む………意外とクレイジーな家系なのかも知れない。
「ちなみに勇者パーティーでどの役職の方だったんですか?」
「うん?うちの祖先は『魔法使い』だったそうだよ。だから回復魔法は使えないんだ。ははは!」
魔法使いか………普通なら攻守に優れた『賢者』の方が必要とされるのに、魔法使いで最後まで戦ったのなら相当な実力がないと、認められないよね。
シオンは失礼にも王子をマジマジと見詰めてしまった。
「なにか気になるかい?」
「あっ、失礼しました!」
シオンが謝ると王子はすぐに指示を出した。
「私はこの商隊と共に王都へ戻る。半数はこのまま巡回を頼むぞ!
「「「はっ!了解しました!」」」
よく訓練されているようで、騎士達は王子に敬礼をして別れるのだった。
「すまないが、その証明書を見せてくれるか?」
騎士達は兜を被っていたが顔が見える兜だった。だが、後ろからきた騎士はフルフェイスの兜で顔が見えなかった。
指揮官かな?声から『男性』だとわかった。シオンは討伐証明書を騎士に見せた。
「………間違いない。本物の証明書だな。失礼した。君たちの事を伺っても宜しいだろうか?」
シオンは『冒険者』として自己紹介をした。
「なるほど、Cランク冒険者とは思えないな。少なくとも、ガルーダを数人で倒せるならAランク相当の実力がありそうだ。疑ってすまなかったね」
「いえ、最近シャイン王国でも魔王軍の襲撃を受けたばかりです。ピリピリしても仕方がありません」
!?
シオンの言葉にフルフェイスの騎士が尋ねた。
「君達は魔王軍と戦ったのか?」
「まぁ、ほとんど見ているだけでしたが………」
シオンは当時の事を思いだし俯いた。
「………どうやら君達には聞かないといけないことがあるようだ。どうだろう?クロスロード公国の王城にて詳しく聞かせて貰えないだろうか?」
「ええ、構いません。ってか、シャイン王国国王様から書簡を預かっているのでちょうど良かったです」
「国王直々の書簡まで預けられるとは余程信用されているか、実力があるのだな」
騎士はフルフェイスの兜を脱いだ。
「ちょうど良かったのはこちらもだ。私はクロスロード公国第一王子のカールスバーグ・クロスロードだ。カールと呼んでくれ」
「「「クロスロードの王子様!!!!?」」」
今度はシオン達が驚く番であった。
「えっと………どうして王子様が騎士として見廻りを?」
「うちの家訓だな。元々私の祖先は勇者パーティーの一員だったというだけで、平民だったんだ。だから当時は風当たりが強くてね。自ら戦場に赴いて力を示す必要があったんだ。それが今に続くって訳だよ」
う~む………意外とクレイジーな家系なのかも知れない。
「ちなみに勇者パーティーでどの役職の方だったんですか?」
「うん?うちの祖先は『魔法使い』だったそうだよ。だから回復魔法は使えないんだ。ははは!」
魔法使いか………普通なら攻守に優れた『賢者』の方が必要とされるのに、魔法使いで最後まで戦ったのなら相当な実力がないと、認められないよね。
シオンは失礼にも王子をマジマジと見詰めてしまった。
「なにか気になるかい?」
「あっ、失礼しました!」
シオンが謝ると王子はすぐに指示を出した。
「私はこの商隊と共に王都へ戻る。半数はこのまま巡回を頼むぞ!
「「「はっ!了解しました!」」」
よく訓練されているようで、騎士達は王子に敬礼をして別れるのだった。
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