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選択の時3
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「はじめまして。リッカ。私の名前はマリア・ターミヤ。前世では田宮真莉愛という名の、日本の女子大生だったわ」
そう言って破壊力のあるキラキラ笑みを向ける、王妃様はちょっとびっくりするくらい美人なお方でした。
ま、まぶしい……! 今まで、姉さん以上の美人がいると思ってなかったけど、マリアさんはそれの上を行くかもしれぬ。
なんてゆーか、拝みたくなるような神々しい美人さんだ。
「は、はじめまして! リッカ・カートと言います。前世では高校生でした! まさか同じ所から来た人と会えるとは思ってなかったので嬉しいです!」
永遠に切れたと思ってた、あの世界との繋がりがもう一度戻ってきたみたいで、何だか少し泣きそうだ。
どうしよう。何を話そう。何から話せばいいんだろう。
王様が転生者と思ってた時は、前世は同郷でも今の身分差を考えれば気軽に話しができる相手じゃないって気が引けてたけど、王妃様が直々にこうして呼びだしてくれたなら。
同じ転生者仲間として、話したいことが、たくさんある。
「………」
「マリ……王妃様?」
煙るような長い金色の睫毛の下の、サファイアのような青い瞳でじっと見つめられてドギマギしてると、マリアさんは小さく笑った。
「……思ってたより、全然普通な子ね。逆ハー狙って、攻略キャラを誑かすような子には見えないけど」
……うん? よく分からない単語出たけど、もしかして悪口言われた?
「それにしても……こんな短期間で、ここまで攻略キャラの好感度を上げるなんて、一体どんな裏技を使ったの? 私、このゲーム相当やりこんでいたけど、それでも赤ハートにするには一年目の冬くらいまでは絶対かかったのに。そもそもドラゴンの卵の孵化は、一年目の秋のイベントだし。ドラゴンの孵化がなければ、ドラゴンの好感度と連動するルートの好感度も上がらない構造だし。パックのコカトリスも、ハルクのマンドラゴラも、かなり好感度と牧場熟練度が上がってからじゃないと融通してもらえないから、今の時点じゃ普通イベントも発生しないはずなんだけど。セルドアに至っては、好感度が上がるまでは週一の収支報告の時しか遭遇できないから、ライバルがいない代わりに好感度が上がりにくい設定になっているのに、ありえない、ありえないわ」
「……あの、王妃様?」
……た、助けて。なんか、一人で宇宙語呟いてるよ。マリアさん。めっちゃ早口で。
こんな美人なのに、もしかして、王妃様って会話ができない残念な人なのかな?
「……まあ、いいのよ。貴女が逆ハー狙って、他の攻略キャラたぶらかしまくったって、私は。貴女が私みたいなヘビーゲーマーじゃなかった場合の手助けとして、ゲームの記憶を思い出しやすいように特異魔術で選択肢やらハートやらを見えるようにしていたのは私だし。人の心もてあそぶ多情な子ねって人間性は疑うけど、あの人以外のキャラならいいの」
宇宙語でそう言って、私を睨むマリアさん。
……あれ、私。初対面なのに、なんかすげーマリアさんに嫌われてる?
めちゃくちゃひどいこと言われてね? なんか。
「時は、来たわ。本来なら、あの人が問う台詞だけど代わりに私が聞いてあげる。--【貴女は、誰を選ぶの?】」
「え」
次の瞬間、ぶわっと現れる、見覚えがある選択肢。
こ、これは……。
両手を広げたマリアさんが、挑発的に笑う。
「貴女が、これから一生共に過ごしたいと思う相手を、今すぐ選んでちょうだい」
→【ルートを選ぶ】
【パックを選ぶ】
【ハルクを選ぶ】
【ラドを選ぶ】
【セルドアを選ぶ】
そう言って破壊力のあるキラキラ笑みを向ける、王妃様はちょっとびっくりするくらい美人なお方でした。
ま、まぶしい……! 今まで、姉さん以上の美人がいると思ってなかったけど、マリアさんはそれの上を行くかもしれぬ。
なんてゆーか、拝みたくなるような神々しい美人さんだ。
「は、はじめまして! リッカ・カートと言います。前世では高校生でした! まさか同じ所から来た人と会えるとは思ってなかったので嬉しいです!」
永遠に切れたと思ってた、あの世界との繋がりがもう一度戻ってきたみたいで、何だか少し泣きそうだ。
どうしよう。何を話そう。何から話せばいいんだろう。
王様が転生者と思ってた時は、前世は同郷でも今の身分差を考えれば気軽に話しができる相手じゃないって気が引けてたけど、王妃様が直々にこうして呼びだしてくれたなら。
同じ転生者仲間として、話したいことが、たくさんある。
「………」
「マリ……王妃様?」
煙るような長い金色の睫毛の下の、サファイアのような青い瞳でじっと見つめられてドギマギしてると、マリアさんは小さく笑った。
「……思ってたより、全然普通な子ね。逆ハー狙って、攻略キャラを誑かすような子には見えないけど」
……うん? よく分からない単語出たけど、もしかして悪口言われた?
「それにしても……こんな短期間で、ここまで攻略キャラの好感度を上げるなんて、一体どんな裏技を使ったの? 私、このゲーム相当やりこんでいたけど、それでも赤ハートにするには一年目の冬くらいまでは絶対かかったのに。そもそもドラゴンの卵の孵化は、一年目の秋のイベントだし。ドラゴンの孵化がなければ、ドラゴンの好感度と連動するルートの好感度も上がらない構造だし。パックのコカトリスも、ハルクのマンドラゴラも、かなり好感度と牧場熟練度が上がってからじゃないと融通してもらえないから、今の時点じゃ普通イベントも発生しないはずなんだけど。セルドアに至っては、好感度が上がるまでは週一の収支報告の時しか遭遇できないから、ライバルがいない代わりに好感度が上がりにくい設定になっているのに、ありえない、ありえないわ」
「……あの、王妃様?」
……た、助けて。なんか、一人で宇宙語呟いてるよ。マリアさん。めっちゃ早口で。
こんな美人なのに、もしかして、王妃様って会話ができない残念な人なのかな?
「……まあ、いいのよ。貴女が逆ハー狙って、他の攻略キャラたぶらかしまくったって、私は。貴女が私みたいなヘビーゲーマーじゃなかった場合の手助けとして、ゲームの記憶を思い出しやすいように特異魔術で選択肢やらハートやらを見えるようにしていたのは私だし。人の心もてあそぶ多情な子ねって人間性は疑うけど、あの人以外のキャラならいいの」
宇宙語でそう言って、私を睨むマリアさん。
……あれ、私。初対面なのに、なんかすげーマリアさんに嫌われてる?
めちゃくちゃひどいこと言われてね? なんか。
「時は、来たわ。本来なら、あの人が問う台詞だけど代わりに私が聞いてあげる。--【貴女は、誰を選ぶの?】」
「え」
次の瞬間、ぶわっと現れる、見覚えがある選択肢。
こ、これは……。
両手を広げたマリアさんが、挑発的に笑う。
「貴女が、これから一生共に過ごしたいと思う相手を、今すぐ選んでちょうだい」
→【ルートを選ぶ】
【パックを選ぶ】
【ハルクを選ぶ】
【ラドを選ぶ】
【セルドアを選ぶ】
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