8 / 58
微笑み8
しおりを挟む
教室へ着くと、後から来た生徒達がシオンを取囲みシオンの馬で颯爽と駆けていた勇姿を褒め称えた。実際に接触事故を起こしそうになった瞬間を見た生徒もいて、ユーリの周りにも人だかりが出来ていた。
「私のミスでシオン様にもご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、私を助けてくれたシオン様がとても凛々しく、格好良かったのです!」
おおっ!!!
ユーリの演説にも似たシオンの勇姿を語る様はクラスメイト達、全員が聞いていた。シオンにも別の人だかりが出来ていたが、シオンは戸惑うばかりで適当に相づちを打っていた。
「それにしてもどうして馬で登校したのですか?」
「それは………ち、」
シオンは遅刻しそうだからと言いそうになって、止めた。だってそのせいで急いでいて人を引きそうになりましたなんて言えないよ~
だから……
「今朝は天気が良くて気持ち良さそうだったから」
キャーキャー!!!
流石はシオン様ですわ!考える事が違います!素敵です!
うんうん!!!同意する声多数あり
シオンが言った何気無い一言でシオンの株はうなぎ登りだ。そしてシオンの気分は駄々下がりだった。自己嫌悪で。
『言えない。遅刻しそうだったから馬で駆けて来たなんて、とても言えないのよ!この状況は』
頭を抱えるシオンだった。
・
・
・
・
・
・
昼休みになりました。
なんだかんだで、セーラ王女とユーリさんは仲良くなったみたいです。
「セーラ王女様も大聖堂都市に住んで居たのですね!」
「そうよ。王族ともなると色々な経験をしなさいと言うのが我が王家の習わしなのよ。無論、スールの関係もヤりましたわ♪」
じゅるり………じゃない、ゴクリッ
「では、セーラ王女様もシオン様の事を……?」
「ユーリさんも?」
コクリッ
通じ合う2人と書いて【心の友】と呼ぶ。
二人ともシオン姉妹の契りを結び、スールの関係に成りたいと思っていたからだ。スールの関係イコール特別に親しいとみなされるからだ。そしてあわよくばシオンと………
(ここらは大人の時間のため自粛中)
「はぁ~シオン様をグラン・スール(姉)として私達がプティ・スール(妹)になって色々と指導して貰いたいわね~」
「そうですね~憧れますわ~」
2人はガシッと力強く握手を交わし、同じ趣味の下に親睦を深めるのだった。
ゾクリッ
シオンその時、悪寒が走ったという。
「シオン嬢、大丈夫ですか?」
コクリッと頷いた。
昼休みの学食にシオン達は居た。
左右には、レオン王子とクロウ王子、目の前にはアーレストが陣取っていた。学食の一角がキラキラした人物達に占拠されている状態である。ちなみに、目の前のアーレストの左右にセーラ王女とユーリがいた。
「シオン様はパスタを選ばれたのですね。私もパスタにすれば良かったですわ」
「でもセーラ王女のムニエルとオムライスも美味しそうですね」
「そうね~」
女子達の会話になかなか入れない男性陣であった。
クロウはすぐに自分の食事を終えて、シオンを観察していた。しかし……
「シオン様もオムライスが気になるのですか?」
パスタをくるくると自分の髪の毛みたいに巻きながら目の前のオムライスをチラチラッと見ていたのがバレた様だ。
「シオン様!はい、あーん♪」
セーラ王女は本当に冗談のつもりでオムライスをスプーンですくってシオンの前に持っていった。王族貴族としてはマナー違反だが、学生の身であり学食にいるのだから多少は許される。
するとシオンは、パクりっと食べた。それに驚いたのは周りの人々であった。クロウもその手があったのか!とすでに食べ終わった自分の皿を恨めしそうに見た。
「………美味しい。セーラ王女も…はいっ!」
シオンもフォークに巻いたパスタをセーラ王女に持っていった。
「……おあいこ」
予想外の展開に、セーラ王女は心の中でも跳び跳ねていた。
ワーイ!シオン様との間接キスですわー♪
♪ヽ(´▽`)/
パクりっ!
「う~ん!!!!美味し過ぎますわーーー!!!!」
羨ましそうにその光景を見つめる周囲だったが、その代償はあったようだ。セーラ王女は見てしまった。目の前にいるシオンの幸せそうな微笑みを!
はうわっ!!!
幸せの絶頂にいたセーラ王女には刺激が強すぎて倒れてしまった。すぐに従者の者がセーラ王女を保険室へ運んでいった。
「全く、我が妹ながらうらやまけしからん………騒がしい事だ」
妹を羨ましく見詰めていたレオン王子だったが、同性とは言えシオンと間接キスをした妹に一言いわないと気が済まなく一緒に付いていった。
「セーラ王女も羽目を外し過ぎましたね。私もやりたかったわ」
ちょっと怒り気味にユーリも事の顛末を見守っていたのだ。
アーレストは虎視眈々とシオンと御近づきになる機会を窺っており、今は様子見の状態だった。シオンの様子では恋路より食い気と睨み、すぐに誰かと恋仲にはならないと踏んで、今は情報収集に努めている。
こうして騒がしい昼食は終了したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
なかなか進まなくなったので、ちょっと考えます。
そろそろ、恋愛要素いれないとタイトル詐欺になっちゃう!
ぐふふふ、誰とのカップリングしようかなー?
ちなみに、登場人物を増やすと私が管理するのが大変なので登場人物は極力減らしています。
イケメンズ以外では護衛騎士と担任ぐらいかな?
φ(゜゜)ノ゜
今の所は………予定は未定ですので今後の展開で変わって来ます。
シオン
ゴットブローー!!!
愚者の声
「ぐはぁ!?」
みぞおちが…………
愚者の声
「き、貴様!何をする!」
シオン
「貴方の大変なんて関係ないのよ!もっと、ストーリーを面白くするために考えなさい!」
愚者の声
ひいぃぃぃぃ!!!!
(゜ロ゜ノ)ノ
時間が出来ましたら【イラスト】を入れていきます。
(睡眠時間削られる~)
( ;∀;)
「私のミスでシオン様にもご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、私を助けてくれたシオン様がとても凛々しく、格好良かったのです!」
おおっ!!!
ユーリの演説にも似たシオンの勇姿を語る様はクラスメイト達、全員が聞いていた。シオンにも別の人だかりが出来ていたが、シオンは戸惑うばかりで適当に相づちを打っていた。
「それにしてもどうして馬で登校したのですか?」
「それは………ち、」
シオンは遅刻しそうだからと言いそうになって、止めた。だってそのせいで急いでいて人を引きそうになりましたなんて言えないよ~
だから……
「今朝は天気が良くて気持ち良さそうだったから」
キャーキャー!!!
流石はシオン様ですわ!考える事が違います!素敵です!
うんうん!!!同意する声多数あり
シオンが言った何気無い一言でシオンの株はうなぎ登りだ。そしてシオンの気分は駄々下がりだった。自己嫌悪で。
『言えない。遅刻しそうだったから馬で駆けて来たなんて、とても言えないのよ!この状況は』
頭を抱えるシオンだった。
・
・
・
・
・
・
昼休みになりました。
なんだかんだで、セーラ王女とユーリさんは仲良くなったみたいです。
「セーラ王女様も大聖堂都市に住んで居たのですね!」
「そうよ。王族ともなると色々な経験をしなさいと言うのが我が王家の習わしなのよ。無論、スールの関係もヤりましたわ♪」
じゅるり………じゃない、ゴクリッ
「では、セーラ王女様もシオン様の事を……?」
「ユーリさんも?」
コクリッ
通じ合う2人と書いて【心の友】と呼ぶ。
二人ともシオン姉妹の契りを結び、スールの関係に成りたいと思っていたからだ。スールの関係イコール特別に親しいとみなされるからだ。そしてあわよくばシオンと………
(ここらは大人の時間のため自粛中)
「はぁ~シオン様をグラン・スール(姉)として私達がプティ・スール(妹)になって色々と指導して貰いたいわね~」
「そうですね~憧れますわ~」
2人はガシッと力強く握手を交わし、同じ趣味の下に親睦を深めるのだった。
ゾクリッ
シオンその時、悪寒が走ったという。
「シオン嬢、大丈夫ですか?」
コクリッと頷いた。
昼休みの学食にシオン達は居た。
左右には、レオン王子とクロウ王子、目の前にはアーレストが陣取っていた。学食の一角がキラキラした人物達に占拠されている状態である。ちなみに、目の前のアーレストの左右にセーラ王女とユーリがいた。
「シオン様はパスタを選ばれたのですね。私もパスタにすれば良かったですわ」
「でもセーラ王女のムニエルとオムライスも美味しそうですね」
「そうね~」
女子達の会話になかなか入れない男性陣であった。
クロウはすぐに自分の食事を終えて、シオンを観察していた。しかし……
「シオン様もオムライスが気になるのですか?」
パスタをくるくると自分の髪の毛みたいに巻きながら目の前のオムライスをチラチラッと見ていたのがバレた様だ。
「シオン様!はい、あーん♪」
セーラ王女は本当に冗談のつもりでオムライスをスプーンですくってシオンの前に持っていった。王族貴族としてはマナー違反だが、学生の身であり学食にいるのだから多少は許される。
するとシオンは、パクりっと食べた。それに驚いたのは周りの人々であった。クロウもその手があったのか!とすでに食べ終わった自分の皿を恨めしそうに見た。
「………美味しい。セーラ王女も…はいっ!」
シオンもフォークに巻いたパスタをセーラ王女に持っていった。
「……おあいこ」
予想外の展開に、セーラ王女は心の中でも跳び跳ねていた。
ワーイ!シオン様との間接キスですわー♪
♪ヽ(´▽`)/
パクりっ!
「う~ん!!!!美味し過ぎますわーーー!!!!」
羨ましそうにその光景を見つめる周囲だったが、その代償はあったようだ。セーラ王女は見てしまった。目の前にいるシオンの幸せそうな微笑みを!
はうわっ!!!
幸せの絶頂にいたセーラ王女には刺激が強すぎて倒れてしまった。すぐに従者の者がセーラ王女を保険室へ運んでいった。
「全く、我が妹ながらうらやまけしからん………騒がしい事だ」
妹を羨ましく見詰めていたレオン王子だったが、同性とは言えシオンと間接キスをした妹に一言いわないと気が済まなく一緒に付いていった。
「セーラ王女も羽目を外し過ぎましたね。私もやりたかったわ」
ちょっと怒り気味にユーリも事の顛末を見守っていたのだ。
アーレストは虎視眈々とシオンと御近づきになる機会を窺っており、今は様子見の状態だった。シオンの様子では恋路より食い気と睨み、すぐに誰かと恋仲にはならないと踏んで、今は情報収集に努めている。
こうして騒がしい昼食は終了したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
なかなか進まなくなったので、ちょっと考えます。
そろそろ、恋愛要素いれないとタイトル詐欺になっちゃう!
ぐふふふ、誰とのカップリングしようかなー?
ちなみに、登場人物を増やすと私が管理するのが大変なので登場人物は極力減らしています。
イケメンズ以外では護衛騎士と担任ぐらいかな?
φ(゜゜)ノ゜
今の所は………予定は未定ですので今後の展開で変わって来ます。
シオン
ゴットブローー!!!
愚者の声
「ぐはぁ!?」
みぞおちが…………
愚者の声
「き、貴様!何をする!」
シオン
「貴方の大変なんて関係ないのよ!もっと、ストーリーを面白くするために考えなさい!」
愚者の声
ひいぃぃぃぃ!!!!
(゜ロ゜ノ)ノ
時間が出来ましたら【イラスト】を入れていきます。
(睡眠時間削られる~)
( ;∀;)
2
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
逃げた村娘、メイドになる
家具付
恋愛
村で散々な扱いを受けてきたサイヴァは、端切れから美しい服を作り、村長の娘にやっかまれて物置に閉じ込められる。物置きで不思議な声に導かれ、やっとそこから脱した彼女は、家を滅茶苦茶にされた事から、村を逃げ出す事を決意した。祖母の手紙を頼りに、お屋敷のお嬢様にお仕えする事になったサイヴァだったが、物置で聞こえた不思議な声は、彼女の予想外の事をもたらし……!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
死に戻るなら一時間前に
みねバイヤーン
恋愛
「ああ、これが走馬灯なのね」
階段から落ちていく一瞬で、ルルは十七年の人生を思い出した。侯爵家に生まれ、なに不自由なく育ち、幸せな日々だった。素敵な婚約者と出会い、これからが楽しみだった矢先に。
「神様、もし死に戻るなら、一時間前がいいです」
ダメ元で祈ってみる。もし、ルルが主人公特性を持っているなら、死に戻れるかもしれない。
ピカッと光って、一瞬目をつぶって、また目を開くと、目の前には笑顔の婚約者クラウス第三王子。
「クラウス様、聞いてください。私、一時間後に殺されます」
一時間前に死に戻ったルルは、クラウスと共に犯人を追い詰める──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
魅了の魔法を使っているのは義妹のほうでした・完
瀬名 翠
恋愛
”魅了の魔法”を使っている悪女として国外追放されるアンネリーゼ。実際は義妹・ビアンカのしわざであり、アンネリーゼは潔白であった。断罪後、親しくしていた、隣国・魔法王国出身の後輩に、声をかけられ、連れ去られ。
夢も叶えて恋も叶える、絶世の美女の話。
*五話でさくっと読めます。
「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。
石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。
ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。
ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。
母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
溺愛されていると信じておりました──が。もう、どうでもいいです。
ふまさ
恋愛
いつものように屋敷まで迎えにきてくれた、幼馴染みであり、婚約者でもある伯爵令息──ミックに、フィオナが微笑む。
「おはよう、ミック。毎朝迎えに来なくても、学園ですぐに会えるのに」
「駄目だよ。もし学園に向かう途中できみに何かあったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれない。傍にいれば、いつでも守ってあげられるからね」
ミックがフィオナを抱き締める。それはそれは、愛おしそうに。その様子に、フィオナの両親が見守るように穏やかに笑う。
──対して。
傍に控える使用人たちに、笑顔はなかった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる