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微笑み50
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さて、突然だがシオンには一歳年下の妹と弟がいる。
これは第一話にも記載しています。
ついにシオンの妹弟の登場である!
双子で生まれた2人は女の子の方が姉で男の子が弟である。
名前が
妹がリン・クロス・フレイムハート
弟がカイ・クロス・フレイムハート
シオンの一歳年下の可愛い妹弟である。
2人はシオンと同じく銀髪の髪に、顔立ちもシオンによく似ていた。
「ようやく、領地から出てシオンお姉様に会いに行けるわね!」
「本当に、シオン姉(ねぇ)の婚約者が決まるまで会いに行くのを禁止だなんて酷いよね?」
シオンの両親はなにもシオンだけ可愛がっている訳ではない。双子の妹弟にも愛情を注いでいる。
ただ、長女のシオンに似ているため、変な虫が着くのを恐れて領地に隠している状態なのだ。
家柄か、年齢の割に魔力が強く、剣術も勉強している双子だが、シオンよりは弱い。
故に、自分の身を守れるぐらいに成長したら領地から出てもいいと条件をつけた。
まぁそれでも来年には学園に入学するから領地から出てくるのだが・・・
それでも少しでも早く姉のシオンに会いたいために、色々と行動を起こしてようやく会いにこれたという訳である。
そして王都の別邸に着いた時───
「いらっしゃい」
入口でシオンが出迎えた。
言葉数は少ないが、シオンも妹弟を大切に思っているので、声に温かみが感じられた。
「きゃーー!シオンお姉様!!!会いたかったですーーー!!!!」
リンはシオンに抱きついた。
「………よしよし」
シオン的にはペットのような扱いではあるがリンは気にした様子もなくシオンの胸を堪能した。
「シオン姉もお久しぶりです!」
弟のカイの方がしっかりしていた。
シオンはカイが強がっていると思い、後からかいもよしよしと頭を撫でた。
「はぁ~シオンお姉様の撫で撫で最高………」
「うん。同意する」
しっかりと堪能した2人は別邸の中を案内してもらうと、しばらく泊まる部屋に荷物を置いて、シオンと会話を楽しんだ。
「それで、ようやく許可が降りましたの」
「シオン姉に婚約者がと聞いて、会いにきたんだ」
お父様とお母様が領地に戻られてすぐですわね。それに色々と勘違いしている様だわ。
シオンは言葉を選びながら答えた。
「えっと、まだ婚約者候補であって正式な婚約者ではないの。一年間様子を見て、1番良い人を選ぶ様にと言われているの」
2人は、えっ!?と驚いた顔をした。
「もうっ、人の話は最後まできちんと聞かないとダメよ?」
「そ、それでも婚約者候補はいるんでしょう!どこの誰なんですか!」
妹のリンは大声で言った。
この2人に両親は言ってないのかしら?
暴走気味のリンをしっかり者のカイがいつも止めてくれるので、バランスの良い双子なのだが。
シオンはこれまでの経緯を話した。
コソッ
「どう思う?」
「全員、王族か高位貴族だけど、いきなり求婚したレオン王子はないかなぁ?」
「だよね~!残りの2人が相応しいか見極めましょう!」
こうして2人の小悪魔による第二次審査が始まったのだった。
「どうしたの2人とも???」
キョトンとして2人が何をしようとしているのか理解できないシオンだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「あけましておめでとうございます。リアルが忙しく、なかなか更新できなくて申し訳ありません」
シオン
「ゴットブローーー!!!!」
ぐはっ!!!?
愚者の声
「何しやがる!?」
シオン
「早く私の華々しい活躍を書きなさい!」
愚者の声
「これ、一応恋愛小説だから、甘々なイチャイチャシーンはあっても、冒険譚のような活躍の場はないよ?」
シオン
「えっ?」
愚者の声
「えっ?」
シーン…………
これは第一話にも記載しています。
ついにシオンの妹弟の登場である!
双子で生まれた2人は女の子の方が姉で男の子が弟である。
名前が
妹がリン・クロス・フレイムハート
弟がカイ・クロス・フレイムハート
シオンの一歳年下の可愛い妹弟である。
2人はシオンと同じく銀髪の髪に、顔立ちもシオンによく似ていた。
「ようやく、領地から出てシオンお姉様に会いに行けるわね!」
「本当に、シオン姉(ねぇ)の婚約者が決まるまで会いに行くのを禁止だなんて酷いよね?」
シオンの両親はなにもシオンだけ可愛がっている訳ではない。双子の妹弟にも愛情を注いでいる。
ただ、長女のシオンに似ているため、変な虫が着くのを恐れて領地に隠している状態なのだ。
家柄か、年齢の割に魔力が強く、剣術も勉強している双子だが、シオンよりは弱い。
故に、自分の身を守れるぐらいに成長したら領地から出てもいいと条件をつけた。
まぁそれでも来年には学園に入学するから領地から出てくるのだが・・・
それでも少しでも早く姉のシオンに会いたいために、色々と行動を起こしてようやく会いにこれたという訳である。
そして王都の別邸に着いた時───
「いらっしゃい」
入口でシオンが出迎えた。
言葉数は少ないが、シオンも妹弟を大切に思っているので、声に温かみが感じられた。
「きゃーー!シオンお姉様!!!会いたかったですーーー!!!!」
リンはシオンに抱きついた。
「………よしよし」
シオン的にはペットのような扱いではあるがリンは気にした様子もなくシオンの胸を堪能した。
「シオン姉もお久しぶりです!」
弟のカイの方がしっかりしていた。
シオンはカイが強がっていると思い、後からかいもよしよしと頭を撫でた。
「はぁ~シオンお姉様の撫で撫で最高………」
「うん。同意する」
しっかりと堪能した2人は別邸の中を案内してもらうと、しばらく泊まる部屋に荷物を置いて、シオンと会話を楽しんだ。
「それで、ようやく許可が降りましたの」
「シオン姉に婚約者がと聞いて、会いにきたんだ」
お父様とお母様が領地に戻られてすぐですわね。それに色々と勘違いしている様だわ。
シオンは言葉を選びながら答えた。
「えっと、まだ婚約者候補であって正式な婚約者ではないの。一年間様子を見て、1番良い人を選ぶ様にと言われているの」
2人は、えっ!?と驚いた顔をした。
「もうっ、人の話は最後まできちんと聞かないとダメよ?」
「そ、それでも婚約者候補はいるんでしょう!どこの誰なんですか!」
妹のリンは大声で言った。
この2人に両親は言ってないのかしら?
暴走気味のリンをしっかり者のカイがいつも止めてくれるので、バランスの良い双子なのだが。
シオンはこれまでの経緯を話した。
コソッ
「どう思う?」
「全員、王族か高位貴族だけど、いきなり求婚したレオン王子はないかなぁ?」
「だよね~!残りの2人が相応しいか見極めましょう!」
こうして2人の小悪魔による第二次審査が始まったのだった。
「どうしたの2人とも???」
キョトンとして2人が何をしようとしているのか理解できないシオンだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「あけましておめでとうございます。リアルが忙しく、なかなか更新できなくて申し訳ありません」
シオン
「ゴットブローーー!!!!」
ぐはっ!!!?
愚者の声
「何しやがる!?」
シオン
「早く私の華々しい活躍を書きなさい!」
愚者の声
「これ、一応恋愛小説だから、甘々なイチャイチャシーンはあっても、冒険譚のような活躍の場はないよ?」
シオン
「えっ?」
愚者の声
「えっ?」
シーン…………
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