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天使降臨!!!!
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次の日─
ガイルさんはその日の内にゴロツキどもを全員討伐してくれた。ゴロツキどもがクズ両親に渡さず猫ババしていた金品も回収してきてくれたのは嬉しい誤算でした♪
ガヤガヤ………
ザワザワ………
大勢の人々が屋敷の前にやって来た。中には家族に支えながらやって来た病人も大勢いた。
「皆様、お集まり頂きありがとうございます。この度、クズ両親からこのシルクード領領主代行になりましたシオン・シルクードです。よろしくお願い致します!」
まずは無難な挨拶から行いました。ただ人々からヤジが飛んできました。
「てめえの両親が何をしたか知っているのか!」
「ガキに何ができる!」
「食べ物が無くて家族が死んだんだぞ!どう責任を取るんだ!」
だいたい予想していたヤジが飛んできました。両脇にいるアンさんとガイルさんが何か言いたそうでしたが、予め何もしないように伝えてあります。だってこれは私が負うべき『責任』だから。
私は、領民に見えるよう二メートルはある台に乗っていて、そこで深々と土下座をしました。
「これまでの圧政は私も含めてシルクード家の責任です。本当に申し訳ありませんでした!」
!?
辺りはシーンとなりました。領民にとって貴族が頭を下げるなど考えられないからです。
「そ、そんな詫びだけで許されると思っているのか!?」
「そうだ!そうだ!」
無論、謝るだけでは生活は出来ません。だからこそ私は『奇跡』を起こすと前もって言ったのです。
「もちろん、これだけで許されるとは思っていません。私が全霊を掛けて皆さんを病気や飢えから救います!」
私は大声で言うと、光魔法を発動した!
目の前に見える範囲の領民に治癒魔法を掛けたのだ。
「ええっ!!!!」
「あれ?苦しくない?」
「熱が下がった!?」
大勢の領民から驚きの声が上がった。
「皆さん、私は光属性持ちです。治せない病気もありますが、低度な病気なら治せるのです」
おおっーーーーーーー!!!!!!!
歓声が上がった!
「奇跡だ!こんなに大勢の人の病気を1度に治すとは!」
「天使様だ!いや、女神様………?」
田舎なのか、皆感動していた。いやいや、これは奇跡じゃないからね?
「皆さん、勘違いしないで下さい。これは奇跡ではありません!本物の奇跡はこれから御見せします!」
これ以上の奇跡などあるのだろうか?と、人々は最初のヤジも忘れて、シオンの動作に注目した。私は1度、台から降りると、後方に広がる枯れた田畑の前に移動した。
「見てて下さい。緑聖魔術『成長』!」
シオンが田畑に魔法を掛けると、目に見える形で、急速に植物が成長し、瑞々しい野菜を実らせた。それを体育館ぐらいの広い範囲で復活させたのだ。
唖然……………
この光景に領民達は目を丸くして呆然としていた。
「私の固有魔法で植物を操る能力があります!この力で領地の田畑を蘇らせます!」
大歓声が上がった!
「天使様に『憑いて』いきます!」
「姫様ばんざーい!!!」
「シオン様に忠誠を!!!」
「シオンたん…………ハァハァ」
おい!最後のキモい奴は誰だよ!?
病気が治ったら次は腹ごしらえだ!
「この力で野菜スープと蒸かし芋、サラダを沢山作ったのでみんなで食べましょう!」
おおっーーーーーーー!!!!!!!
一晩掛けてメイドと執事総出で炊き出しの準備をしてたの!
列を作り、全ての領民の手に食事が行き渡ると、頂きますと言って食べました。皆さん美味しい美味しいと言って食べました。
胃が受付ない方はスープを少しずつ飲ませ、元気な人はガツガツ食べました。野菜は即時に『作れる』のでお代わりは自由です♪
しばらくして、シオンは領民達に言いました。
「皆さん食べながら聞いて下さい。これは私からのお願いです。私の力を秘密にして欲しいのです。理由としては、光魔法が使えると知られると教会に連れて行かれてしまいます。そして、植物の力がクズ両親に知られると金儲けの為に王都へ連れ戻されてしまいます。どうか秘密にお願い致します!」
領民達からは当然だ!との声が多数上がった。
そしてしばらくは屋敷前で炊き出しをするので、遠くの者は申し訳ないが毎日きて下さいと伝えてお開きとなりました。
今後しばらくは領地の田畑を蘇らせる為に頑張るぞぉ~!
ガイルさんはその日の内にゴロツキどもを全員討伐してくれた。ゴロツキどもがクズ両親に渡さず猫ババしていた金品も回収してきてくれたのは嬉しい誤算でした♪
ガヤガヤ………
ザワザワ………
大勢の人々が屋敷の前にやって来た。中には家族に支えながらやって来た病人も大勢いた。
「皆様、お集まり頂きありがとうございます。この度、クズ両親からこのシルクード領領主代行になりましたシオン・シルクードです。よろしくお願い致します!」
まずは無難な挨拶から行いました。ただ人々からヤジが飛んできました。
「てめえの両親が何をしたか知っているのか!」
「ガキに何ができる!」
「食べ物が無くて家族が死んだんだぞ!どう責任を取るんだ!」
だいたい予想していたヤジが飛んできました。両脇にいるアンさんとガイルさんが何か言いたそうでしたが、予め何もしないように伝えてあります。だってこれは私が負うべき『責任』だから。
私は、領民に見えるよう二メートルはある台に乗っていて、そこで深々と土下座をしました。
「これまでの圧政は私も含めてシルクード家の責任です。本当に申し訳ありませんでした!」
!?
辺りはシーンとなりました。領民にとって貴族が頭を下げるなど考えられないからです。
「そ、そんな詫びだけで許されると思っているのか!?」
「そうだ!そうだ!」
無論、謝るだけでは生活は出来ません。だからこそ私は『奇跡』を起こすと前もって言ったのです。
「もちろん、これだけで許されるとは思っていません。私が全霊を掛けて皆さんを病気や飢えから救います!」
私は大声で言うと、光魔法を発動した!
目の前に見える範囲の領民に治癒魔法を掛けたのだ。
「ええっ!!!!」
「あれ?苦しくない?」
「熱が下がった!?」
大勢の領民から驚きの声が上がった。
「皆さん、私は光属性持ちです。治せない病気もありますが、低度な病気なら治せるのです」
おおっーーーーーーー!!!!!!!
歓声が上がった!
「奇跡だ!こんなに大勢の人の病気を1度に治すとは!」
「天使様だ!いや、女神様………?」
田舎なのか、皆感動していた。いやいや、これは奇跡じゃないからね?
「皆さん、勘違いしないで下さい。これは奇跡ではありません!本物の奇跡はこれから御見せします!」
これ以上の奇跡などあるのだろうか?と、人々は最初のヤジも忘れて、シオンの動作に注目した。私は1度、台から降りると、後方に広がる枯れた田畑の前に移動した。
「見てて下さい。緑聖魔術『成長』!」
シオンが田畑に魔法を掛けると、目に見える形で、急速に植物が成長し、瑞々しい野菜を実らせた。それを体育館ぐらいの広い範囲で復活させたのだ。
唖然……………
この光景に領民達は目を丸くして呆然としていた。
「私の固有魔法で植物を操る能力があります!この力で領地の田畑を蘇らせます!」
大歓声が上がった!
「天使様に『憑いて』いきます!」
「姫様ばんざーい!!!」
「シオン様に忠誠を!!!」
「シオンたん…………ハァハァ」
おい!最後のキモい奴は誰だよ!?
病気が治ったら次は腹ごしらえだ!
「この力で野菜スープと蒸かし芋、サラダを沢山作ったのでみんなで食べましょう!」
おおっーーーーーーー!!!!!!!
一晩掛けてメイドと執事総出で炊き出しの準備をしてたの!
列を作り、全ての領民の手に食事が行き渡ると、頂きますと言って食べました。皆さん美味しい美味しいと言って食べました。
胃が受付ない方はスープを少しずつ飲ませ、元気な人はガツガツ食べました。野菜は即時に『作れる』のでお代わりは自由です♪
しばらくして、シオンは領民達に言いました。
「皆さん食べながら聞いて下さい。これは私からのお願いです。私の力を秘密にして欲しいのです。理由としては、光魔法が使えると知られると教会に連れて行かれてしまいます。そして、植物の力がクズ両親に知られると金儲けの為に王都へ連れ戻されてしまいます。どうか秘密にお願い致します!」
領民達からは当然だ!との声が多数上がった。
そしてしばらくは屋敷前で炊き出しをするので、遠くの者は申し訳ないが毎日きて下さいと伝えてお開きとなりました。
今後しばらくは領地の田畑を蘇らせる為に頑張るぞぉ~!
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