異世界転生戦記!少女は能力を封印されて、異世界で勝ち上がっていく(仮)

naturalsoft

文字の大きさ
74 / 101
第4章:学園編

アイギスの秘密!

しおりを挟む
アイギスはシオンの前に出て、同級生を睨み付けた。

「なんだ?その目は!お前から先に倒してやるよ!魔力の尽きた魔術師なんて雑魚だからな!」

気が昂っている剣士の同級生がアイギスを気絶させようと剣を振るった。

ガッキン!?

「なっ!?」

なんと!アイギスは剣を素手で掴んで止めたのだった!

「あ~あ、【アイツ】を怒らせるなんてバカな奴がいたもんだぜ!」

アイギス?は剣をそのまま握り潰してしまった。

「バカな!?」
「てめぇは痛い目をみてお寝んねしてな!」

アイギス?の強力な廻し蹴りが剣士の同級生を後方彼方に蹴り飛ばした!

それに動揺したペアの相手は、徒党を組んだ仲間に怒鳴った。

「ねぇ!あの子は魔術師じゃなかったの!?」
「知らないわよ!さっきまで防御結界を張ってたでしょう!」
「だったらあの格闘術は何なのよ!?」

余りの事にお互いがお互いを罵倒するが………

「おいおい?目の前の【敵】を放っておいてたいした余裕だな?」

明らかに口調も違うアイギスに、敵である魔術師が叫ぶ!

「とにかく攻撃よ!アイツは魔力切れを起こしているわ!魔法を撃って撃って撃ちまくりなさい!」
「ええ、両方とも倒せば良いのよ!」

残った魔術師の同級生達は、先ほどと同じく魔法をアイギス?に浴びせた。

「はははっ!いいね!おらっ!?」

アイギスは飛んできたファイヤーボールをそのまま素手の拳で殴り飛ばした。

「え!?嘘でしょう!」

飛んでくる様々な魔法を拳で殴って消し去っていた。そして、魔法の弾幕が途切れた瞬間、飛び出した!

シュタタタタ!!!!

「はははは!!!どうした!どうした!もう終わりか?もっと強力なヤツを俺にくれよ!」

あっという間に距離を詰め、1人目の魔術師のバッチを殴りぶち壊した。無論、同級生は後ろへ吹き飛ばされた。

「はははは!!!次はどいつだ!?」

すぐ側にいるアイギス?に恐怖した同級生は、中級魔法で応戦した。

「至近距離で中級魔法とは………面白い!」

相手が放った魔法はフレイムランス、炎の槍を相手に放つ魔法だ。着弾地点は炎に包まれる。

「だが!俺には効かねぇよ!」

アイギス?は腰を落とし、空手で言う正拳突きを放った。

「いくぜ!!!!秘技 【聖拳突き】!!!」

アイギス?の拳から光輝く閃光が放たれ、相手の魔法を打ち砕き、相手にぶつかった。

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

強い衝撃波を受けた魔術師はそのまま気を失った。

「まだまだ!逃がさないぜ!」

後はもうアイギス?の独壇場だった。獲物を狩るように次々に同級生を仕留めていった。

「ふぅ~!ああ、すっきりしたぜぃ!」

ポカーンと間抜け顔で、戦場をみていたシオンはようやく我に返り、アイギスに尋ねた。

「え~と、アイギスちゃん………なの?」

アイギスはシオンをみて答えた。

「ああ、身体はな?俺はアイギスの双子の姉で【アイギナ】って言うんだ。昔、色々とあってな~アイギスの身体に俺の【魂】が宿っているんだ」

「そうなんだ。大変そうだね。私はシオンよ!よろしくねアイギナ!」

今度はアイギナの方がポカーンとした顔でシオンを見つめた。

「なぁ、シオン?俺の事、気持ち悪くないのか?アイギスとは違って粗野だろう?俺は?」

シオンはう~んと考えながら答えた。

「アイギスとアイギナは別人でしょう?アイギスは魔術師でアイギナは格闘家?なんでしょう?それは個性なんじゃない?」

アイギナはキョトンとしたと思ったら突然、笑い出した。

「あはははははっ!シオン、おまえ面白いよ!妹のアイギスが守ろうとする訳だ!」
「なんで笑うのよ!でも、アイギナ………」

シオンは間をおいて言った。

「助けてくれてありがとう!これからもよろしくね!」

アイギナは顔を赤くして、横を向きながら答えた。

「ああ、よろしくな!シオン!」
(こっちこそ受け入れてくれてありがとな)

二人はお互いに握手をして気持ちを確かめ合うのだった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「これが書きたかった。カウスとアイギスそれとサブキャラを少し出してからさくさく進めますよ~」


しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

処理中です...