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ハルクイベント12

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 キラキラした目で自分の考察を語るハルクを暫く黙ってジッと眺めたパックさんは、そのままその頭を掌で撫でた。

「パ、パックさん?」

「いや、つい。……ハルクの子ども時代ってずいぶんと可愛かったんだな。僕と出会った頃は既にすざみきってたから、新鮮だよ」

 見た目は全然変わってないのにね、とため息を吐くパックさん。……分かる、気持ちすごく分かるぞ。元のハルクとのギャップはひどいのに、見た目とはぴったりなこの矛盾。
 ハルクがパックさんより年上だって事実、うっかり忘れそうになるよね。げに恐ろしき合法ショタフェイス。

「……あのう。一つ聞いてもよろしいですか?」

 おずおずと尋ねる上目遣いの破壊力の高さよ。
 ……なんか大人verのハルクが、この見た目利用しないのが逆にもったいない気がしてきたな。ショタのふりして計算高く動いた方が、色々世渡り楽そうなのに。いや、同じように子どもと間違われがちな身としては気持ち分かるけど。

「いいよ。何でも聞いて」

「ありがとうございます。パックさん。……その、パックさんとリッカさんは、一体どのようなご関係なのでしょうか」

「え?」

 予想外の質問に、思わず変な声が出た。
 ハルクは、先にカレーを食べ終えて、そのままクッションにもたれて眠ってしまったラドをちらりと見た。(ハルクとラドの相性は絶対悪いと思ってたけど、中身が子どものハルクに関しては自分と同年代の子どもと判断し、わりと普通に受け入れてた。……中身戻ったら、どんな反応すんだろ)

「リッカさんは、ここでドラゴンの子どもであるラドくんと一緒に二人で暮らしていると聞きました。……そんな女性の部屋に当たり前みたいに訪れて、一緒に夕飯を食べているパックさんは、リッカさんにとってどのような存在なのでしょう?」
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