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ラドイベント7
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……セルドアの結界かあ!!
ぶつかった衝撃で今度こそ本当に落ちるかと思ったけど、ナイス・セルドア! 下手したらラド、空気が薄い高さまで平気で行ってそうだったから、おかげで死の危険を回避できたよ! ……ひとまず。(パックさん、貴方はラドは絶対私のことは落とさないだろうって謎の信頼してたけど、買いかぶり過ぎだったよ。……思いのほか、ラド、何も考えてねぇです)
【これ、じゃまー】
……って、ラドさん。何、結界に頭ゴンゴンしてるんですか。
腐っても宮廷魔術師長が作った結界。そう簡単には………。
…………待てよ。ラド。以前生まれたての頃、セルドアの通信魔法を妨害したことがあったような……。
いや、だからこそ、セルドアは結界一層強固にしてるから大丈……
【じゃまー!!!】
って、ええええ!?
ラド、なんか癇癪起こしながら炎、口からぶっ放したんですけど!?
そして、その反動で背中の上めちゃくちゃ揺れるんですけど!?
いや、死ぬ。
これ、本当死ぬ。
私、別に高所恐怖症じゃなかったんだけど、これをきっかけに高いとこ駄目になりそう。
今世も短い一生だったな。……来世はまた、この記憶引き継げるのかしら……。
【……あ、やぶれた】
……って、え?
「っラド、結界破れたならすぐ、おうち戻って!! じゃないとあぶな……」
【やったあ! これでりっかと、でえとできるー! やまへいこう?】
聞 い ちゃ い ね え(四回目)
……そのままご機嫌に加速するラドに、私はただ落ちないようにしがみつく以外、一体何ができたでしょうか。いや、何もできない。仕方ない。私は悪くない。
……悪くない、よね? …………ごめんなさい、パックさん。セルドア。
【--ついたよー。りっか!】
「--はっ」
ほとんど失神していた私は、ラドの念話でようやく意識を取り戻した。
……すごい、私、この状態でラドの背中から落ちなかったなんて。
無意識の生への執着、半端ねえ。
ぶつかった衝撃で今度こそ本当に落ちるかと思ったけど、ナイス・セルドア! 下手したらラド、空気が薄い高さまで平気で行ってそうだったから、おかげで死の危険を回避できたよ! ……ひとまず。(パックさん、貴方はラドは絶対私のことは落とさないだろうって謎の信頼してたけど、買いかぶり過ぎだったよ。……思いのほか、ラド、何も考えてねぇです)
【これ、じゃまー】
……って、ラドさん。何、結界に頭ゴンゴンしてるんですか。
腐っても宮廷魔術師長が作った結界。そう簡単には………。
…………待てよ。ラド。以前生まれたての頃、セルドアの通信魔法を妨害したことがあったような……。
いや、だからこそ、セルドアは結界一層強固にしてるから大丈……
【じゃまー!!!】
って、ええええ!?
ラド、なんか癇癪起こしながら炎、口からぶっ放したんですけど!?
そして、その反動で背中の上めちゃくちゃ揺れるんですけど!?
いや、死ぬ。
これ、本当死ぬ。
私、別に高所恐怖症じゃなかったんだけど、これをきっかけに高いとこ駄目になりそう。
今世も短い一生だったな。……来世はまた、この記憶引き継げるのかしら……。
【……あ、やぶれた】
……って、え?
「っラド、結界破れたならすぐ、おうち戻って!! じゃないとあぶな……」
【やったあ! これでりっかと、でえとできるー! やまへいこう?】
聞 い ちゃ い ね え(四回目)
……そのままご機嫌に加速するラドに、私はただ落ちないようにしがみつく以外、一体何ができたでしょうか。いや、何もできない。仕方ない。私は悪くない。
……悪くない、よね? …………ごめんなさい、パックさん。セルドア。
【--ついたよー。りっか!】
「--はっ」
ほとんど失神していた私は、ラドの念話でようやく意識を取り戻した。
……すごい、私、この状態でラドの背中から落ちなかったなんて。
無意識の生への執着、半端ねえ。
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