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3章:アーティファクト
帰還
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グレンもうつむき、アークも声を掛けれない空気の中、声が聞こえてきた。
『泣かないでグレン』
はっと、顔を上げるとそこに『炎の鳥』が現れた。
「ルビーなのか………?」
『はい、そうです。また会えましたね』
炎の鳥は形を変えていき、またルビーの姿に戻った。
「………ただいま」
「お、おまっ─」
グレンは声にならない声を上げて、震える手で指さした。
『だから言ったじゃないですかー?火の力は『再生』を司るって、不死鳥フェニックスが本来の火のアーティファクトの精霊なんですよー』
シオンとアークも全身を震えながら言った。
「「先に言えーーーーーーーー!!!!!!」」
この後、聖剣リリーはしこたま地面に叩き付けられていじめられたが、アークとグレンは止めなかったという。
・
・
・
・
・
・
・
・
『おおっ!力が戻ってきましたよーーーーーーーーーー!!!!!やっふふーーーー!!!!』
あれから少し話し合ってから、聖剣リリーに火のアーティファクトの力を注ぎ込んだのだった。
「我、炎の精霊が聖剣リリーの力とならん事をここに宣言する!新たなる守護者と一緒に、目の前の敵を紅蓮の炎で焼き尽くさん」
人間の姿であるルビーの状態で、聖剣に力を与えている。
「今、ここに紅蓮のアーティファクトとして聖剣リリーに力を与えん!」
うん?何か聞き間違えかな?
儀式が終わるとルビーに尋ねた。
「ねぇ、紅蓮のアーティファクトって言わなかった?」
「はい♪正式な守護者を得て産まれ変わった事で力が増したのです。だから【グレン様】の名前をとって『紅蓮のアーティファクト』と名乗る事にしました。
「グレン様………ねぇ?」
シオンはチラッとグレンをみた。
「な、なんだよ!」
「べっつに~?」
シオンはこのネタでしばらく遊べるなぁ~と、くだらない事を考え、アークはそれを見てため息を吐くのだった。
「そういえば、これで私も火の魔法が使えるのよね?」
シオンは軽く魔法を使ってみた。
「ファイヤーボール!」
シオンの手から炎の玉が現れて壁にぶつかった。
「おおっ!?これで念願の攻撃魔法が使えたわ!」
「でも、火の魔法は『俺達』の専売特許だからシオンが使う事はないだろうな」
「むきー!!!どうして私の感動に水を差すのよ!」
『グレン君の言う通りですよ~?シオンは聖剣を使う時に炎を纏わせて戦えるようになりました。それが本来の正しい使い方なんですよ~』
「おおっ!それはそれでかっこいいぞ!?」
チョロインシオンだった。
「そう言えばそこに大公の剣がありますね。それはグレン様が使って下さい。『魔剣スルト』と言って炎を纏わせて戦う事ができます」
シオンが泣きそうな顔でルビーに言った。
「ことごとく、私のアイデンティティを奪わないでーーーーーーーーーー!!!!!!」
廃墟の都市にシオンの叫び声が響くのであった。
こうしてシオン達はお城へ帰還するのだった。
『泣かないでグレン』
はっと、顔を上げるとそこに『炎の鳥』が現れた。
「ルビーなのか………?」
『はい、そうです。また会えましたね』
炎の鳥は形を変えていき、またルビーの姿に戻った。
「………ただいま」
「お、おまっ─」
グレンは声にならない声を上げて、震える手で指さした。
『だから言ったじゃないですかー?火の力は『再生』を司るって、不死鳥フェニックスが本来の火のアーティファクトの精霊なんですよー』
シオンとアークも全身を震えながら言った。
「「先に言えーーーーーーーー!!!!!!」」
この後、聖剣リリーはしこたま地面に叩き付けられていじめられたが、アークとグレンは止めなかったという。
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『おおっ!力が戻ってきましたよーーーーーーーーーー!!!!!やっふふーーーー!!!!』
あれから少し話し合ってから、聖剣リリーに火のアーティファクトの力を注ぎ込んだのだった。
「我、炎の精霊が聖剣リリーの力とならん事をここに宣言する!新たなる守護者と一緒に、目の前の敵を紅蓮の炎で焼き尽くさん」
人間の姿であるルビーの状態で、聖剣に力を与えている。
「今、ここに紅蓮のアーティファクトとして聖剣リリーに力を与えん!」
うん?何か聞き間違えかな?
儀式が終わるとルビーに尋ねた。
「ねぇ、紅蓮のアーティファクトって言わなかった?」
「はい♪正式な守護者を得て産まれ変わった事で力が増したのです。だから【グレン様】の名前をとって『紅蓮のアーティファクト』と名乗る事にしました。
「グレン様………ねぇ?」
シオンはチラッとグレンをみた。
「な、なんだよ!」
「べっつに~?」
シオンはこのネタでしばらく遊べるなぁ~と、くだらない事を考え、アークはそれを見てため息を吐くのだった。
「そういえば、これで私も火の魔法が使えるのよね?」
シオンは軽く魔法を使ってみた。
「ファイヤーボール!」
シオンの手から炎の玉が現れて壁にぶつかった。
「おおっ!?これで念願の攻撃魔法が使えたわ!」
「でも、火の魔法は『俺達』の専売特許だからシオンが使う事はないだろうな」
「むきー!!!どうして私の感動に水を差すのよ!」
『グレン君の言う通りですよ~?シオンは聖剣を使う時に炎を纏わせて戦えるようになりました。それが本来の正しい使い方なんですよ~』
「おおっ!それはそれでかっこいいぞ!?」
チョロインシオンだった。
「そう言えばそこに大公の剣がありますね。それはグレン様が使って下さい。『魔剣スルト』と言って炎を纏わせて戦う事ができます」
シオンが泣きそうな顔でルビーに言った。
「ことごとく、私のアイデンティティを奪わないでーーーーーーーーーー!!!!!!」
廃墟の都市にシオンの叫び声が響くのであった。
こうしてシオン達はお城へ帰還するのだった。
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