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微笑み8
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教室へ着くと、後から来た生徒達がシオンを取囲みシオンの馬で颯爽と駆けていた勇姿を褒め称えた。実際に接触事故を起こしそうになった瞬間を見た生徒もいて、ユーリの周りにも人だかりが出来ていた。
「私のミスでシオン様にもご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、私を助けてくれたシオン様がとても凛々しく、格好良かったのです!」
おおっ!!!
ユーリの演説にも似たシオンの勇姿を語る様はクラスメイト達、全員が聞いていた。シオンにも別の人だかりが出来ていたが、シオンは戸惑うばかりで適当に相づちを打っていた。
「それにしてもどうして馬で登校したのですか?」
「それは………ち、」
シオンは遅刻しそうだからと言いそうになって、止めた。だってそのせいで急いでいて人を引きそうになりましたなんて言えないよ~
だから……
「今朝は天気が良くて気持ち良さそうだったから」
キャーキャー!!!
流石はシオン様ですわ!考える事が違います!素敵です!
うんうん!!!同意する声多数あり
シオンが言った何気無い一言でシオンの株はうなぎ登りだ。そしてシオンの気分は駄々下がりだった。自己嫌悪で。
『言えない。遅刻しそうだったから馬で駆けて来たなんて、とても言えないのよ!この状況は』
頭を抱えるシオンだった。
・
・
・
・
・
・
昼休みになりました。
なんだかんだで、セーラ王女とユーリさんは仲良くなったみたいです。
「セーラ王女様も大聖堂都市に住んで居たのですね!」
「そうよ。王族ともなると色々な経験をしなさいと言うのが我が王家の習わしなのよ。無論、スールの関係もヤりましたわ♪」
じゅるり………じゃない、ゴクリッ
「では、セーラ王女様もシオン様の事を……?」
「ユーリさんも?」
コクリッ
通じ合う2人と書いて【心の友】と呼ぶ。
二人ともシオン姉妹の契りを結び、スールの関係に成りたいと思っていたからだ。スールの関係イコール特別に親しいとみなされるからだ。そしてあわよくばシオンと………
(ここらは大人の時間のため自粛中)
「はぁ~シオン様をグラン・スール(姉)として私達がプティ・スール(妹)になって色々と指導して貰いたいわね~」
「そうですね~憧れますわ~」
2人はガシッと力強く握手を交わし、同じ趣味の下に親睦を深めるのだった。
ゾクリッ
シオンその時、悪寒が走ったという。
「シオン嬢、大丈夫ですか?」
コクリッと頷いた。
昼休みの学食にシオン達は居た。
左右には、レオン王子とクロウ王子、目の前にはアーレストが陣取っていた。学食の一角がキラキラした人物達に占拠されている状態である。ちなみに、目の前のアーレストの左右にセーラ王女とユーリがいた。
「シオン様はパスタを選ばれたのですね。私もパスタにすれば良かったですわ」
「でもセーラ王女のムニエルとオムライスも美味しそうですね」
「そうね~」
女子達の会話になかなか入れない男性陣であった。
クロウはすぐに自分の食事を終えて、シオンを観察していた。しかし……
「シオン様もオムライスが気になるのですか?」
パスタをくるくると自分の髪の毛みたいに巻きながら目の前のオムライスをチラチラッと見ていたのがバレた様だ。
「シオン様!はい、あーん♪」
セーラ王女は本当に冗談のつもりでオムライスをスプーンですくってシオンの前に持っていった。王族貴族としてはマナー違反だが、学生の身であり学食にいるのだから多少は許される。
するとシオンは、パクりっと食べた。それに驚いたのは周りの人々であった。クロウもその手があったのか!とすでに食べ終わった自分の皿を恨めしそうに見た。
「………美味しい。セーラ王女も…はいっ!」
シオンもフォークに巻いたパスタをセーラ王女に持っていった。
「……おあいこ」
予想外の展開に、セーラ王女は心の中でも跳び跳ねていた。
ワーイ!シオン様との間接キスですわー♪
♪ヽ(´▽`)/
パクりっ!
「う~ん!!!!美味し過ぎますわーーー!!!!」
羨ましそうにその光景を見つめる周囲だったが、その代償はあったようだ。セーラ王女は見てしまった。目の前にいるシオンの幸せそうな微笑みを!
はうわっ!!!
幸せの絶頂にいたセーラ王女には刺激が強すぎて倒れてしまった。すぐに従者の者がセーラ王女を保険室へ運んでいった。
「全く、我が妹ながらうらやまけしからん………騒がしい事だ」
妹を羨ましく見詰めていたレオン王子だったが、同性とは言えシオンと間接キスをした妹に一言いわないと気が済まなく一緒に付いていった。
「セーラ王女も羽目を外し過ぎましたね。私もやりたかったわ」
ちょっと怒り気味にユーリも事の顛末を見守っていたのだ。
アーレストは虎視眈々とシオンと御近づきになる機会を窺っており、今は様子見の状態だった。シオンの様子では恋路より食い気と睨み、すぐに誰かと恋仲にはならないと踏んで、今は情報収集に努めている。
こうして騒がしい昼食は終了したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
なかなか進まなくなったので、ちょっと考えます。
そろそろ、恋愛要素いれないとタイトル詐欺になっちゃう!
ぐふふふ、誰とのカップリングしようかなー?
ちなみに、登場人物を増やすと私が管理するのが大変なので登場人物は極力減らしています。
イケメンズ以外では護衛騎士と担任ぐらいかな?
φ(゜゜)ノ゜
今の所は………予定は未定ですので今後の展開で変わって来ます。
シオン
ゴットブローー!!!
愚者の声
「ぐはぁ!?」
みぞおちが…………
愚者の声
「き、貴様!何をする!」
シオン
「貴方の大変なんて関係ないのよ!もっと、ストーリーを面白くするために考えなさい!」
愚者の声
ひいぃぃぃぃ!!!!
(゜ロ゜ノ)ノ
時間が出来ましたら【イラスト】を入れていきます。
(睡眠時間削られる~)
( ;∀;)
「私のミスでシオン様にもご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、私を助けてくれたシオン様がとても凛々しく、格好良かったのです!」
おおっ!!!
ユーリの演説にも似たシオンの勇姿を語る様はクラスメイト達、全員が聞いていた。シオンにも別の人だかりが出来ていたが、シオンは戸惑うばかりで適当に相づちを打っていた。
「それにしてもどうして馬で登校したのですか?」
「それは………ち、」
シオンは遅刻しそうだからと言いそうになって、止めた。だってそのせいで急いでいて人を引きそうになりましたなんて言えないよ~
だから……
「今朝は天気が良くて気持ち良さそうだったから」
キャーキャー!!!
流石はシオン様ですわ!考える事が違います!素敵です!
うんうん!!!同意する声多数あり
シオンが言った何気無い一言でシオンの株はうなぎ登りだ。そしてシオンの気分は駄々下がりだった。自己嫌悪で。
『言えない。遅刻しそうだったから馬で駆けて来たなんて、とても言えないのよ!この状況は』
頭を抱えるシオンだった。
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昼休みになりました。
なんだかんだで、セーラ王女とユーリさんは仲良くなったみたいです。
「セーラ王女様も大聖堂都市に住んで居たのですね!」
「そうよ。王族ともなると色々な経験をしなさいと言うのが我が王家の習わしなのよ。無論、スールの関係もヤりましたわ♪」
じゅるり………じゃない、ゴクリッ
「では、セーラ王女様もシオン様の事を……?」
「ユーリさんも?」
コクリッ
通じ合う2人と書いて【心の友】と呼ぶ。
二人ともシオン姉妹の契りを結び、スールの関係に成りたいと思っていたからだ。スールの関係イコール特別に親しいとみなされるからだ。そしてあわよくばシオンと………
(ここらは大人の時間のため自粛中)
「はぁ~シオン様をグラン・スール(姉)として私達がプティ・スール(妹)になって色々と指導して貰いたいわね~」
「そうですね~憧れますわ~」
2人はガシッと力強く握手を交わし、同じ趣味の下に親睦を深めるのだった。
ゾクリッ
シオンその時、悪寒が走ったという。
「シオン嬢、大丈夫ですか?」
コクリッと頷いた。
昼休みの学食にシオン達は居た。
左右には、レオン王子とクロウ王子、目の前にはアーレストが陣取っていた。学食の一角がキラキラした人物達に占拠されている状態である。ちなみに、目の前のアーレストの左右にセーラ王女とユーリがいた。
「シオン様はパスタを選ばれたのですね。私もパスタにすれば良かったですわ」
「でもセーラ王女のムニエルとオムライスも美味しそうですね」
「そうね~」
女子達の会話になかなか入れない男性陣であった。
クロウはすぐに自分の食事を終えて、シオンを観察していた。しかし……
「シオン様もオムライスが気になるのですか?」
パスタをくるくると自分の髪の毛みたいに巻きながら目の前のオムライスをチラチラッと見ていたのがバレた様だ。
「シオン様!はい、あーん♪」
セーラ王女は本当に冗談のつもりでオムライスをスプーンですくってシオンの前に持っていった。王族貴族としてはマナー違反だが、学生の身であり学食にいるのだから多少は許される。
するとシオンは、パクりっと食べた。それに驚いたのは周りの人々であった。クロウもその手があったのか!とすでに食べ終わった自分の皿を恨めしそうに見た。
「………美味しい。セーラ王女も…はいっ!」
シオンもフォークに巻いたパスタをセーラ王女に持っていった。
「……おあいこ」
予想外の展開に、セーラ王女は心の中でも跳び跳ねていた。
ワーイ!シオン様との間接キスですわー♪
♪ヽ(´▽`)/
パクりっ!
「う~ん!!!!美味し過ぎますわーーー!!!!」
羨ましそうにその光景を見つめる周囲だったが、その代償はあったようだ。セーラ王女は見てしまった。目の前にいるシオンの幸せそうな微笑みを!
はうわっ!!!
幸せの絶頂にいたセーラ王女には刺激が強すぎて倒れてしまった。すぐに従者の者がセーラ王女を保険室へ運んでいった。
「全く、我が妹ながらうらやまけしからん………騒がしい事だ」
妹を羨ましく見詰めていたレオン王子だったが、同性とは言えシオンと間接キスをした妹に一言いわないと気が済まなく一緒に付いていった。
「セーラ王女も羽目を外し過ぎましたね。私もやりたかったわ」
ちょっと怒り気味にユーリも事の顛末を見守っていたのだ。
アーレストは虎視眈々とシオンと御近づきになる機会を窺っており、今は様子見の状態だった。シオンの様子では恋路より食い気と睨み、すぐに誰かと恋仲にはならないと踏んで、今は情報収集に努めている。
こうして騒がしい昼食は終了したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
なかなか進まなくなったので、ちょっと考えます。
そろそろ、恋愛要素いれないとタイトル詐欺になっちゃう!
ぐふふふ、誰とのカップリングしようかなー?
ちなみに、登場人物を増やすと私が管理するのが大変なので登場人物は極力減らしています。
イケメンズ以外では護衛騎士と担任ぐらいかな?
φ(゜゜)ノ゜
今の所は………予定は未定ですので今後の展開で変わって来ます。
シオン
ゴットブローー!!!
愚者の声
「ぐはぁ!?」
みぞおちが…………
愚者の声
「き、貴様!何をする!」
シオン
「貴方の大変なんて関係ないのよ!もっと、ストーリーを面白くするために考えなさい!」
愚者の声
ひいぃぃぃぃ!!!!
(゜ロ゜ノ)ノ
時間が出来ましたら【イラスト】を入れていきます。
(睡眠時間削られる~)
( ;∀;)
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