【改稿版】微笑みの悪役令嬢!~微笑むだけで上手くいくものですわ~

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微笑み10(挿絵あり)

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さぁ!遂に始まりました!魔法科目の授業です。

クラス別に、Cクラス、Bクラス、Aクラス、Sクラスの順に測定していきます。

Cクラスの皆さんからですよ~

「始めます。席順に前に出てください。まずはCクラスの生徒からお願いします」

先頭の生徒はやる気を出して、自分の最大出力で魔法を放つ!

「フレイムランス!!!」

どうやら火属性の持ち主のようだ。炎の槍が【的】に当たる!

ドッガーーーーーン!!!


フレイムランス、中級の火属性魔法。圧縮した炎の槍を相手にぶつける魔法だ。ふむ………正直、ファイヤーボールでも放つと思っていたけれど、もう少しレベルが高そうだね!

オラ、ワクワクしてきたぞ!

魔力数値は87と出ました。初級魔法では個人差はあるが大体、50が最大で中級だと150が最大、上級は150~300ぐらいが最大数値だと言われている。87だとまだまだ覚えたてレベルかな?

続いての生徒も同じぐらいの数値で、Cクラスでは161が最高でした。しかも魔法が面白い!グラビティ系と言う重力魔法でした。なかなか使える人が少ない魔法の1つで、拳や蹴りに重力を乗せれば、攻撃力を倍増出来るのだ。そう!この人物は【的】を殴って叩き出したのだ!ちょっと興味が湧いたよ。


さて続いては、Bクラスだ!

生徒が次々に魔法を放っていく!
でも、Cクラスとどっこいどっこいかな?Bクラスの最高数値は120でした。
でも平均な数値はBクラスの方が高かったよ!

Aクラスもドングリの背比べで平均でした。161超える人は居なかったよ。

私からするとまだまだだけど、なかなかレベルが高いかも知れない。
これなら卒業までにはみんな、上級魔法までマスター出来るでしょう。

うん!期待出来ますね!
遂に、私達の番です!

「おい!クロウ!勝負しようぜ!」

「ふっ、良いのか?恥をかくだけだぞ?」

「言ってろ!」

レオン様とクロウ様が拳と拳を当てて勝負しようとしています!ふふふっ男の子ですね。微笑ましいです!

まずはセーラ王女からです。

「大いなる水よ。我が前に立ち塞がる厄災を退ける力をここに!万物の母なる力を我に与えん!タイダルウェイブ!!!」






セーラ王女の周りに巨大な水柱が立ち上がり、大きな津波となって目の前の的に向かっていった。タイダルウェイブは水の上級魔法で、包囲殲滅型の魔法です。大多数戦では大いに役立つ魔法ですよ~

魔力数値は260でした。上級魔法でも十分に使い込んでいる証拠です。素晴らしいよ!セーラ王女様!!!


「セーラ王女様、凄い!」

「うふふ、シオン様に言われると照れますね♪」


「次は俺がやる!」

おお!いつもと口調が違いますが、レオン王子も凄い気迫です!

「妹には負けん!!!」

あれ?そっちですか?

「あれでも、兄はそこそこ優秀なのでそこそこな数値は出しますよ?」

セーラ王女様、言葉に刺がありますね。本当に似た者兄妹ですよ。

おっと、レオン王子の番ですね!


「紅蓮の焔よ!我が前に立ちはだかる愚かなる者に、地獄の業火を与えん!灼熱の焔よ全てを焼き尽くさん!プロミネンス・ノヴァ!!!」






セーラ王女とは対極に、灼熱の業火が的に向かって放たれました。離れているこちらでも熱さを感じる熱気が伝わります。この魔法も火属性の上級魔法です。正しい使い方しては、消える事のない灼熱の焔を地面にぶつけてマグマを出したり出来るのですよ。

魔力数値は261でした。セーラ王女とほぼ一緒ですね。流石は兄妹です。

「ちっ……馬鹿レオが……」


セーラ王女様………悔しかったのですね。

「くそっ!セーラとほぼ一緒かよ……」


レオン王子様もどうして兄妹で張り合うのですか?


「「シオン様(嬢)に褒めて貰いたいのに!!!」」


さよけ………ガックシ


い、いや、みんな凄いと思うからね?私はレオン王子の手を取り伝えた

「レオン王子………凄かったよ」

にっこり微笑むの!


ドッキューーーーーーン!!!!


ぐっはっ……!?

『可愛過ぎるだろうが!この微笑みは凶器だぞ!でも、良かった!』

レオン王子はシオンに褒められてニヤニヤしていた。嬉しい事を我慢しているのがバレバレである。


「次は私の番ですね」


クロウ様もやる気に満ちて測定に向かいます!







◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「ぱ、パトラッシュ…………僕はもう疲れたよ。お休みー」
(。-ω-)zzz



シオン
「いきなり寝る作者が居ますか!」

シュパパパパッ
(往復ビンタ)


愚者の声
「イタタタッ!もう眠らせてよ!どんな突貫でイラスト仕上げたと思っているのよ!」


シオン
「私のイラストは?」


愚者の声
「タイトル絵、書いたじゃん」


シオン
「わ・た・し・の・イ・ラ・ス・ト・は・?」


愚者の声
「だ、だってシオンのくるくるドリル描くの難しい……」


シオン
無言の殺気レベル5


愚者の声
ガタガタッ!
(近日中に書かないとヤバい!)



【補足事項】
貴族の学校ってお金持ちのイメージで白色のセーラ服にしました。男子も白色のセーラ服………ではなく、スーツですね。

ちなみに作者は頑張ったと思います。
本当に頑張ったんだーー!!!


シオン
(作者は文章力に自信が無いため、イラストに逃げる傾向があります)



ちょっ!?
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