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ルートイベント3
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「……嫌か?」
「いや、別に嫌ってわけじゃないですけど」
→【招待を受ける】
【招待を断る】
当然のように浮かび上がってきた選択肢を横目で眺めながら、頭をかく。
「……いくら人化できるようになったからと言って、ラドは一緒に連れて行けないですよ?」
私が、ドラゴンを卵から孵化させて育てているのは、国家機密。稀少な幼ドラゴンを狙う不届きなやからが現れないように、ゆるゆるに見えて実は結構厳重に情報規制が行われている。(だからこそ、魔術師長がじきじきに、牧場に結界を張って管理しているわけで……実は、セルドアかなり偉い人なのよ? 忘れがちだけど)
当然ラドは城に行く以外では、牧場の外に出さないことが決められているし、その決定はラドが人化できるようになってからも覆されなかった。寧ろ「下手に知恵がついて、勝手な行動をされると困りますから」とセルドアによって内側から破れないラド専用結界が重ねづけされていたくらいだ。
だから、いくらルートさんがラドを家に招待したくても、間違いなく許可はでない。ラドはお留守番が確定してるわけだけど。
「礼をしたいのはリッカだから、それはそれで構わない」
「そうですか……うーん、ならー……」
…………別に積極的に行きたいわけでもないけれど。特別断る理由も、ないっちゃない。
→【招待を受ける】
「……それじゃあ、明日、よろしくお願いします」
その瞬間、普段なかなか表情が変わらないルートさんの顔が、ぱあっと輝いた。(ちょっとびびった)
「……りっかー。あした、るーとのいえ、いくの?」
ルートさんが帰って、朝ご飯に使った食器を洗っている私の服の裾を、足もとに纏わり付いてきたラドが引っ張った。
「うん。約束したからね。心配しないで。ラドにはちゃんとご飯作ってから出かけるからね」
「……そのしんぱいは、してないけど……」
「いや、別に嫌ってわけじゃないですけど」
→【招待を受ける】
【招待を断る】
当然のように浮かび上がってきた選択肢を横目で眺めながら、頭をかく。
「……いくら人化できるようになったからと言って、ラドは一緒に連れて行けないですよ?」
私が、ドラゴンを卵から孵化させて育てているのは、国家機密。稀少な幼ドラゴンを狙う不届きなやからが現れないように、ゆるゆるに見えて実は結構厳重に情報規制が行われている。(だからこそ、魔術師長がじきじきに、牧場に結界を張って管理しているわけで……実は、セルドアかなり偉い人なのよ? 忘れがちだけど)
当然ラドは城に行く以外では、牧場の外に出さないことが決められているし、その決定はラドが人化できるようになってからも覆されなかった。寧ろ「下手に知恵がついて、勝手な行動をされると困りますから」とセルドアによって内側から破れないラド専用結界が重ねづけされていたくらいだ。
だから、いくらルートさんがラドを家に招待したくても、間違いなく許可はでない。ラドはお留守番が確定してるわけだけど。
「礼をしたいのはリッカだから、それはそれで構わない」
「そうですか……うーん、ならー……」
…………別に積極的に行きたいわけでもないけれど。特別断る理由も、ないっちゃない。
→【招待を受ける】
「……それじゃあ、明日、よろしくお願いします」
その瞬間、普段なかなか表情が変わらないルートさんの顔が、ぱあっと輝いた。(ちょっとびびった)
「……りっかー。あした、るーとのいえ、いくの?」
ルートさんが帰って、朝ご飯に使った食器を洗っている私の服の裾を、足もとに纏わり付いてきたラドが引っ張った。
「うん。約束したからね。心配しないで。ラドにはちゃんとご飯作ってから出かけるからね」
「……そのしんぱいは、してないけど……」
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