54 / 58
微笑み53
しおりを挟む
リンのやり過ぎな行動に外野のデバガメ軍団がハラハラドキドキしている時に、直接行動に出られているアーネストが1番パニクッていた。
「あ、ああ、あの!?」
「ねぇ?私、アーネスト様なら・・・」
リンは意味深な事を言いながらアーネストに近づく!?
コソッ
「それ以上はダメだ!」
カイが止めに入ろうとした時!
ガタンッ
アーネストが突然、立ち上がった。
「ご、ごめん!まだ僕には無理みたいだっ!」
そう言ってアーネストは走って図書室を出て行った。
「よ、良かった~~」
「リンちゃん、やり過ぎ・・・万が一なことがあったらシオンに合わせる顔がないわよ・・・」
カイとユーリが深いため息を吐いて安堵した。
「もうびっくりした。急に立ち上がって逃げて行くんだもん。あれ?カイとユーリさんどうしたの?」
キョトンとしているリンに2人は叱った。
「バカリン!やり過ぎだ!」
「そうよ!リンちゃん!何かあってからでは遅いのよ!何かあったらシオンに顔向けできないわ!」
「あはははっ、大丈夫よ。襲ってきたら反対に私が倒すから。それに胸はパッドを何枚も重ねて上底しているから全然大丈夫よw」
リンの警戒心のない言葉にユーリも、この子はヤバい。男を舐め過ぎていると思った。
「リンちゃん、今度からそれはダメ。越えてはいけないこともあるの。リンちゃんは相手を、男を甘く見過ぎているわ。シオンも可愛い妹が傷物になったら悲しむわ」
「そうだぞ。どれだけ心配して見ていたか!」
2人から言われてリンも流石にごめんなさいと謝った。
「流石にクロウ王子も今日は帰ったみたいだし、今日はここまでかな?あ、それと私とシオンの友人も紹介したいのだけどいいかな?」
「シオンお姉様の友達ですか!ぜひお願いします!」
『今度の友人はもう少しまともな方であります様に』
また学食の所に戻って来ると、1人の女性が声をかけて来た。
「あ、ユーリ!緊急事態って連絡が来たけど何があったの?」
「先に伝言を頼んで置いて良かった。ちょっと待ってて」
ユーリはセーラ王女を呼んでいたのだ。
コソッ
「ちょっと何よ?」
「そこにいるのはシオンじゃないの」
「えっ?何を言っているのよ?シオンじゃない???」
コソコソッ
「そこにいるのはシオンの妹と弟でリンちゃんとカイくんだって」
「シオンの妹と弟!?」
「シオンの婚約者を見極めるつもりでシオンの格好に変装して来たみたい。話してみるとシオンじゃないってわかるよ」
セーラは手を掴むと引っ張る様に個室へ連れ込んだ。
「初めまして!シオン様と同じクラスで友人のセーラです♪」
「あ、初めましてリン・クロス・フレイムハートです」
「同じく、カイ・クロス・フレイムハートです」
落ち着いたのかセーラは丁寧な挨拶をした。
「それで!シオン様の妹弟というのは本当ですの!?」
全然落ち着いて無かった。
グイグイと聞いてきた。
「はい。ずっと領地にいたのですがシオンお姉様に婚約者(候補)ができたと聞いて、シオンお姉様に相応しいのか確認するためにきたのです!」
リンはシオンの格好で拳を作り、燃える様に言った。
「す、素晴らしいわ!その行動力とシオン様に対する深い愛情!なんて素晴らしい妹さんなのかしら!?」
セーラは感動し、キラキラした目でリンをみた。
「そ、そうかしら?」
「シオン様にそっくりな姿で、戸惑う姿も尊いわ♪」
カイはこのセーラさんはユーリよりヤバい人ではと感じた。
「そういうことなら私も協力致しますわ!」
「セーラ、今日はみんな帰ったから明日からね。それとアーレストさんは終わったから、次はクロウ王子と、レオン王子の番よ」
え~~そうなの?
セーラは少し残念そうに言った。
「それとリンちゃんがやり過ぎないよう見張らないとね!」
「なんかやったの?」
カクカクシカジカふむふむ・・・・
「リンちゃん、それは淑女としてダメよ?何よりシオン様の評価が下がってしまうわ」
「ごめんんさい。次から気をつけます」
流石にシュンとなって謝った。
「でもシオンの姿での色仕掛けはなかなかいい案だよね♪」
ユーリがフォローした。
「確かに、あのシオン様の容姿で迫られたら………絶対に襲ってしまいますわ!」
「セーラが襲ったらダメ!」
あははははっと、笑い声が響いて、学園を案内しながら本日はお開きとなったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「ふふふっ、これでみんなの仲を引っ掻き回してくれれば・・・」
シオン
「何を企んでいるんですの?」
愚者の声
「イケメンズたちがシオンを忘れて妹ちゃんに夢中になった方が面白いでしょう♪」
シオン
「えっ?私、ヒロイン交代の危機だった!?」
愚者の声
『いや、アンタは悪役令嬢で、ヒロインはユーリなんだけど・・・?」
「あ、ああ、あの!?」
「ねぇ?私、アーネスト様なら・・・」
リンは意味深な事を言いながらアーネストに近づく!?
コソッ
「それ以上はダメだ!」
カイが止めに入ろうとした時!
ガタンッ
アーネストが突然、立ち上がった。
「ご、ごめん!まだ僕には無理みたいだっ!」
そう言ってアーネストは走って図書室を出て行った。
「よ、良かった~~」
「リンちゃん、やり過ぎ・・・万が一なことがあったらシオンに合わせる顔がないわよ・・・」
カイとユーリが深いため息を吐いて安堵した。
「もうびっくりした。急に立ち上がって逃げて行くんだもん。あれ?カイとユーリさんどうしたの?」
キョトンとしているリンに2人は叱った。
「バカリン!やり過ぎだ!」
「そうよ!リンちゃん!何かあってからでは遅いのよ!何かあったらシオンに顔向けできないわ!」
「あはははっ、大丈夫よ。襲ってきたら反対に私が倒すから。それに胸はパッドを何枚も重ねて上底しているから全然大丈夫よw」
リンの警戒心のない言葉にユーリも、この子はヤバい。男を舐め過ぎていると思った。
「リンちゃん、今度からそれはダメ。越えてはいけないこともあるの。リンちゃんは相手を、男を甘く見過ぎているわ。シオンも可愛い妹が傷物になったら悲しむわ」
「そうだぞ。どれだけ心配して見ていたか!」
2人から言われてリンも流石にごめんなさいと謝った。
「流石にクロウ王子も今日は帰ったみたいだし、今日はここまでかな?あ、それと私とシオンの友人も紹介したいのだけどいいかな?」
「シオンお姉様の友達ですか!ぜひお願いします!」
『今度の友人はもう少しまともな方であります様に』
また学食の所に戻って来ると、1人の女性が声をかけて来た。
「あ、ユーリ!緊急事態って連絡が来たけど何があったの?」
「先に伝言を頼んで置いて良かった。ちょっと待ってて」
ユーリはセーラ王女を呼んでいたのだ。
コソッ
「ちょっと何よ?」
「そこにいるのはシオンじゃないの」
「えっ?何を言っているのよ?シオンじゃない???」
コソコソッ
「そこにいるのはシオンの妹と弟でリンちゃんとカイくんだって」
「シオンの妹と弟!?」
「シオンの婚約者を見極めるつもりでシオンの格好に変装して来たみたい。話してみるとシオンじゃないってわかるよ」
セーラは手を掴むと引っ張る様に個室へ連れ込んだ。
「初めまして!シオン様と同じクラスで友人のセーラです♪」
「あ、初めましてリン・クロス・フレイムハートです」
「同じく、カイ・クロス・フレイムハートです」
落ち着いたのかセーラは丁寧な挨拶をした。
「それで!シオン様の妹弟というのは本当ですの!?」
全然落ち着いて無かった。
グイグイと聞いてきた。
「はい。ずっと領地にいたのですがシオンお姉様に婚約者(候補)ができたと聞いて、シオンお姉様に相応しいのか確認するためにきたのです!」
リンはシオンの格好で拳を作り、燃える様に言った。
「す、素晴らしいわ!その行動力とシオン様に対する深い愛情!なんて素晴らしい妹さんなのかしら!?」
セーラは感動し、キラキラした目でリンをみた。
「そ、そうかしら?」
「シオン様にそっくりな姿で、戸惑う姿も尊いわ♪」
カイはこのセーラさんはユーリよりヤバい人ではと感じた。
「そういうことなら私も協力致しますわ!」
「セーラ、今日はみんな帰ったから明日からね。それとアーレストさんは終わったから、次はクロウ王子と、レオン王子の番よ」
え~~そうなの?
セーラは少し残念そうに言った。
「それとリンちゃんがやり過ぎないよう見張らないとね!」
「なんかやったの?」
カクカクシカジカふむふむ・・・・
「リンちゃん、それは淑女としてダメよ?何よりシオン様の評価が下がってしまうわ」
「ごめんんさい。次から気をつけます」
流石にシュンとなって謝った。
「でもシオンの姿での色仕掛けはなかなかいい案だよね♪」
ユーリがフォローした。
「確かに、あのシオン様の容姿で迫られたら………絶対に襲ってしまいますわ!」
「セーラが襲ったらダメ!」
あははははっと、笑い声が響いて、学園を案内しながら本日はお開きとなったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「ふふふっ、これでみんなの仲を引っ掻き回してくれれば・・・」
シオン
「何を企んでいるんですの?」
愚者の声
「イケメンズたちがシオンを忘れて妹ちゃんに夢中になった方が面白いでしょう♪」
シオン
「えっ?私、ヒロイン交代の危機だった!?」
愚者の声
『いや、アンタは悪役令嬢で、ヒロインはユーリなんだけど・・・?」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
逃げた村娘、メイドになる
家具付
恋愛
村で散々な扱いを受けてきたサイヴァは、端切れから美しい服を作り、村長の娘にやっかまれて物置に閉じ込められる。物置きで不思議な声に導かれ、やっとそこから脱した彼女は、家を滅茶苦茶にされた事から、村を逃げ出す事を決意した。祖母の手紙を頼りに、お屋敷のお嬢様にお仕えする事になったサイヴァだったが、物置で聞こえた不思議な声は、彼女の予想外の事をもたらし……!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
魅了の魔法を使っているのは義妹のほうでした・完
瀬名 翠
恋愛
”魅了の魔法”を使っている悪女として国外追放されるアンネリーゼ。実際は義妹・ビアンカのしわざであり、アンネリーゼは潔白であった。断罪後、親しくしていた、隣国・魔法王国出身の後輩に、声をかけられ、連れ去られ。
夢も叶えて恋も叶える、絶世の美女の話。
*五話でさくっと読めます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
死に戻るなら一時間前に
みねバイヤーン
恋愛
「ああ、これが走馬灯なのね」
階段から落ちていく一瞬で、ルルは十七年の人生を思い出した。侯爵家に生まれ、なに不自由なく育ち、幸せな日々だった。素敵な婚約者と出会い、これからが楽しみだった矢先に。
「神様、もし死に戻るなら、一時間前がいいです」
ダメ元で祈ってみる。もし、ルルが主人公特性を持っているなら、死に戻れるかもしれない。
ピカッと光って、一瞬目をつぶって、また目を開くと、目の前には笑顔の婚約者クラウス第三王子。
「クラウス様、聞いてください。私、一時間後に殺されます」
一時間前に死に戻ったルルは、クラウスと共に犯人を追い詰める──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】所変われば品変わる―後悔しても、もう遅い―
仲村 嘉高
恋愛
小国であるアフェクシオン王国。
その国の第二王女が、ぜひにと請われて大国のアッロガンテ国へと輿入れする事になった。
嫁いだその日に結婚式という、忙しない日程での婚姻。
その結婚式の場で、夫となる国王が叫んだ。
「お前は聖女ではなかったのか!?」
言われた王女は驚き、焦る。
「私は確かに、自国では聖女と呼ばれておりました」
しかし、国王は納得しない。
「それならばなぜ、治癒魔法が使えないのか」と。
王女の国と、嫁いだ先では『聖女』の定義が違っていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる