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セルドアイベント?4
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……もし不死鳥の羽の加護がなければ、うっかり死んじゃうくらいな危機的状況に陥りましたが。
「だ、大丈夫だよ! ほら、少しも怪我なんかないでしょ?」
もちろん言えるはずないよね!
結果的にはどこにも怪我なんかしてないし(精神的ショックでぶっ倒れましたが)ここは母さんの精神安定の為にも、何とか誤魔化して……。
「……ドラゴンが飛んで行った方向で、山火事があったのよね。原因ははっきり解明されてないけど、あれ、貴女が乗ったドラゴンの仕業なんでしょ?」
底冷えするような声で断言されて、どきりと心臓がはねた。
なお、発言主は私の体のあちこちをぺたぺた触って本当に怪我がないか確かめている母さんでも、難しい顔のままずっと黙ってる父さんでもない。
「……ね、姉さん」
普段は穏やかで綺麗な顔をきつく強ばらせ、眉間にくっきりと皺を刻みながら、姉さんは私の腕を掴んだ。
「帰るわよ。リッカ。ドラゴンがいるような危険な場所に、貴女をこれ以上置いておけません」
「ちょ、ちょっと待ってよ姉さん! ドラゴンって言っても、まだ子どもでそんなに危険な存在じゃ……」
「言い訳は結構。貴女が無事なのはわかったから、後の話は家で聞くわ」
まずいまずいまずいまずい。こんなに怒った姉さん、はじめて見る。全然話を聞いてくれそうにない。
ここはひとまず、姉さんの言うとおりに一度家に帰って……って、だめだだめだ!
「ちょっと待ってよ、姉さん! 私まだ、今朝のコカトリスの世話をしてないの! ご飯だけでもあげとかないと!」
朝一でセルドアがやって来たから、何だかんだでトリスのお世話まだだったんだ! 卵も回収しなきゃだし、まずはそれが終わってから……って、え?
「…………姉さん?」
私の手を、引きずる勢いで引っ張ってた姉さんの体がぴたりと止まった。
そのまま俯いて、ふるふると震えている。
……わ、わかってくれた、のかな……?
「--何故ここに、コカトリスがいるの……っ!」
「だ、大丈夫だよ! ほら、少しも怪我なんかないでしょ?」
もちろん言えるはずないよね!
結果的にはどこにも怪我なんかしてないし(精神的ショックでぶっ倒れましたが)ここは母さんの精神安定の為にも、何とか誤魔化して……。
「……ドラゴンが飛んで行った方向で、山火事があったのよね。原因ははっきり解明されてないけど、あれ、貴女が乗ったドラゴンの仕業なんでしょ?」
底冷えするような声で断言されて、どきりと心臓がはねた。
なお、発言主は私の体のあちこちをぺたぺた触って本当に怪我がないか確かめている母さんでも、難しい顔のままずっと黙ってる父さんでもない。
「……ね、姉さん」
普段は穏やかで綺麗な顔をきつく強ばらせ、眉間にくっきりと皺を刻みながら、姉さんは私の腕を掴んだ。
「帰るわよ。リッカ。ドラゴンがいるような危険な場所に、貴女をこれ以上置いておけません」
「ちょ、ちょっと待ってよ姉さん! ドラゴンって言っても、まだ子どもでそんなに危険な存在じゃ……」
「言い訳は結構。貴女が無事なのはわかったから、後の話は家で聞くわ」
まずいまずいまずいまずい。こんなに怒った姉さん、はじめて見る。全然話を聞いてくれそうにない。
ここはひとまず、姉さんの言うとおりに一度家に帰って……って、だめだだめだ!
「ちょっと待ってよ、姉さん! 私まだ、今朝のコカトリスの世話をしてないの! ご飯だけでもあげとかないと!」
朝一でセルドアがやって来たから、何だかんだでトリスのお世話まだだったんだ! 卵も回収しなきゃだし、まずはそれが終わってから……って、え?
「…………姉さん?」
私の手を、引きずる勢いで引っ張ってた姉さんの体がぴたりと止まった。
そのまま俯いて、ふるふると震えている。
……わ、わかってくれた、のかな……?
「--何故ここに、コカトリスがいるの……っ!」
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