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第27話 洋服を選ぼう
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ハンバーガーを食べ終わった俺達は、ヒカルが言ったように、服屋へと行くようにした。
単にカノンの服装を変えるためなので、ブランド品とかではないらしい。
と言う訳で俺達は服屋の中にいる。大きな白色の建物の中だ。ちなみにカノンは目立つからお留守番をしているが。
「別鎧変えるだけだから何でもいーんだよ。どエロイやつにしても」
「それだとカノン服着ないと思うけどな」
俺とヒカル、アナリスに分かれて今服を探している。
ちなみに俺とヒカルが一緒の理由は、俺が変な物を持ってこないようにするためとヒカルの抑制力らしい。
「あ、これとかどうよ」
ヒカルが指差したのは、俺が着ているジャージとほぼ変わらないやつ。
「いや、それはなくね?それよりこっちは?」
そして俺が指差したやつは…
「お前…こんなフリフリついているやつどこの姫様が着るんだよ……あ、あいつ姫だった。けどこれはもっと目立つから駄目」
「そうか?俺は結構本気で選んだんだけどな」
「これを本気って…」
ヒカルは俺のファッションの知らなさに嘆いていた。俺は基本同じ服しか持ってないからだろうか。
だがヒカルもジャージを選んだから同等ではないのか?
「おや?あれはなんだぁ?」
ヒカルが奇妙な声を上げる。その先にあったのは黄土色の服だ。
「なんていう服?」
「種類的にはニット。それよりこれでいいと思う?」
ヒカルは俺には聞かなかった(言語道断で灰色のジャージを選ばれた)ことを聞いてくる。
「いいんじゃないの?そういうのよく知らないけど」
「オッケ。よしアナリスのほうに持っていこう」
ヒカルはそう言うと、選んだ服を上から持って、アナリスを探す。
アナリスもまた服を探していたが、俺とヒカルの姿を見て声を上げる。
「あ、見つけたの?私迷ってたんだけど」
「あ~、うんこれでいいと思う」
「…ニットだっけ?とりあえず着させるか。下に関しては私が見つけてるから」
アナリスはそう言うと手に持っている物を俺達の前に見せてくる。
見たところ長めの茶色のスカートといったところだ。
「ほんじゃあ俺呼んでくるわ」
「よろしくぅ」
ヒカルはアナリスにそう言うと、店の外へと向かって行った。
3分足らずでヒカルはカノンを連れて戻ってきた。
「これ着てって」
アナリスは俺が渡したニットと持っているズボンをカノンに渡す。
無駄に魔法でポォ~ンと浮かせて渡す。
まぁ結構距離あるからね。まぁ…
「え、あ、ありがとう…ございます。これを着ればいいんですね?」
そう言うとカノンは服を手にする。
ヒカルはその時、俺の耳に口を当ててきた。
「なぁ、ここで脱いだりしないかな?そういう展開ありがちだと思うんだけど」
「あぁ、まぁあるかもよ」
この時の2人の顔は結構ゲスかったと目撃者のアナリスは後に語る。
だがまぁそんな展開は起きずにカノンは試着室へと向かう。
「…ラッキースケべって起きないもんかね?」
「生きてたらあるかも」
俺達はそんな馬鹿みたいな会話をしながらカノンが着替えるのを待った。
そして試着室から出てきたカノンの姿は美人の一言につきる。
「似合うなぁ」
ヒカルとアナリスが同時に口走る。
カノン自身のスタイルがヒカルとアナリスが選んだ服とズボンがマッチしている。
「あ、ありがとうございます。そのあんまり褒められたことがなくて…嬉しいです」
カノンは照れくさそうにそう言う。目は横を向いており、合わせようとしなかった。
「ところで鎧はどこに?」
「鎧ですか?置いたままですけど」
ヒカルに言われ、カノンは試着室のドアを完全に開ける。
そこには中身のなくなった鎧があった。
「これどんくらい重いんだ?」
ヒカルが試しに、とその鎧を持ち上げようとする。
鎧の肩にある引っ掛けやすい部分に手をかけるが、鎧は床から動くことがなかった。
ヒカルは思いっきり力んでいるというのが表情から想像がつくが、それでも動かないということは相当重いのだろう。
やがてヒカルは手をかけるのをやめ、カノンに言う。
「こんな重い物よく着れたね。俺だったら全身複雑骨折しそうだけど」
「…てかこれどうやって運ぶんだ?ここに置いておくのはまずくないか?」
俺が思うに、この鎧は多分この場所には存在してはいけない気がする。何故ならこの世界の警察というものが動きそうだと直感的だがそう思ったからだ。
「あ、それなら大丈夫よ~」
横からアナリスが口を挟み、鎧のほうへ手をかざす。
すると鎧はあわい光を放ったあと、跡形もなく消えた。
「…?」
「魔法を使ったのよ。[物体収集]っていうね。これでいつでもこの鎧が出せるよ。まぁ私が覚えてる限り」
「ほ、ほうなるほどな…」
ヒカルはまぁ結構困惑してる。そしてヒカルは続ける。
「てかそれなんでニューヨークで使わなかったんだ?瓦礫どかせただろう」
「ある程度の形の整った固形物じゃなきゃ使えない。それに覚えてないと出せないしね。癖があるのはこの魔法は私が作ったから」
「ちなみに忘れた場合はどうなるの?」
「……1年後に唐突に目の前に出てくる」
「それが分かるってことはつまり忘れたことがあったな?」
ヒカルが鋭い質問を入れると、アナリスは目を反らしながら
「まぁとりあえずホテル戻らない?」
「え?俺達の服は?汗ビショビショだったからきついんだけど」
俺の服はニューヨークの事件のせいで絶賛サウナ状態である。そのため一刻も早く着替を用意したかった。この服を明日も着るとなると結構嫌だ。ジメジメする。
そして早くホテルに帰って風呂に入りたいという気持ちが空腹がなくなったために一気に襲いかかってきている。
「あ、それは大丈夫です。ご安心を」
アナリスが笑顔でそう言う。これはどうやら秘策がありそうだ。多分一瞬で洗濯できる魔法とかだろう。
そうだ、よく見ればアナリスの服は、洗濯したかのようにきれいになっている。
俺達の服も洗濯してくれてもいいのに。
「とまぁ話も終わったしホテルに帰ろ~、鎧も収集したことだし」
「…鎧、収集、う~ん。まぁアナリスの言うとおりホテルに行くか」
俺がそう言うとヒカルとカノンの2人も「オッケー」と言う。
ところで俺はアナリスの「鎧も収集した」という発言が何か引っ掛かる。
なんだろう…………あ、思い出した。
俺の鎧はなんで回収しなかったんだ?
単にカノンの服装を変えるためなので、ブランド品とかではないらしい。
と言う訳で俺達は服屋の中にいる。大きな白色の建物の中だ。ちなみにカノンは目立つからお留守番をしているが。
「別鎧変えるだけだから何でもいーんだよ。どエロイやつにしても」
「それだとカノン服着ないと思うけどな」
俺とヒカル、アナリスに分かれて今服を探している。
ちなみに俺とヒカルが一緒の理由は、俺が変な物を持ってこないようにするためとヒカルの抑制力らしい。
「あ、これとかどうよ」
ヒカルが指差したのは、俺が着ているジャージとほぼ変わらないやつ。
「いや、それはなくね?それよりこっちは?」
そして俺が指差したやつは…
「お前…こんなフリフリついているやつどこの姫様が着るんだよ……あ、あいつ姫だった。けどこれはもっと目立つから駄目」
「そうか?俺は結構本気で選んだんだけどな」
「これを本気って…」
ヒカルは俺のファッションの知らなさに嘆いていた。俺は基本同じ服しか持ってないからだろうか。
だがヒカルもジャージを選んだから同等ではないのか?
「おや?あれはなんだぁ?」
ヒカルが奇妙な声を上げる。その先にあったのは黄土色の服だ。
「なんていう服?」
「種類的にはニット。それよりこれでいいと思う?」
ヒカルは俺には聞かなかった(言語道断で灰色のジャージを選ばれた)ことを聞いてくる。
「いいんじゃないの?そういうのよく知らないけど」
「オッケ。よしアナリスのほうに持っていこう」
ヒカルはそう言うと、選んだ服を上から持って、アナリスを探す。
アナリスもまた服を探していたが、俺とヒカルの姿を見て声を上げる。
「あ、見つけたの?私迷ってたんだけど」
「あ~、うんこれでいいと思う」
「…ニットだっけ?とりあえず着させるか。下に関しては私が見つけてるから」
アナリスはそう言うと手に持っている物を俺達の前に見せてくる。
見たところ長めの茶色のスカートといったところだ。
「ほんじゃあ俺呼んでくるわ」
「よろしくぅ」
ヒカルはアナリスにそう言うと、店の外へと向かって行った。
3分足らずでヒカルはカノンを連れて戻ってきた。
「これ着てって」
アナリスは俺が渡したニットと持っているズボンをカノンに渡す。
無駄に魔法でポォ~ンと浮かせて渡す。
まぁ結構距離あるからね。まぁ…
「え、あ、ありがとう…ございます。これを着ればいいんですね?」
そう言うとカノンは服を手にする。
ヒカルはその時、俺の耳に口を当ててきた。
「なぁ、ここで脱いだりしないかな?そういう展開ありがちだと思うんだけど」
「あぁ、まぁあるかもよ」
この時の2人の顔は結構ゲスかったと目撃者のアナリスは後に語る。
だがまぁそんな展開は起きずにカノンは試着室へと向かう。
「…ラッキースケべって起きないもんかね?」
「生きてたらあるかも」
俺達はそんな馬鹿みたいな会話をしながらカノンが着替えるのを待った。
そして試着室から出てきたカノンの姿は美人の一言につきる。
「似合うなぁ」
ヒカルとアナリスが同時に口走る。
カノン自身のスタイルがヒカルとアナリスが選んだ服とズボンがマッチしている。
「あ、ありがとうございます。そのあんまり褒められたことがなくて…嬉しいです」
カノンは照れくさそうにそう言う。目は横を向いており、合わせようとしなかった。
「ところで鎧はどこに?」
「鎧ですか?置いたままですけど」
ヒカルに言われ、カノンは試着室のドアを完全に開ける。
そこには中身のなくなった鎧があった。
「これどんくらい重いんだ?」
ヒカルが試しに、とその鎧を持ち上げようとする。
鎧の肩にある引っ掛けやすい部分に手をかけるが、鎧は床から動くことがなかった。
ヒカルは思いっきり力んでいるというのが表情から想像がつくが、それでも動かないということは相当重いのだろう。
やがてヒカルは手をかけるのをやめ、カノンに言う。
「こんな重い物よく着れたね。俺だったら全身複雑骨折しそうだけど」
「…てかこれどうやって運ぶんだ?ここに置いておくのはまずくないか?」
俺が思うに、この鎧は多分この場所には存在してはいけない気がする。何故ならこの世界の警察というものが動きそうだと直感的だがそう思ったからだ。
「あ、それなら大丈夫よ~」
横からアナリスが口を挟み、鎧のほうへ手をかざす。
すると鎧はあわい光を放ったあと、跡形もなく消えた。
「…?」
「魔法を使ったのよ。[物体収集]っていうね。これでいつでもこの鎧が出せるよ。まぁ私が覚えてる限り」
「ほ、ほうなるほどな…」
ヒカルはまぁ結構困惑してる。そしてヒカルは続ける。
「てかそれなんでニューヨークで使わなかったんだ?瓦礫どかせただろう」
「ある程度の形の整った固形物じゃなきゃ使えない。それに覚えてないと出せないしね。癖があるのはこの魔法は私が作ったから」
「ちなみに忘れた場合はどうなるの?」
「……1年後に唐突に目の前に出てくる」
「それが分かるってことはつまり忘れたことがあったな?」
ヒカルが鋭い質問を入れると、アナリスは目を反らしながら
「まぁとりあえずホテル戻らない?」
「え?俺達の服は?汗ビショビショだったからきついんだけど」
俺の服はニューヨークの事件のせいで絶賛サウナ状態である。そのため一刻も早く着替を用意したかった。この服を明日も着るとなると結構嫌だ。ジメジメする。
そして早くホテルに帰って風呂に入りたいという気持ちが空腹がなくなったために一気に襲いかかってきている。
「あ、それは大丈夫です。ご安心を」
アナリスが笑顔でそう言う。これはどうやら秘策がありそうだ。多分一瞬で洗濯できる魔法とかだろう。
そうだ、よく見ればアナリスの服は、洗濯したかのようにきれいになっている。
俺達の服も洗濯してくれてもいいのに。
「とまぁ話も終わったしホテルに帰ろ~、鎧も収集したことだし」
「…鎧、収集、う~ん。まぁアナリスの言うとおりホテルに行くか」
俺がそう言うとヒカルとカノンの2人も「オッケー」と言う。
ところで俺はアナリスの「鎧も収集した」という発言が何か引っ掛かる。
なんだろう…………あ、思い出した。
俺の鎧はなんで回収しなかったんだ?
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