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発展していくのです!
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あれから更に1ヶ月ほど経ちました。
「それにしても森の守護者っていう芋虫が、こんな綺麗な『糸』を出すなんてねー♪」
ウンディーネが用意したのは、体長が1メートルもある巨大芋虫の魔物であった。しかし、草食という事で、森の樹を害虫から守る(お前が害虫じゃ………)役目をしているらしく、性格は温厚との事で、糸を紡いでみると…………
【絹】じゃん!英語で【シルク】だよ!!!!
よし!この糸を家名から取ってシルクとして売り出すぞ!
(この小説の当初から考えていました)
「主殿、森の守護者の糸は弾力性にすぐれ、下手な鉄の鎧より強固で軽いのが特徴じゃぞ。しかも熱と冷気にも耐久性があるのじゃ」
おお!凄いぞ!森の守護者さん!!!
こうして、森の守護者さんを馬小屋で飼うことになりました。その隣には大きな紡績(ぼうせき)工場を建設しました。
「紡績」とは、原料となる麻や羊毛、綿などの天然繊維から糸をつくる工程のことです。紡績の「紡」は撚(よ)り合わせること、「績」は引き伸ばすという意味で、紡績によってつくられた糸を「紡績糸」といいます。
以上
住民の皆さんが巨大芋虫を恐がらなかったのが意外でした。飢えていたときは虫とか食べていたので余り気持ち悪くないそうだ。
『シルク』糸の量産の目処がたった後は、その糸を織った生地を使ってドレスを作りました。まずは私からとの事で針子さん達が張り切って作っています!これで私もお嬢様の仲間入りかなぁ~?
それと並行して、薬草類の栽培畑を広げて、また領内へ戻ってきた『冒険者ギルド』の皆さんに、格安で売る事になりました。領内の冒険者の数を増やしたいからね!
「ギルドのお爺ちゃん、ちょっといい?」
「おお!シオン嬢ちゃん、どうしたんじゃい?」
私はギルド長に会いに冒険者ギルドへやって来た。ギルド長は、ガタイの良い大柄なお爺ちゃんで、すぐに気が合った。向こうは私の事を孫の様に思っているみたいだ。
「実はギルドのお爺ちゃんなら、位の高い貴族と面識がないかなぁ~と思って」
「ほぅ?何か訳ありのようじゃな。詳しく聞かせてくれい」
かくかくしかじかふむふむ……………
私はクズ親が、この領地の事を知って何れ権利を奪いにくるのを危惧している事を伝えた。だから後ろ楯になってくれる高位貴族を探しているのだ。
「なるほどのぅ?よし、この件はワシに任せておけい!シオン嬢ちゃんのお陰で、船で迂回する無駄が無くなったしのぅ。薬草類も格安で卸してくれるし、ワシも恩を返さねばな!」
良くある孫の為に本気を出すジジイが、今ここに誕生した!?
「1つだけ、協力を求む高位貴族にはウンディーネ様の事を話してもよいかのぅ?」
「そうだねー、秘密を守ってくれそうな方なら大丈夫です」
こうして、ギルド長は職員にギルドを任せて王都へ向かうのであった。
そして平和な日が続き、薬草類の栽培も好調で、シルクの衣類もストックが出きた。手作業の為にまだまだたくさんとは言い難いが、手に入らないからプレミアが付くのである。シルクで作られたドレスはかなりの高値で売れると踏んでいる。
まだ販売はしていないが、もう少し作り置きが出来たら少しずつ売り出す予定である。
因みに、私が着ている服はシルクで出来ている。しかし外での活動が多いので、汚れても良いように黒色が多い。
現在、シオンがやっている事は、街の舗装である。土の道路を石畳にして、交通の便を良くしようと頑張っていた。
検問所を抜けると、今までは荒れた田畑が目に付いたが、今では黄金の麦畑が広がっていた。そして、主要な大きな道路は全て石畳で舗装されたので、馬車の移動が楽になっていた。さらに、街の建物も、大工さんが急ピッチで建て直していたが、シオンの都市計画で、田舎町が大きな街………いや、王都の様に綺麗な街並へと発展していた。
道路の舗装と建物は、『土の魔法』で短期間で作る事が出来たのだ。初めて来る人々は、辺境の大都市に驚き、寂れたシルクード領地を知っている者はその変貌ぶりにもっと驚く事になる。
これでシオンは領民の『衣・食・住』の全てを満たした事になる。
「それにしても森の守護者っていう芋虫が、こんな綺麗な『糸』を出すなんてねー♪」
ウンディーネが用意したのは、体長が1メートルもある巨大芋虫の魔物であった。しかし、草食という事で、森の樹を害虫から守る(お前が害虫じゃ………)役目をしているらしく、性格は温厚との事で、糸を紡いでみると…………
【絹】じゃん!英語で【シルク】だよ!!!!
よし!この糸を家名から取ってシルクとして売り出すぞ!
(この小説の当初から考えていました)
「主殿、森の守護者の糸は弾力性にすぐれ、下手な鉄の鎧より強固で軽いのが特徴じゃぞ。しかも熱と冷気にも耐久性があるのじゃ」
おお!凄いぞ!森の守護者さん!!!
こうして、森の守護者さんを馬小屋で飼うことになりました。その隣には大きな紡績(ぼうせき)工場を建設しました。
「紡績」とは、原料となる麻や羊毛、綿などの天然繊維から糸をつくる工程のことです。紡績の「紡」は撚(よ)り合わせること、「績」は引き伸ばすという意味で、紡績によってつくられた糸を「紡績糸」といいます。
以上
住民の皆さんが巨大芋虫を恐がらなかったのが意外でした。飢えていたときは虫とか食べていたので余り気持ち悪くないそうだ。
『シルク』糸の量産の目処がたった後は、その糸を織った生地を使ってドレスを作りました。まずは私からとの事で針子さん達が張り切って作っています!これで私もお嬢様の仲間入りかなぁ~?
それと並行して、薬草類の栽培畑を広げて、また領内へ戻ってきた『冒険者ギルド』の皆さんに、格安で売る事になりました。領内の冒険者の数を増やしたいからね!
「ギルドのお爺ちゃん、ちょっといい?」
「おお!シオン嬢ちゃん、どうしたんじゃい?」
私はギルド長に会いに冒険者ギルドへやって来た。ギルド長は、ガタイの良い大柄なお爺ちゃんで、すぐに気が合った。向こうは私の事を孫の様に思っているみたいだ。
「実はギルドのお爺ちゃんなら、位の高い貴族と面識がないかなぁ~と思って」
「ほぅ?何か訳ありのようじゃな。詳しく聞かせてくれい」
かくかくしかじかふむふむ……………
私はクズ親が、この領地の事を知って何れ権利を奪いにくるのを危惧している事を伝えた。だから後ろ楯になってくれる高位貴族を探しているのだ。
「なるほどのぅ?よし、この件はワシに任せておけい!シオン嬢ちゃんのお陰で、船で迂回する無駄が無くなったしのぅ。薬草類も格安で卸してくれるし、ワシも恩を返さねばな!」
良くある孫の為に本気を出すジジイが、今ここに誕生した!?
「1つだけ、協力を求む高位貴族にはウンディーネ様の事を話してもよいかのぅ?」
「そうだねー、秘密を守ってくれそうな方なら大丈夫です」
こうして、ギルド長は職員にギルドを任せて王都へ向かうのであった。
そして平和な日が続き、薬草類の栽培も好調で、シルクの衣類もストックが出きた。手作業の為にまだまだたくさんとは言い難いが、手に入らないからプレミアが付くのである。シルクで作られたドレスはかなりの高値で売れると踏んでいる。
まだ販売はしていないが、もう少し作り置きが出来たら少しずつ売り出す予定である。
因みに、私が着ている服はシルクで出来ている。しかし外での活動が多いので、汚れても良いように黒色が多い。
現在、シオンがやっている事は、街の舗装である。土の道路を石畳にして、交通の便を良くしようと頑張っていた。
検問所を抜けると、今までは荒れた田畑が目に付いたが、今では黄金の麦畑が広がっていた。そして、主要な大きな道路は全て石畳で舗装されたので、馬車の移動が楽になっていた。さらに、街の建物も、大工さんが急ピッチで建て直していたが、シオンの都市計画で、田舎町が大きな街………いや、王都の様に綺麗な街並へと発展していた。
道路の舗装と建物は、『土の魔法』で短期間で作る事が出来たのだ。初めて来る人々は、辺境の大都市に驚き、寂れたシルクード領地を知っている者はその変貌ぶりにもっと驚く事になる。
これでシオンは領民の『衣・食・住』の全てを満たした事になる。
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