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気になる女
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「…………お前って、本当」
「本当、何?」
「……………………いや、何でもない」
ハルクは深々とため息を吐いて、自身の髪の毛をかきむしった。
……これは、私のずっ友アピールに照れていると判断していいのかな? ちょっと違う?
「……さっきの話だけど」
「さっきの話って、どの話?」
「好きな女がどーとか、気になる女がどーとか、そーゆー話だよ!」
どこか刺のある口調でハルクはそう言って(やっぱり照れ隠しか?)、私を半目で睨んだ。
「--気になる女なら、いるよ」
「え」
「無神経に距離を詰めて人の領域にずがずがと踏入ってくるのに、無自覚で残酷に人を振り回す迷惑女」
「…………」
「……だけど、菓子作りはすごくうまい」
…………それって………それってもしかしなくても………。
「…………お菓子に釣られて、性格の悪さを見ないふりしてない? 大丈夫? そんな人好きになって」
「…………」
ハルクは甘党だ甘党だとは思ってたけど、よもやそこまで重症だったとは。
お菓子に釣られて、知らない人に着いていったりしないか、お姉さん、本当に心配だよ。
「--っ痛! ちょ、何故そこでデコピン!?」
「……うるさい。もう、お前しゃべるな」
突如行われた理不尽な暴力と、投げかけられるあんまりな言葉!
そんなに痛くはないけど、ひどい! でも、ハルクの性格考えたら、わりと今さらだ!
「……クソチビめ」
「だーかーら、何度も言ってるけど、私はもう結婚適齢期……」
「それを分かってるから、もうガキだっては言ってないだろ。お前が実際何歳だろうが、チビという事実は変わらない」
--ひどい! 自分だって大概チビを拗らせてる癖に!!
まだ、10代で、これから伸びる可能性もある私と違って(ま、まだ大丈夫だよね……去年から身長変わってないけど)今後の成長は絶望的な癖に!!!!
「……本当。オレも大概女の趣味が悪いな」
「本当、何?」
「……………………いや、何でもない」
ハルクは深々とため息を吐いて、自身の髪の毛をかきむしった。
……これは、私のずっ友アピールに照れていると判断していいのかな? ちょっと違う?
「……さっきの話だけど」
「さっきの話って、どの話?」
「好きな女がどーとか、気になる女がどーとか、そーゆー話だよ!」
どこか刺のある口調でハルクはそう言って(やっぱり照れ隠しか?)、私を半目で睨んだ。
「--気になる女なら、いるよ」
「え」
「無神経に距離を詰めて人の領域にずがずがと踏入ってくるのに、無自覚で残酷に人を振り回す迷惑女」
「…………」
「……だけど、菓子作りはすごくうまい」
…………それって………それってもしかしなくても………。
「…………お菓子に釣られて、性格の悪さを見ないふりしてない? 大丈夫? そんな人好きになって」
「…………」
ハルクは甘党だ甘党だとは思ってたけど、よもやそこまで重症だったとは。
お菓子に釣られて、知らない人に着いていったりしないか、お姉さん、本当に心配だよ。
「--っ痛! ちょ、何故そこでデコピン!?」
「……うるさい。もう、お前しゃべるな」
突如行われた理不尽な暴力と、投げかけられるあんまりな言葉!
そんなに痛くはないけど、ひどい! でも、ハルクの性格考えたら、わりと今さらだ!
「……クソチビめ」
「だーかーら、何度も言ってるけど、私はもう結婚適齢期……」
「それを分かってるから、もうガキだっては言ってないだろ。お前が実際何歳だろうが、チビという事実は変わらない」
--ひどい! 自分だって大概チビを拗らせてる癖に!!
まだ、10代で、これから伸びる可能性もある私と違って(ま、まだ大丈夫だよね……去年から身長変わってないけど)今後の成長は絶望的な癖に!!!!
「……本当。オレも大概女の趣味が悪いな」
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