193 / 237
第168話 過去のおはなし(4)
しおりを挟む
「あの人一体何なの?急に私に話しかけて来たり、あなたと喧嘩になったり」
「事情があんの。こっちにも」
だいぶ感情も落ち着き、今度は冒険者ギルドを離れ、その辺にある出店を回る感じで話すことになった。ベラドンナはこれ以上詮索することなく話題を変える。
「…あなたって一人でいるのが好き?」
「好きだよ。一人だと何も考えなくていいし」
「そうなんだ。私とは真逆だな~」
「だろうね」
ここ短期間しか見てないが、彼女は誰とでも仲良くし、コミュニケーションを取ろうとしていた。それが彼女の本質であり、好む事でもあると認識していた。その本質に気づいたかどうかに関係なく、年上の冒険者は皆彼女の周りに集まり笑顔を振りまいていた。
「…なぁ、逆に聞くけど楽しい?人とそんなに話す事は?」
「え?」
「えじゃなくて」
「楽しいかって言われると…う~ん、私は他人の幸せそうな顔をしてほしいからなぁ。でも楽しいよ、だって面白い話がたくさんあるもん!」
「そのうち騙されそう」
「ここにいる人達はそんな事しないよ」
ベラドンナは自信があるのか笑顔でそう言い放った。心の声が聞ける魔法があれば本当かどうか分かるんだが…いまだに誰も創れていない。
「…あと、やっぱりドラゴン倒したほうがいいよ」
「…またその話?」
「今は一体だけなんだよ。いけるよ!」
彼女はムッーとした顔でこちらを見る。
「こんなことなら二体のままでいてほしかった」
「二体?」
「もともと二体いた。で今一体になっている」
その一体は約50年前に忽然と姿を消したらしい。そこにいたとされる場所に巨大な大穴を残して。消えた日には天から何か落ちていく物体が見えたらしいが真相は定かではない…
さて、出店が並ぶ大通りの端っこまで喋りながら歩いたらしい。この先は簡易的な結界の外に繋がる、いわば冒険者の魔物退治の仕事場が広がっている。
「あら、私達ここまで来ちゃってたんだ。戻ろ…」
その時だった。まるで火山の噴火のような地揺れが起きたのは。ゴゴゴと鳴るそれは出店に並んでいた商品やら飾り付けなどを通りに落としていく。
揺れが治まったころには物が散らかった通りが存在していた。
「今の揺れ…何?」
ベラドンナは何やら深刻そうに顔を歪める。その時結界外、いわば私達が引き返そうとしていた道の先から慌てた様子の男が走って来ていた。
男は何やら叫びながら通りへとやって来ていた。やがてその声は鮮明に聞こえるようになる。
「イグニールドラゴンだ!こっちに近づいてる!皆逃げろ!」
「な、なんだと!?」
「ほんとうか!?」
悲鳴と共に一斉に出店から人が消えていく。店主も客も関係なく、走って来た男と同じ方向に逃げていく。
さっきの地揺れ、察するにあいつが何かしでかした音だ。どの道とんでもない事が起きようとしている。
イグニールドラゴンが街に近づくことは稀だ。元々この街自体、魔王軍の侵略を防ぐ役割も備えているがそれとこれとでは規模が違う。
気づけば周りに人はいない。いやベラドンナはいるが、私も引き返そうとした瞬間、ベラドンナが「待って」と声を上げる。
「何!?」
「近づいてるよこの街に!」
「そんな事は分かってる!」
思わず語彙を荒げる。先程から魔力探知が反応しっぱなしだ。距離でこそ近くはないが、あのドラゴンがその気になればちょっとの時間でこの街の上を飛ぶことが可能になる。
「だから、私達がいかないと!まだ逃げ遅れてる人が!」
「正気か!?イカれてるぞ!」
「私は一人でも行く!街が破壊されるかもしれないってのに逃げることなんかできない」
「……冗談でしょ?」
「冗談じゃない」
再びの地揺れ、そして今僅かに聞こえた叫び。
ギィィィィィ!!!
低い弦楽器のような音が耳元まで聞こえた。ここまでの距離、ドラゴンはかなり自身の寝床から離れているのが分かる。
「…ごめん、行ってくる」
「あ!」
ベラドンナは私にそう言うと一人移動する。思えば走る速度と跳躍力もかなりある。
「なんで……無駄なんだよ。だって…あいつには…」
そう。あいつはベラドンナとは相性が極端に悪い。彼女は見たところ武器を持っていない。ならば冒険者として戦う方法は一つしかない。
そう…
「魔法…が効かないのに…」
絶望的なほどに、先駆者の助言通りに行けば彼女はあまりにも無謀すぎた。
彼女の姿は既に見えなくなりそうだ。私はただ立っている。心の中の葛藤、私はようやくしてその結論にたどり着いた。
_________________
「あれが…イグニールドラゴン。聞いたことある…」
ベラドンナはまずその強大さにあ然としていた。
大きさ自体は20m程度だが全体的にゴツゴツとした赤い皮膚と口から溢れでる炎、三本指の四本脚で歩くたびに陥没し、溶岩へと変化する地面を見れば、ドラゴン自体が巨大な熱の一種なのが分かる。
そのドラゴンはまず1対の羽、広げれば10mもあろうかという羽をブン!と横にふる。
その瞬間、熱気がブァッとむせ返る。足はかろうじて地面に着いているが風圧とパチパチと飛び交う熱で前がろくに見えない。
「…フッー…やるかあ!」
そう呟いた瞬間でさえもドラゴンは待ってはくれない。次に左の前足をこちらへと差し向ける。
その一挙一挙に熱が篭っており、動きが封じられる。
「…せーの!」
ザン!!!
衝撃音と共に前足が振り下ろされる。しかしそこには何もない。
彼女はドラゴンの腕伝いに宙へと舞い、そのまま腕を登り詰める。
熱気も凄まじいがそれ以前にタッタッタッと身長に見合わない速度で一気にドラゴンの顔近くまで行くと、そのまま宙に見を投げ出す。
「…発動」
そう呟いた瞬間、ドラゴンの左前足には無数の魔法陣が浮かび上がる。登りながら展開された魔法陣のそれらは段々と明瞭になっていき、遂には爆発を起こす。
「……!」
爆煙で視界が悪くなったがドラゴンの姿はくっきりとそこにあった。その左前足には傷一つない。
「…やば!」
あれだけの爆発を喰らったその左前足をドラゴンは上空へ羽ばたきながら差し向け、突き落とそうとしてくる。
なんとか左前足を避けるが、今度は無傷の右前足をドラゴンはこちらに近づき、熱気を浴びせながら掴もうとした瞬間
突然ドラゴンは下へと落ちて行く。見えない何かに無理やり上空にいることを阻まれたように。
「…え?」
正直かなり危機的な状況だった、では一体誰が…彼女を助けたのか。
地面には紫髪の少女が立っていた。地面にひれ伏せたドラゴンの前で。
「事情があんの。こっちにも」
だいぶ感情も落ち着き、今度は冒険者ギルドを離れ、その辺にある出店を回る感じで話すことになった。ベラドンナはこれ以上詮索することなく話題を変える。
「…あなたって一人でいるのが好き?」
「好きだよ。一人だと何も考えなくていいし」
「そうなんだ。私とは真逆だな~」
「だろうね」
ここ短期間しか見てないが、彼女は誰とでも仲良くし、コミュニケーションを取ろうとしていた。それが彼女の本質であり、好む事でもあると認識していた。その本質に気づいたかどうかに関係なく、年上の冒険者は皆彼女の周りに集まり笑顔を振りまいていた。
「…なぁ、逆に聞くけど楽しい?人とそんなに話す事は?」
「え?」
「えじゃなくて」
「楽しいかって言われると…う~ん、私は他人の幸せそうな顔をしてほしいからなぁ。でも楽しいよ、だって面白い話がたくさんあるもん!」
「そのうち騙されそう」
「ここにいる人達はそんな事しないよ」
ベラドンナは自信があるのか笑顔でそう言い放った。心の声が聞ける魔法があれば本当かどうか分かるんだが…いまだに誰も創れていない。
「…あと、やっぱりドラゴン倒したほうがいいよ」
「…またその話?」
「今は一体だけなんだよ。いけるよ!」
彼女はムッーとした顔でこちらを見る。
「こんなことなら二体のままでいてほしかった」
「二体?」
「もともと二体いた。で今一体になっている」
その一体は約50年前に忽然と姿を消したらしい。そこにいたとされる場所に巨大な大穴を残して。消えた日には天から何か落ちていく物体が見えたらしいが真相は定かではない…
さて、出店が並ぶ大通りの端っこまで喋りながら歩いたらしい。この先は簡易的な結界の外に繋がる、いわば冒険者の魔物退治の仕事場が広がっている。
「あら、私達ここまで来ちゃってたんだ。戻ろ…」
その時だった。まるで火山の噴火のような地揺れが起きたのは。ゴゴゴと鳴るそれは出店に並んでいた商品やら飾り付けなどを通りに落としていく。
揺れが治まったころには物が散らかった通りが存在していた。
「今の揺れ…何?」
ベラドンナは何やら深刻そうに顔を歪める。その時結界外、いわば私達が引き返そうとしていた道の先から慌てた様子の男が走って来ていた。
男は何やら叫びながら通りへとやって来ていた。やがてその声は鮮明に聞こえるようになる。
「イグニールドラゴンだ!こっちに近づいてる!皆逃げろ!」
「な、なんだと!?」
「ほんとうか!?」
悲鳴と共に一斉に出店から人が消えていく。店主も客も関係なく、走って来た男と同じ方向に逃げていく。
さっきの地揺れ、察するにあいつが何かしでかした音だ。どの道とんでもない事が起きようとしている。
イグニールドラゴンが街に近づくことは稀だ。元々この街自体、魔王軍の侵略を防ぐ役割も備えているがそれとこれとでは規模が違う。
気づけば周りに人はいない。いやベラドンナはいるが、私も引き返そうとした瞬間、ベラドンナが「待って」と声を上げる。
「何!?」
「近づいてるよこの街に!」
「そんな事は分かってる!」
思わず語彙を荒げる。先程から魔力探知が反応しっぱなしだ。距離でこそ近くはないが、あのドラゴンがその気になればちょっとの時間でこの街の上を飛ぶことが可能になる。
「だから、私達がいかないと!まだ逃げ遅れてる人が!」
「正気か!?イカれてるぞ!」
「私は一人でも行く!街が破壊されるかもしれないってのに逃げることなんかできない」
「……冗談でしょ?」
「冗談じゃない」
再びの地揺れ、そして今僅かに聞こえた叫び。
ギィィィィィ!!!
低い弦楽器のような音が耳元まで聞こえた。ここまでの距離、ドラゴンはかなり自身の寝床から離れているのが分かる。
「…ごめん、行ってくる」
「あ!」
ベラドンナは私にそう言うと一人移動する。思えば走る速度と跳躍力もかなりある。
「なんで……無駄なんだよ。だって…あいつには…」
そう。あいつはベラドンナとは相性が極端に悪い。彼女は見たところ武器を持っていない。ならば冒険者として戦う方法は一つしかない。
そう…
「魔法…が効かないのに…」
絶望的なほどに、先駆者の助言通りに行けば彼女はあまりにも無謀すぎた。
彼女の姿は既に見えなくなりそうだ。私はただ立っている。心の中の葛藤、私はようやくしてその結論にたどり着いた。
_________________
「あれが…イグニールドラゴン。聞いたことある…」
ベラドンナはまずその強大さにあ然としていた。
大きさ自体は20m程度だが全体的にゴツゴツとした赤い皮膚と口から溢れでる炎、三本指の四本脚で歩くたびに陥没し、溶岩へと変化する地面を見れば、ドラゴン自体が巨大な熱の一種なのが分かる。
そのドラゴンはまず1対の羽、広げれば10mもあろうかという羽をブン!と横にふる。
その瞬間、熱気がブァッとむせ返る。足はかろうじて地面に着いているが風圧とパチパチと飛び交う熱で前がろくに見えない。
「…フッー…やるかあ!」
そう呟いた瞬間でさえもドラゴンは待ってはくれない。次に左の前足をこちらへと差し向ける。
その一挙一挙に熱が篭っており、動きが封じられる。
「…せーの!」
ザン!!!
衝撃音と共に前足が振り下ろされる。しかしそこには何もない。
彼女はドラゴンの腕伝いに宙へと舞い、そのまま腕を登り詰める。
熱気も凄まじいがそれ以前にタッタッタッと身長に見合わない速度で一気にドラゴンの顔近くまで行くと、そのまま宙に見を投げ出す。
「…発動」
そう呟いた瞬間、ドラゴンの左前足には無数の魔法陣が浮かび上がる。登りながら展開された魔法陣のそれらは段々と明瞭になっていき、遂には爆発を起こす。
「……!」
爆煙で視界が悪くなったがドラゴンの姿はくっきりとそこにあった。その左前足には傷一つない。
「…やば!」
あれだけの爆発を喰らったその左前足をドラゴンは上空へ羽ばたきながら差し向け、突き落とそうとしてくる。
なんとか左前足を避けるが、今度は無傷の右前足をドラゴンはこちらに近づき、熱気を浴びせながら掴もうとした瞬間
突然ドラゴンは下へと落ちて行く。見えない何かに無理やり上空にいることを阻まれたように。
「…え?」
正直かなり危機的な状況だった、では一体誰が…彼女を助けたのか。
地面には紫髪の少女が立っていた。地面にひれ伏せたドラゴンの前で。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~
やみのよからす
ファンタジー
病院で病死したはずの月島玲子二十五歳大学研究職。目を覚ますと、そこに広がるは広大な森林原野、後ろに控えるは赤いドラゴン(ニヤニヤ)、そんな自分は十歳の体に(材料が足りませんでした?!)。
時は、自分が死んでからなんと三千万年。舞台は太陽系から離れて二百二十五光年の一惑星。新しく作られた超科学なミラクルボディーに生前の記憶を再生され、地球で言うところの中世後半くらいの王国で生きていくことになりました。
べつに、言ってはいけないこと、やってはいけないことは決まっていません。ドラゴンからは、好きに生きて良いよとお墨付き。実現するのは、はたは理想の社会かデストピアか?。
月島玲子、自重はしません!。…とは思いつつ、小市民な私では、そんな世界でも暮らしていく内に周囲にいろいろ絆されていくわけで。スーパー玲子の明日はどっちだ?
カクヨムにて一週間ほど先行投稿しています。
書き溜めは100話越えてます…

怠惰の魔王
sasina
ファンタジー
年齢一桁で異世界転移してしまった天月 鈴。
運良く拾ってもらい、10年間育てられる。
ある日、この異世界イデアが違う世界と繋がってしまい、その繋がってしまった世界と言うのが10年前の地球だった。
折角、繋がったので懐かしの地球に行ってみると、世界の強制力か、体も10年前の姿に戻ってしまった。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる