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ラドイベント12
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「……ドラゴンって、生け捕りの場合はもちろん、殺してバラしても高い値で売れんだろう? 上手くやれば、一攫千金が狙えるぞ……」
「……ドラゴンっていっても、まだ成体になりきってねぇようだしな。こちらは人数もいるし、勝機はある。それに、あのガキがドラゴンを飼い慣らしているっつーなら、まずガキを人質にとるって手も……」
……な、わけないよね! やっぱり見かけのまんまの、野蛮な山賊さんだよね!
てか、貴方たちヒソヒソ声で話してるつもりかもしれないけど、普通に聞こえてるから! 声、デカすぎだから! 企みとか、きっと多分全く向いてないよ!
「……よーし。お嬢ちゃん。こっちへおいで。こっちへ来たら、美味しい飴をあげるから」
……んな手に、騙されるかあああ! 私が子どもだったとしても、速攻回れ右して逃げるくらい胡散臭いわ! 笑顔、怖すぎだわ!
…………てか、こいつらには私、何歳に見えてんだろ。まさか、ハルクの見かけ年齢より下だなんてこと……ない、よね? ねえ?
「……ラド。とりあえず、この場から逃げよう……乗りやすいように背中、かがめて……」
三十六計逃げるに如かず。ここで下手な行動をとって、大騒ぎになっても困る。
だから、小声で……山賊さんと違って私の場合は、本当にラドだけに聞こえる大きさで……ラドに囁きかけたわけだけど。
【ーーだれを、ひとじちにするって?】
--後ろに控えてるラドが、見たこともないくらいの迫力でブチ切れてました☆
………やばい、やばいやばい、すっっっごく嫌な予感しかしない!
「……_ま、まあ、口に出しただけで、今は被害がないわけだから。ここは穏便にスルーして、とりあえずこの場から離れよう?」
【かとうなにんげんのぶんざいで……ぼくのりっかにてをだそうなんて、いいどきょうだな】
「ラドさーん? 舌足らず具合はいつも通りなのに、台詞がキャラ完全に変わっちゃっているよ? あと、人間を一括りで下等って称されたら、同じ人間に属する私は、どう反応すれば良いのかな? ねえ?」
「……ドラゴンっていっても、まだ成体になりきってねぇようだしな。こちらは人数もいるし、勝機はある。それに、あのガキがドラゴンを飼い慣らしているっつーなら、まずガキを人質にとるって手も……」
……な、わけないよね! やっぱり見かけのまんまの、野蛮な山賊さんだよね!
てか、貴方たちヒソヒソ声で話してるつもりかもしれないけど、普通に聞こえてるから! 声、デカすぎだから! 企みとか、きっと多分全く向いてないよ!
「……よーし。お嬢ちゃん。こっちへおいで。こっちへ来たら、美味しい飴をあげるから」
……んな手に、騙されるかあああ! 私が子どもだったとしても、速攻回れ右して逃げるくらい胡散臭いわ! 笑顔、怖すぎだわ!
…………てか、こいつらには私、何歳に見えてんだろ。まさか、ハルクの見かけ年齢より下だなんてこと……ない、よね? ねえ?
「……ラド。とりあえず、この場から逃げよう……乗りやすいように背中、かがめて……」
三十六計逃げるに如かず。ここで下手な行動をとって、大騒ぎになっても困る。
だから、小声で……山賊さんと違って私の場合は、本当にラドだけに聞こえる大きさで……ラドに囁きかけたわけだけど。
【ーーだれを、ひとじちにするって?】
--後ろに控えてるラドが、見たこともないくらいの迫力でブチ切れてました☆
………やばい、やばいやばい、すっっっごく嫌な予感しかしない!
「……_ま、まあ、口に出しただけで、今は被害がないわけだから。ここは穏便にスルーして、とりあえずこの場から離れよう?」
【かとうなにんげんのぶんざいで……ぼくのりっかにてをだそうなんて、いいどきょうだな】
「ラドさーん? 舌足らず具合はいつも通りなのに、台詞がキャラ完全に変わっちゃっているよ? あと、人間を一括りで下等って称されたら、同じ人間に属する私は、どう反応すれば良いのかな? ねえ?」
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