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ルートイベント11
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……しかし、近くで見るとルートさんの馬でっかいな。馬ってこんなに見上げないといけないような生き物だっけ? 昔お父さんが集めてた某世紀末漫画の黒い馬を思い出すぞ。
これ、私、ちゃんとよじ乗れるかな……。
「……ちょっと失礼するぞ」
「わ」
一人どうしようかと悶々としてたら、ルートさんが脇? 腰? まあ、その辺りを掴んで高い高いの要領でお馬さんに乗せてくれました。
めっさ子ども扱いだね! まあ、良いけど。
「ありがとうございます。おお、めちゃくちゃ高いですねー。馬から見る景色」
「…………」
「ルートさん?」
何やら自分の両手を見つめて黙り込んでいたルートさんが、私の呼びかけにハッとしたように顔を上げた。
「いや……その……軽いな、と思ってな」
「……はあ」
「……軽くて……細くて、柔らかい」
「一応、これでも毎日トリスの世話で鍛えているんですけどね。なかなかなどうして、筋肉つかなくて」
前世からどうも、筋肉つきにくい体質は変わらないんだよね。
こんだけ毎日肉体労働してるんだから、農筋ばっきばきでも良いはずなのに、腕をぐっとやっても大して力こぶもできない。……まあ、コカトリス相手するには筋肉<素早さだから、良いんだけど。
私よりたくさんの家畜育ててるはずのパックさんもひょろひょろに見えるから、畜産農家ってつく種類の筋肉違うのかなー? いや、ああ見えて、パックさんも意外に脱ぐとすごいのかも。父さんも、前世父ちゃんも、さり気にマッチョだし。
うーん。そう考えると、ちょっと筋肉羨ましくなってきたな。
「ルートさんは、服着てても分かるくらいばっきばきですよねー。やっぱり鍛え方が違うんですかね? 今度トレーニング方法教えてもらってもいいですか?」
「い、いや、リッカはこのままの方がいい!」
これ、私、ちゃんとよじ乗れるかな……。
「……ちょっと失礼するぞ」
「わ」
一人どうしようかと悶々としてたら、ルートさんが脇? 腰? まあ、その辺りを掴んで高い高いの要領でお馬さんに乗せてくれました。
めっさ子ども扱いだね! まあ、良いけど。
「ありがとうございます。おお、めちゃくちゃ高いですねー。馬から見る景色」
「…………」
「ルートさん?」
何やら自分の両手を見つめて黙り込んでいたルートさんが、私の呼びかけにハッとしたように顔を上げた。
「いや……その……軽いな、と思ってな」
「……はあ」
「……軽くて……細くて、柔らかい」
「一応、これでも毎日トリスの世話で鍛えているんですけどね。なかなかなどうして、筋肉つかなくて」
前世からどうも、筋肉つきにくい体質は変わらないんだよね。
こんだけ毎日肉体労働してるんだから、農筋ばっきばきでも良いはずなのに、腕をぐっとやっても大して力こぶもできない。……まあ、コカトリス相手するには筋肉<素早さだから、良いんだけど。
私よりたくさんの家畜育ててるはずのパックさんもひょろひょろに見えるから、畜産農家ってつく種類の筋肉違うのかなー? いや、ああ見えて、パックさんも意外に脱ぐとすごいのかも。父さんも、前世父ちゃんも、さり気にマッチョだし。
うーん。そう考えると、ちょっと筋肉羨ましくなってきたな。
「ルートさんは、服着てても分かるくらいばっきばきですよねー。やっぱり鍛え方が違うんですかね? 今度トレーニング方法教えてもらってもいいですか?」
「い、いや、リッカはこのままの方がいい!」
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