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2章:旅立ち!
話し合い
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日が暮れる頃、南の辺境の街ライザに到着したシオン達は、取り敢えず宿屋に向かった。
「久しぶりにきたねー!」
「そうだな。あんまり変わってないな」
アークが不思議そうに尋ねた。
「良く来るのか?」
「そだねー、隠れ里って呼ばれているけど、週に1度は行商人が必要な物を売りに来るし、私達も息抜きに遊びにくるよ。ここの人は隠れ里出身の人も多いしね」
隠れ里とライザの街は1日ほどの距離であり、それほど遠くないのだ。
シオン達は一階が酒場になっている宿屋に入った。
「一泊でお願いします。部屋は1部屋で─」
シオンが言い掛けた所でアークが慌てて止めた。
「2部屋でお願いする!」
「え~?宿屋代勿体なくない?」
「シオンはもう少し自分が『女』だという自覚を持て!」
アークはそう言ってハッとなった。
「………すまんグレン。お前とシオンは『そういう』関係なのか?」
「いやいやいや!?ただの幼馴染ってだけだよ!?」
グレンは顔を真っ赤にして否定した。
取り敢えず2部屋を確保して食事にすることにしました。
ちょうど食事の時間と合って酒場は混み合っていました。私達は1番端にあるテーブルに座り、適当に料理を注文して、今後の話し合いをするのだった。
「さて、これからのことだけど、予定通りこの国の王都に行って王様に会うわよ」
「しかし騎士団から紹介状があるとはいえ、すぐに会えるとは限らないぞ?」
アークの言葉はもっともだった。通常なら紹介状があっても一週間から長い時には1ヶ月ほど面会に時間が掛かるものなのだ。
「それは大丈夫だろう。アークはこの国に来て長いのか?」
「いや、船で来たばかりだ」
シオンは少し気になり1度話を終わらせた。
「そうね。食事を済ませたら部屋で話しましょう。誰が聞いているかわからないからね」
食事を済ませ部屋に戻るとシオンは切り出した。
「さて、私のお母さん賢者アイラの事は何処まで知っているのかな?」
シオンはアークに尋ねた。
「すまん。酒場で言ったようにこの国に来たばかりで知らないんだ」
「それはおかしいわね。あなた旅をしていたんでしょう?他国でも私のお母さんは有名よ」
アークは言葉に詰まった。
「そもそも、魔王軍の魔将軍があなたを知っている事がおかしいのよ。そろそろ本当の事を話してくれない?」
アークはかなり迷ったが重たい口を開いた。
「………本当の事を知っても、聖剣の旅に同行させてくれるか?」
シオンはグレンに目配りをして頷いた。
「ええ、あなたが魔王軍と戦っていたのは事実ですからね。無論、同行してもらうわ」
こうしてお互い、腹を割って話し合う事になった。
「久しぶりにきたねー!」
「そうだな。あんまり変わってないな」
アークが不思議そうに尋ねた。
「良く来るのか?」
「そだねー、隠れ里って呼ばれているけど、週に1度は行商人が必要な物を売りに来るし、私達も息抜きに遊びにくるよ。ここの人は隠れ里出身の人も多いしね」
隠れ里とライザの街は1日ほどの距離であり、それほど遠くないのだ。
シオン達は一階が酒場になっている宿屋に入った。
「一泊でお願いします。部屋は1部屋で─」
シオンが言い掛けた所でアークが慌てて止めた。
「2部屋でお願いする!」
「え~?宿屋代勿体なくない?」
「シオンはもう少し自分が『女』だという自覚を持て!」
アークはそう言ってハッとなった。
「………すまんグレン。お前とシオンは『そういう』関係なのか?」
「いやいやいや!?ただの幼馴染ってだけだよ!?」
グレンは顔を真っ赤にして否定した。
取り敢えず2部屋を確保して食事にすることにしました。
ちょうど食事の時間と合って酒場は混み合っていました。私達は1番端にあるテーブルに座り、適当に料理を注文して、今後の話し合いをするのだった。
「さて、これからのことだけど、予定通りこの国の王都に行って王様に会うわよ」
「しかし騎士団から紹介状があるとはいえ、すぐに会えるとは限らないぞ?」
アークの言葉はもっともだった。通常なら紹介状があっても一週間から長い時には1ヶ月ほど面会に時間が掛かるものなのだ。
「それは大丈夫だろう。アークはこの国に来て長いのか?」
「いや、船で来たばかりだ」
シオンは少し気になり1度話を終わらせた。
「そうね。食事を済ませたら部屋で話しましょう。誰が聞いているかわからないからね」
食事を済ませ部屋に戻るとシオンは切り出した。
「さて、私のお母さん賢者アイラの事は何処まで知っているのかな?」
シオンはアークに尋ねた。
「すまん。酒場で言ったようにこの国に来たばかりで知らないんだ」
「それはおかしいわね。あなた旅をしていたんでしょう?他国でも私のお母さんは有名よ」
アークは言葉に詰まった。
「そもそも、魔王軍の魔将軍があなたを知っている事がおかしいのよ。そろそろ本当の事を話してくれない?」
アークはかなり迷ったが重たい口を開いた。
「………本当の事を知っても、聖剣の旅に同行させてくれるか?」
シオンはグレンに目配りをして頷いた。
「ええ、あなたが魔王軍と戦っていたのは事実ですからね。無論、同行してもらうわ」
こうしてお互い、腹を割って話し合う事になった。
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