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2章:旅立ち!
街へ行くよ!(挿絵あり)
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あれからシオン達は北を目指して街道を北上した。半日ほど歩くと前からやって来る集団があった。
「おーい!」
集団から馬で飛び出してきた人がいた。
「君達は無事か!?怪我はないかい?」
正規の鎧を着た王国の騎士だった。シオン達は無事な事と、勇者の隠れ里で何があったのか説明した。
「なんと!アイラ様が…………」
「まさか魔将軍が二人もやって来るとは本気で大賢者アイラ様を消すつもりできたんだな」
シャイン王国は3つある騎士団の内の1つを丸々出兵させたようで、約5千の兵達が進軍していた。
「クソッ!我々がもたついているせいで、大賢者アイラ様を失うとは!だから騎兵隊だけで先行させるよう進言したんだ!」
どうやら王国の騎士団の中でも色々とあるようだった。それと意外だったのが、勇者の隠れ里に住んでいた人達のほとんどが、騎士団一緒に戻ってきていた事だった。
「みんなどうして…………」
「シオン、お前の母親と長老達に全てを丸投げして生き恥をさらせると思うのか?長老達は『無駄な犠牲者』が出るのを憂いて我々を避難させたが、まとまった兵力があれば負けるつもりはないぞ!王国騎士団の手を借りるが、前線にでて魔王軍を叩き潰すつもりだった!」
隠れ里の村人は他の村や街の村人と違い、幼少の頃から剣術や魔法の訓練をしている。並の兵士より強いのだ。育った村が襲われるも、戦わずに逃げ出したことで、どれだけの悔しい気持ちを抱いたのかわからない。
でも、妻子のいる人は家族の為に涙を飲んで生きる事を選んだんだ。
「うん、ありがとうおじさん」
村のみんなが、隠れ里を大切に思ってくれている事に嬉しくなるシオンだった。
「………それでシオン、辛い事を聞くが長老達はどうなった?」
シオンは長老達が立派に戦った事を伝えると、家族の方々は静かに泣いた。
「私はお母さんを元に戻す為に王都へ向かいます。隠れ里はしばらくは魔物が近付けないので、安心して暮らせます」
事情を詳しく説明し、騎士団も1度隠れ里に向かい、無事が確認できしだい小隊を置いて王都へ戻るそうだ。騎士団から王城へ入れる紹介状を書いてもらい、シオン達は別れて先に進むのだった。
「本当に頼もしいな。シオン達の村人は」
アークが羨ましそうに言った。
「どうしたの?」
「普通は、魔王軍が攻めてきて、援軍の騎士団が来ても一緒に戦うなんてことはしないぞ?」
「ふふふっ、うちの村は『普通』じゃないからね♪」
シオンはどこか誇らしげに言うのだった。
こうして、シオン達は少し時間を食ったが、予定通り辺境の街ライザにたどり着いたのだった。
「おーい!」
集団から馬で飛び出してきた人がいた。
「君達は無事か!?怪我はないかい?」
正規の鎧を着た王国の騎士だった。シオン達は無事な事と、勇者の隠れ里で何があったのか説明した。
「なんと!アイラ様が…………」
「まさか魔将軍が二人もやって来るとは本気で大賢者アイラ様を消すつもりできたんだな」
シャイン王国は3つある騎士団の内の1つを丸々出兵させたようで、約5千の兵達が進軍していた。
「クソッ!我々がもたついているせいで、大賢者アイラ様を失うとは!だから騎兵隊だけで先行させるよう進言したんだ!」
どうやら王国の騎士団の中でも色々とあるようだった。それと意外だったのが、勇者の隠れ里に住んでいた人達のほとんどが、騎士団一緒に戻ってきていた事だった。
「みんなどうして…………」
「シオン、お前の母親と長老達に全てを丸投げして生き恥をさらせると思うのか?長老達は『無駄な犠牲者』が出るのを憂いて我々を避難させたが、まとまった兵力があれば負けるつもりはないぞ!王国騎士団の手を借りるが、前線にでて魔王軍を叩き潰すつもりだった!」
隠れ里の村人は他の村や街の村人と違い、幼少の頃から剣術や魔法の訓練をしている。並の兵士より強いのだ。育った村が襲われるも、戦わずに逃げ出したことで、どれだけの悔しい気持ちを抱いたのかわからない。
でも、妻子のいる人は家族の為に涙を飲んで生きる事を選んだんだ。
「うん、ありがとうおじさん」
村のみんなが、隠れ里を大切に思ってくれている事に嬉しくなるシオンだった。
「………それでシオン、辛い事を聞くが長老達はどうなった?」
シオンは長老達が立派に戦った事を伝えると、家族の方々は静かに泣いた。
「私はお母さんを元に戻す為に王都へ向かいます。隠れ里はしばらくは魔物が近付けないので、安心して暮らせます」
事情を詳しく説明し、騎士団も1度隠れ里に向かい、無事が確認できしだい小隊を置いて王都へ戻るそうだ。騎士団から王城へ入れる紹介状を書いてもらい、シオン達は別れて先に進むのだった。
「本当に頼もしいな。シオン達の村人は」
アークが羨ましそうに言った。
「どうしたの?」
「普通は、魔王軍が攻めてきて、援軍の騎士団が来ても一緒に戦うなんてことはしないぞ?」
「ふふふっ、うちの村は『普通』じゃないからね♪」
シオンはどこか誇らしげに言うのだった。
こうして、シオン達は少し時間を食ったが、予定通り辺境の街ライザにたどり着いたのだった。
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