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交渉2
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この公爵婦人…………できますわね!
フローリアは内心でレイラ婦人の評価を改めた。【情】に訴えて頷けば儲けものだったのだが、相手がしっかりと報酬を求めている以上、下手な小細工をするより、どう報酬を少なくできるか?に気持ちを切り替えた。
無論、報酬を渋る訳ではないが今後、帝国からの収入が減るのなら国民からの税を無駄に浪費するわけにはいかないからだ。
「王国側のおっしゃる事はもっともですわ。シルフィード様が『見付かれば』相応の謝礼を御用意させて頂きますわ」
「あら?それは嬉しいですわね♪しかし、ここまで来るのにも旅費など掛かりますので、見付けられなかったとしても、経費やその他諸々の面倒も見て頂きたいですわ」
フローリアの『見付かれば』と言う言葉を見逃さないレイラだった。そしてフローリアも内心をさらさずに、優しく微笑み返しいった。
「無論ですわ。この城に滞在している間は、何不自由なく過ごせるよう手配させますので御安心ください。ただ不要な外出は自己責任でお願いしますが………」
『つまり、城にいる間の衣食住は保証するけど、街中のものは自分達で買えよってことね。なんてみみっちいのかしら?』
この二人のやり取りをノームとギルド長は冷や汗を掻きながら見守っていた。
『なんなのこの二人!?ただ会話しているだけなのに息が詰まりそう!』
『ふむ。流石はギルバードの奥方じゃな。先程までと別人じゃ』
「「うふふふっ♪」」
この後、二人の攻防は続き、気付けば3時間も経とうとしていた。
「なかなかの人物のようですわね」
「いえいえ、フローリア様も素晴らしい交渉術をお持ちで、ここまで妥協させられるとは思いませんでした」
亜人国側は成果報酬として金貨100枚を伝えていたが、そこにエルフとドワーフの国宝級の装飾品と武具の提供が加わった。レイラ婦人は当初、金貨300枚まで要求していたが、国宝級の装飾品類で手を打った感じであった。
そして、ほとんど言葉を発していない者達の方が疲れ切っていた。
「でも、まぁ切り札は最後まで取っておくものなのよね♪」
レイラ婦人の言葉にフローリアは首を傾げた。すでに交渉は終わり、お互いに作成した契約書にサインするだけの状態なのだ。
「さて、サインする前になんですが、シルフィード様が見付かっても世界樹が『枯れた』場合はどうするのですか?」
!?
ざわっ!
亜人達の雰囲気が変わった。
「な、なんのことでしょうか?」
「あら?私達が世界樹の状態を知らないとでも?世界樹が枯れてきている為に、慌てて四大精霊を探しているのでしょう?」
フローリアは、いや3人の代表は内心の動揺が激しかった。世界樹が枯れてきていることは極秘事項であり、まだ見た目は青々としている為、一般的には知られていないのだ。そして交渉術が余り得意ではないドワーフのトーリンが墓穴を掘った。
「どこでその事を知ったのじゃ!極秘事項で限られた者しか知らないはずじゃぞ!」
「トーリン!静まりなさい!!!」
フローリアも焦ってトーリンを黙らせようとしたが遅かった。
「大変ですよね。だから、四大精霊が見つからなかったとしても、世界樹を救えるかも知れない人物がいるのだけれど?」
ここで、エルフの使者から報告があった四大精霊の契約者を思い出した。
「…………それは四大精霊の契約者の事かしら?」
レイラは微笑んで頷いた。
「そうですわ。植物を操れる『緑の聖女』シオンさんに取り成して差し上げますわ」
ここで主導権は完全にレイラ婦人へと移行する。フローリアは考えざるをえなくなった。
『くっ、このままサインするか?いやしかし、四大精霊シルフィード様が見付かっても、世界樹が復活する確証はない。次善策として保険を掛けといた方が確実でしょうか?』
悩むフローリアにレイラは追い討ちを掛けた。
「そうそう、帝国の領地をシオンさんが豊作にしたので、小麦などの輸出が減ったのではなくて?」
!?
「王国も緑の聖女のお陰で飢饉がなくなったわ。後数年もすれば大陸から餓えが無くなると私は思っているの。少なくとも緑の聖女が生きている内は。だから亜人連合も新しい販路を探さないと窮地に陥るわよ?」
「その販路の確保に王国が手を貸すと?」
「流石に全ては無理ね。案としては、小麦の栽培の量を減らし、代わりに珍しい商品作物の栽培に力を入れて、他国にはない加工品などを売るとかどうかしら?」
くっ、理にかなっているわね!
…………悔しいけど完全に負けたわ。
フローリアはほぼ完成していた書類に金貨200枚を追加した。レイラも世界樹の復活に四大精霊が見つからなくても、力を貸すという文言を入れてサインしたのだった。
こうして、交渉は完全に王国側の有利な条件で結ばれる事になった。レイラ婦人は最初提案した金貨300枚の案件で締結させたのだった。
しかし、まだフローリア、亜人連合国側は知らなかった。
この場に、四大精霊のノームがいることを。
『うふっ♪切り札は使ったと思わせた後で、更に出すのが効果的ですわよ♪』
ゾクッ!?
わざわざ自己紹介をさせていない、四大精霊のノームをどう紹介させようか、考えるレイラ婦人はフローリア達の驚く顔を思い、口元をにやつかせたのだった。
まだまだ底の見えないレイラ公爵婦人なのである。
フローリアは内心でレイラ婦人の評価を改めた。【情】に訴えて頷けば儲けものだったのだが、相手がしっかりと報酬を求めている以上、下手な小細工をするより、どう報酬を少なくできるか?に気持ちを切り替えた。
無論、報酬を渋る訳ではないが今後、帝国からの収入が減るのなら国民からの税を無駄に浪費するわけにはいかないからだ。
「王国側のおっしゃる事はもっともですわ。シルフィード様が『見付かれば』相応の謝礼を御用意させて頂きますわ」
「あら?それは嬉しいですわね♪しかし、ここまで来るのにも旅費など掛かりますので、見付けられなかったとしても、経費やその他諸々の面倒も見て頂きたいですわ」
フローリアの『見付かれば』と言う言葉を見逃さないレイラだった。そしてフローリアも内心をさらさずに、優しく微笑み返しいった。
「無論ですわ。この城に滞在している間は、何不自由なく過ごせるよう手配させますので御安心ください。ただ不要な外出は自己責任でお願いしますが………」
『つまり、城にいる間の衣食住は保証するけど、街中のものは自分達で買えよってことね。なんてみみっちいのかしら?』
この二人のやり取りをノームとギルド長は冷や汗を掻きながら見守っていた。
『なんなのこの二人!?ただ会話しているだけなのに息が詰まりそう!』
『ふむ。流石はギルバードの奥方じゃな。先程までと別人じゃ』
「「うふふふっ♪」」
この後、二人の攻防は続き、気付けば3時間も経とうとしていた。
「なかなかの人物のようですわね」
「いえいえ、フローリア様も素晴らしい交渉術をお持ちで、ここまで妥協させられるとは思いませんでした」
亜人国側は成果報酬として金貨100枚を伝えていたが、そこにエルフとドワーフの国宝級の装飾品と武具の提供が加わった。レイラ婦人は当初、金貨300枚まで要求していたが、国宝級の装飾品類で手を打った感じであった。
そして、ほとんど言葉を発していない者達の方が疲れ切っていた。
「でも、まぁ切り札は最後まで取っておくものなのよね♪」
レイラ婦人の言葉にフローリアは首を傾げた。すでに交渉は終わり、お互いに作成した契約書にサインするだけの状態なのだ。
「さて、サインする前になんですが、シルフィード様が見付かっても世界樹が『枯れた』場合はどうするのですか?」
!?
ざわっ!
亜人達の雰囲気が変わった。
「な、なんのことでしょうか?」
「あら?私達が世界樹の状態を知らないとでも?世界樹が枯れてきている為に、慌てて四大精霊を探しているのでしょう?」
フローリアは、いや3人の代表は内心の動揺が激しかった。世界樹が枯れてきていることは極秘事項であり、まだ見た目は青々としている為、一般的には知られていないのだ。そして交渉術が余り得意ではないドワーフのトーリンが墓穴を掘った。
「どこでその事を知ったのじゃ!極秘事項で限られた者しか知らないはずじゃぞ!」
「トーリン!静まりなさい!!!」
フローリアも焦ってトーリンを黙らせようとしたが遅かった。
「大変ですよね。だから、四大精霊が見つからなかったとしても、世界樹を救えるかも知れない人物がいるのだけれど?」
ここで、エルフの使者から報告があった四大精霊の契約者を思い出した。
「…………それは四大精霊の契約者の事かしら?」
レイラは微笑んで頷いた。
「そうですわ。植物を操れる『緑の聖女』シオンさんに取り成して差し上げますわ」
ここで主導権は完全にレイラ婦人へと移行する。フローリアは考えざるをえなくなった。
『くっ、このままサインするか?いやしかし、四大精霊シルフィード様が見付かっても、世界樹が復活する確証はない。次善策として保険を掛けといた方が確実でしょうか?』
悩むフローリアにレイラは追い討ちを掛けた。
「そうそう、帝国の領地をシオンさんが豊作にしたので、小麦などの輸出が減ったのではなくて?」
!?
「王国も緑の聖女のお陰で飢饉がなくなったわ。後数年もすれば大陸から餓えが無くなると私は思っているの。少なくとも緑の聖女が生きている内は。だから亜人連合も新しい販路を探さないと窮地に陥るわよ?」
「その販路の確保に王国が手を貸すと?」
「流石に全ては無理ね。案としては、小麦の栽培の量を減らし、代わりに珍しい商品作物の栽培に力を入れて、他国にはない加工品などを売るとかどうかしら?」
くっ、理にかなっているわね!
…………悔しいけど完全に負けたわ。
フローリアはほぼ完成していた書類に金貨200枚を追加した。レイラも世界樹の復活に四大精霊が見つからなくても、力を貸すという文言を入れてサインしたのだった。
こうして、交渉は完全に王国側の有利な条件で結ばれる事になった。レイラ婦人は最初提案した金貨300枚の案件で締結させたのだった。
しかし、まだフローリア、亜人連合国側は知らなかった。
この場に、四大精霊のノームがいることを。
『うふっ♪切り札は使ったと思わせた後で、更に出すのが効果的ですわよ♪』
ゾクッ!?
わざわざ自己紹介をさせていない、四大精霊のノームをどう紹介させようか、考えるレイラ婦人はフローリア達の驚く顔を思い、口元をにやつかせたのだった。
まだまだ底の見えないレイラ公爵婦人なのである。
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